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[ 旅行 ]

動画:シドニーでの11日間(その1)

例の旅行について、写真については目ぼしいものはFlickrに上げたんですが、たくさん録った動画素材がそのままになっていたので、ぼちぼち編集を始めました。第1弾をYouTubeにアップしています。いまのところ3部作になる予定。

4月6日から4月8日までの最初の3日間。詳しい行程は当日の日記を見ていただけるといいんですが、今回の動画は概ね以下のような内容になっています。

  • カンタス航空QF22(オーストラリア上空)
  • International駅からエアポートリンクで市内へ
  • ハーバーブリッジとオペラハウス
  • サーキュラーキー駅南側の公園、Macquarie Point Park
  • ダーリンハーバー
  • シドニー水族館
  • クイーンビクトリアビルディング
  • ハイドパーク
  • シドニーフェリー
  • タロンガ動物園
  • フェリーから見たオペラハウス
  • サーキュラーキーの夜景

ほんとはもっと自分撮りして現地レポートっぽくしたかったけど、MC能力がないので無理でした。一人旅じゃなければまた違ったかも。1日目は中途半端なとこで終わってますが、午後3時に一端ホテルでチェックインしたあとカメラを持たずに出かけてしまったので、ここまでです。逆に動物園では撮りすぎてて、かなりばっさりとカットしました。

ちなみにオープニングのBGMはこれです。もうしません。。後日、ここだけしれっと差し代わっていたらお察しください。いろいろと。もうひとつは自分の曲(dp19)です。

[ EPX studio ]

VINYLHOUSE.archivesを公開

中大テクノ・ハウスサークル「VINYLHOUSE」の今までの活動における音源、写真、動画をまとめたサイトを作りました。

VINYLHOUSE.archives
http://www.epxstudio.com/vha/

作ったのは一年以上前なんですが、組んだ時点でモチベーションが途切れてしまい、素材の整理に行き詰ったままになってしまってました。言いだしっぺなのにやたらとお待たせしてしまい、関係者のみなさまにはご迷惑おかけしました(特に、早々にYouTubeに動画を上げてくれたTTMくん、Rで写真素材をくれたf-NOさん…スミマセン)。

現時点では、主に昨年の10周年イベント関係のものが多いです。「音源」では力作ぞろいのコンピCDが全曲試聴できますし、動画もトータルではかなり見ごたえのあるものとなっています。ビニハ作曲チームのライブ映像はYouTubeにもまだ殆どないので、貴重!
写真は、逆に昔の素材が膨大すぎて、これから整理しつつ並べていきたいと思います。

[ EPX studio ]

Presence #3のお知らせ

告知です。
来月6月14日(土)の16時から、パーティー「Presence」の第3回があります。場所はまたまた、早稲田の茶箱。ゲストDJは、以前よりPresenceのトラックを積極的に使って頂いている、待望のwatさんです。
公式サイトを更新しましたので、詳しくはこちらを見てください。

Presence
http://gatearray-recordings.net/presence/

500円ディスカウントも健在です。CDの販売もありますよ。
一応、今回のパーティーが終わると、Presence的には秋口まで表立った動きがない予定となっています。硬派なテクノに飢えてる方もそうでない方も、来月14日はぜひぜひ。DJの全員が全員、自分の曲を使うパーティーってのもそうあるとは思えないし。

前回(Presence #2)の映像がYouTubeに上がっていますので、参考までに。

追記:
ちなみに…、この日は東京メトロ副都心線の開業日でもあります。茶箱までは、ぜひ「西早稲田」駅からお越しください!(徒歩数分のようです)

[ Web ]

年表共有サービスDipityを試してみた

Dipityによるコンテンツの時系列陳列は美しい : ITmedia オルタナティブ・ブログ
http://blogs.itmedia.co.jp/knowledge/2008/05/dipity-8350.html

複数のソースからタイムラインを生成して共有できるサービス、Dipityが面白いというので、12年目に入ったうちのサークルの活動史をまとめてみた。
そもそも、大学のサークルの活動記録なんてのは、OBのなかでも各々が現役部員として参加していた時期によって保持している情報がまちまちで、こういうものこそ共有できたら便利なんじゃないかなっと。で、さっそく作ってみたので、使い勝手などについての感想をいくつか覚え書きしておきます。

Vinylhouse History
http://www.dipity.com/user/epxstudio/timeline/Vinylhouse_History

出来はなかなか。多少ゴチャゴチャしている箇所があるけれど、全画面表示(分かりにくいけど左下のアイコンをクリック)にすると、タイムラインがより直感的に把握しやすいです。YouTubeなんかの外部メディアとの連携が、思っていた以上に良く出来てる。それと、入力するたびに、データベースとして成長していく感じがいいのかもしれない。

その入力については、まだ多少面倒な点もいくつか。Twitterとかの各種外部サービスのフィードからインポートできるんだけど、この場合用途が用途なので、一件ずつ入力していくことになる。これ、ローカルのcsvファイル(とか)からさくっとインポートできるといいんだけどな。
あと、自分の環境(XP+Fx2)だけかもしれないけど、イベント入力画面の表示領域がちょっとズレてて、Descriptionのテキストエリアが全部見えないのと、Saveのときにスクロールさせないといけないのが気になった。IE6では問題ないようです。

日本語表示については、イベントの各項目の入力については問題なし。更新履歴の表示もできているし。ただ、左下のコメント欄だけが日本語だと化ける。Twitterも最初こんなだったし、これは追々対応してくれる、、はず。きっと(要望出そうかな)。

はじめ横スクロールってどうなのって思ったけど、ホイールでスクロールしてくれるし、ほとんどの操作が直感的にできて楽しいです。触ってみたいと思わせるUI。もちろん、タブ切り替えでList Viewなんてこともできるので、単純によくある年表としても機能するわけで。別形式でエクスポートできたりするともっとうれしい(というか安心)。

サイト内にはこんなマッシュアップ企画もあった。YouTubeからタイムラインを生成。

TimeTube by Dipity
http://www.dipity.com/mashups/timetube

これも直感的でいいなぁ。必ずしもそれが「起こった」日付ではなく、投稿日時と紐付いていたりするので、年表としての正確性には欠けるものの。

というわけで、インタラクティブ年表がさくさく作れるDipity、用途によっては楽しめるかもしれません。今後のバージョンアップに期待したいです。

[ 日記 ]

私とラノベ(の思い出)

いわゆるライトノベルってのは少なくともここ10年近くは読んでなくて、ついこの前、最近の動向をざっとフミアキさんから聞いたりして、へーと思った。ラノベ発のメディアミックス展開の、さらに出所が同人だったりとか、そんなような話。自分がヘビーに読んでいたころとは、ラノベをとりまく状況というか、それ自体の位置付けが全然違うんだと思う。あくまでも印象だけれど。

私の場合は、(ご多分に漏れず)『ロードス島戦記』が入り口で、これは4巻まで読んだ。そのあと、水野良つながりで、当時リアルタイムに刊行が始まった『クリスタニア』にハマる。同『漂流伝説』が電撃文庫の創刊と同時なので、93年かな。これは当時のスニーカー文庫なんかと比べると革命的に美しい装丁で、まあ、ロゴデザインとうるし原智志のイラストにやられたってのが大きいんだけど、そこから小説版のクリスタニアはほとんど買ってて、もちろん今でも手元にある。シリーズのなかでは何といっても、崖の上の未知の世界を旅する、という分かりやすいシチュエーションの『漂流伝説』と『はじまりの冒険者たち』が抜群にいい。OVAや映画版までは行かなかったけど、大島ミチルが曲書いてるラジオドラマは聞いてた(ICOのテーマに似てる曲があるんだよね)。

で、それと並行して、友野詳のファイブリアシリーズを読んでた。ことを思い出した。なんで急にこんなことを書いてるかというと、この前掃除中に『コクーン・ワールド』を発掘してしまい、超久しぶりに3巻通して読み直したからなんだけど。いやー、おもしろい。友野作品は『ルナル・サーガ』も読んだけど、ファイブリアの一連の冒険者シリーズのほうが個性が出てて好き。

ちなみに、私はテーブルトークRPGについては何も知りません。というか、TRPGの説明を何度聞いても、どうしてクリスタニアとかファイブリアシリーズみたいな小説になるのか、いまだに理解できてない。グループSNEって、なんか、自分のなかでは、地球に居ながら違う世界のことばっかり考えてる人たち、というイメージ。

その後のラノベ遍歴としては、高校のころに友人に薦められて上遠野浩平の『ブギーポップ』シリーズ、太田忠司の『新宿少年探偵団』シリーズなんかを読んでいて、そのあたりで止まってる。テクノに入れ込み始めたあたりからかなぁ。なんつーか、本当に単なる思い出話になってしまった。今まで、あまりこの手の話題はしてなかったと思うので、もし何かしら引っかかる人がいたらコメントください。

[ テクノ ]

「万世橋テクノラジオ」に出演しました

NackyさんとクロイワさんによるPodcast「万世橋テクノラジオ」第2回に呼んで頂いて、少し喋っています。曲もかけてもらいました。

万世橋テクノラジオ - 秋葉原からテクノを発信!
http://mtr.mew15.com/2008/05/mtr02/

秋葉原とテクノをテーマにしたネットラジオとのことで、個人的にも応援していきたいと思ってます。ありがとうございました。
ところで、最後のほうで出てくる「テクノと野菜作り」の例えは、実はわりと昔からしています。以下、frontlineの過去ログより、5年前の書き込み。

でも最近は、もっぱら自分で音作って自分で踊っている。たまにレコード買ってるんで自給自足とまではいかないけど、家庭菜園くらいの意味合いはあるかな。よくパセリとかプチトマトとか育てるでしょ。ネットに流しているのはそのお裾分けという感じがする。カタチは不揃いだし味もよかーないけど、作ってるときは楽しいし、飢饉の時も乗り切れる気がする。
http://www.epxstudio.com/log/2003_04.html#log307

テクノを野菜に例えると、実際、いろんなことが理解しやすいと思ってます。一部の人にとっては、ですが。農家はクリエイター、八百屋はレコード屋、料理人はDJ、そして、野菜を食べるってのはテクノを聴くってこと。食べたものは消化されて、それが農家だったらまた畑の肥やしになるだろうし。農薬(サンプリングCD)を使わずに育てた野菜は、形は悪いけど素朴な味がするものです。なかなかお店では売れないので、こうしてお裾分けをしているわけですけど。シンセは農具ってとこかなぁ。

中大テクノサークルの名前が「ビニールハウス」というのも、偶然じゃない気がします。いや、そもそも「宇宙野菜」というユニットがありまして。

宇宙野菜
http://www.misutrax.sakura.ne.jp/mws3/extra/yasai2007/

元々は、レコードの"Vinyl"と、テクノ・ハウスの"House"をかけたネーミング…のはずなんですけど。私が野菜作りのノウハウをビニールハウスで学んだのは確かです。

トラクターDJ、なんてソフトもありますが、それは関係ないか。

[ テクノ ]

Hideyuki Etoと衛藤ヒロユキ

Twitterのgommaさんのエントリで初めて知ったんだけど、SynewaveのHideyuki Etoって『魔法陣グルグル』の衛藤ヒロユキの弟なのか!うわぁー。この2人のエトウさんの間に関連があるなんて、疑いもしなかった。これってみんな知ってるの?Wikipediaにも載ってるんだ。ほえー。

衛藤英幸 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/衛藤英幸

Synewave 41番、普通に使ってたわ。これは初期Oliver Hoを髣髴とさせるB1がいいですよ。他の盤は持ってないけど、Q'Heyさんの"Sound Republic"にも1曲入ってたのか。全然意識して聴いてなかった。

で一方、衛藤ヒロユキといえば…、私が中2でジュリアナにハマったのは『グルグル』と『リッジレーサー』がきっかけだった。自分のなかで、ゲームとテクノの間にあったのがこの2作品だったわけで。Synewave(というかハードミニマル)は、この流れとは全く無関係の意味で好きだったのだけど、根っこで繋がってるとは思わなかった。なんか不思議な感じ。

参考までに、手持ちの『グルグル』単行本中のテクノネタをまとめてみた。

  • 第12章の扉絵でニケがTR-909を持っている(2巻)
  • プラトー教の教えに「アナスタシア」(T99ネタ)が登場(2巻)
  • オマケマンガで作者がかぶっているキャップに「UR」(2巻)
  • 闇魔法式交信術がターンテーブル(姉妹品「DJの首飾り」)(3巻)
  • オマケマンガで作者がTB-303を持っている(4巻)
  • 表紙のソデにTB-303の写真(6巻)
  • オマケマンガで作者が着ている服にAphex Twinのロゴ(6巻)
  • その後ろに弟(Hideyuki Eto)が歩いている(6巻)
  • 表紙ソデに作者がDJをやっている写真(7巻)
  • 第54章の扉絵がDJ中のニケのイラスト(SHUREの針の箱も見える)(7巻)
  • オマケマンガでDJの話(8巻)

などなど。ざっと見直しただけなので、まだあるような気もする。特集本の『グルグルランド』には、作者の機材リストやスタジオ写真も載ってたなぁ。ギャグ王コミックスの『ピコピコ』はもっと露骨で、主人公が「テクノ教」本部でDJに転職する話もある。シブヤ遺跡で発見された古代のアイテム「レコード」で戦うのね。

[ 漫画 ]

コミティア84本レビュー

080519.jpg先日のコミティア84で買ったり頂いたりした本の感想です。みんな面白いなぁー。新刊、既刊の区別は特にしていません。ペーパーの類は省略させていただきます。
サークル名と作者名が併記されている場合は、サークル名を挙げています。また、すべて敬称略ですので、念のため。

おしゃれ団 『つきみくん 4』
なかなかショッキングな表紙ですが、つきみくんは相変わらず!過去作をペン入れしたものと新作からなる4コマ+イラスト本。つきみくんが色々くれるネタが好きです。そろそろ今作までをまとめたらけっこうなボリュームになるかと思うんですが、どうでしょうか。
おしゃれ団 『恋のおしゃれ団』
「恋愛もの」がテーマのサークル+ゲスト合同本。おしゃれ団(と周辺)は本当に才能が集まってるなぁと思います。ノリシロさんの作品は最後に意外な展開があって笑いました。「まじすか~」ってすごいイイです。あと、前回の宇宙本のときもそうでしたが、ゲストのナイトホーク佳典さんの漫画がヤバいです。爆笑しました。あのノリはすごい!
OVERLIMIT 『タガタメ』
今回は時間がなく見本誌コーナーに行けなかったのだけど、近くのブースを回っているときに出会った本。とても手馴れた感のあるギャグマンガ。メイドがテーマなのにほとんどおっさんが暴れてるだけっていうのが大好き。勢いがあって面白かったです。唯一、オフセットなのに実質8ページなのがもったいない!もっと読みたいです。
夜色オルガン 『ベンジャミンとふゆのひ』
Nackyさんのブログ経由で知った『ふくよも』連載中のサトウナオコさんによるサークルの本。イラスト本というか、絵本でしょうか。ブースに直行してみたら、やっぱり好きな絵柄だったので買いました。かえって失礼かもしれないけれど『よつばと!』っぽいかも。そういえばよつばも動物の絵本出てるなぁ。
もがけ青春 『高校3年生 春』
前作が一風変わった時代物で、注目していたサークル。今回はより少女マンガ寄りな内容で、絵柄と相まってとてもしっくり来たのですが、、キャラが多くて、私には把握しきれませんでした。新撰組を下敷きにしているということで、元ネタが分かれば違ったのかもしれません。絵と雰囲気は好きです。
KOTAU 『STARGAZER 1』
新橋での合同打ち上げで知り合った伊藤さんに頂いた本。一年前のティア新刊とのことでしたが、初めてで新鮮に楽しめました。SFをテーマにしたサークル合同本で、短編2作を収録。『ほしのこ』はシチュエーションが良く、背景の書き込みも丁寧で凄いです。『スターキャノン』は逆に小物のデザインが独創的で、絵柄そのものには非常に魅力があると思いました。新作があるのであれば読みたいです。というか、ありがとうございました。
赤い牙 『赤い牙 7』
有名作家が多数参加しているオムニバス作品集。テーマが「酔っぱらい」というのはユニークで面白い!ある程度世界観が絞られそうなテーマではあるけれど、制約が大きいほうが作りやすいというのはあるかもしれない。表紙も描いているオノ・ナツメさんの作品『しき』が、たった4ページながら圧倒的に凄い。2回読んで意味が分かって、すげーって感じ。笠辺哲さんの『かに漁』もめちゃめちゃ面白いです(「たこぶえ」ネタ!)。安倍さんの作品は、期待しすぎていたかもしれない…。
それにしても、こういう形式の本を作るのだったら、目次くらいはつけてほしいな。
WIRELESS 『WIRELESS FINAL!』
今年2月に惜しまれつつ終了した、同人漫画+音楽なイベント「WIRELESS」で発表された作品集。この本がずーっと読みたくて、行けなかったことを後悔していたんだけど、期せずして主催者のユキさんご本人から頂いてしまいました。超うれしい!ありがとうございます。
テーマは「つながり」。『クラブDJストーム』の伝説の第1話もすごいんだけど(富士そばかジョナサンで打ち上げ、ってのが好き)、市田さんの『ママと双子』が最高です。もともとセリフの日常会話っぽさが絶妙なわけですが、全然話が噛み合わない子供が出てくることでよりリアリティーが出ているのと、テーマを絡めたシチュエーションが素晴らしいです。
個人的には、前述の『赤い牙 7』よりもさらに数段ハイレベルで、読み応えがあると思いました。あまり比べてはいけないけど、同じくらいの厚さの創作オムニバス本ってことで。。この作家陣の雑誌があったらいいなーとか、身勝手なことを思いつつ、イベントについてはお疲れさまでした。

[ クラシック ]

シェプキンのゴルトベルク

私の30GBのiPodにはテクノとタンゴがパンパンに入ってるんだけど、実は再生回数でソートするとグレン・グールドの弾くバッハ『ゴルトベルク変奏曲(Goldberg Variations)』(55年盤)がダントツの1位だったりする。2位が81年盤。
音楽を聴くときって、聴きたいときに聴きたいものをピンポイントで聴くことがほとんどで、それ以外のときだけ、ひらめきで選曲する。そういうとき、グールドを選んでおくと「これじゃなかった」と思うことがほとんどない。99%、どんなシチュエーションでどんな気分のときでもしっくりくる。これはもう曲の力だと思うんだけど、バッハ、特にゴルトベルクを聴くと、複雑に凝り固まった頭の中がデフラグされて、規則正しく整理されたような感じになる。

ところで、セルゲイ・シェプキンというロシア系アメリカ人のピアニストが去年3月の初来日公演で弾いた『ゴルトベルク変奏曲』の評価が高いのを知り、今度の再来日公演のチケットを買った。6月24日、すみだトリフォニーホール。いわゆるクラシックを聴き始めてまだ4年そこそこだけど、自発的にピアノのコンサートに行くのは初めて。

なにはなくとも、デビュー盤(95年)をiTunes Store経由で買ってみた。ジャケ違うけど同じOngaku Recordsから出ているもので、Amazonでは¥2,520、iTSだと¥1,500。欲しいときにすぐ聴けて助かる。

Amazon.co.jp: バッハ:ゴールドベルク変奏曲: シェプキン(セルゲイ), バッハ: 音楽
http://www.amazon.co.jp/dp/B0010L0RUQ

なんか、根っこはグールドっぽいと感じたものの、そこから上が全然違う。シェプキンは第1から第30までの全変奏をA→A→B→Bとリピートして弾くんだけど、繰り返すだけじゃなく、かなり遊んでいて飽きない。強弱を変えたり、オクターブ上げたり、装飾音を足したり、いろいろ。精巧で優雅、でもさらっと弾いてる。

もう今後この曲を弾く人々は永遠にグールドのゴーストと戦うんだろうなと思いつつ、シェプキンのはなんだか、形ある芸術って感じで、これはこれで親しみが持てると思った。6月、すごく楽しみです。

以下、グールドによる第8-14変奏。Var.10がすごい好き。

Goldberg Variations 8-14
http://www.youtube.com/watch?v=vPIS5yvvT2Y

[ 日記 ]

打ち上げより打ち合わせ派

都内でイベント打ち合わせ。セッティングまで試させてもらい、イメージができてきました。ありがとうございます!いまから告知するのが楽しみ。しばしお待ちください。

帰りの電車で両隣の男が2人ともPSPやってた。片方モンハンで片方ウイイレ。私もバッグの中に入ってたけどなんか出し辛かった。DEPTHでもやってやりゃよかった。

ちょっと前、浜崎あゆみのリミックスアルバムで7th GateのインストリミックスがiTunes Store限定で出てて、どうしても欲しくてカートに入れたんだけど、そこから先に進めない現象が発生していた。今日やったら解決できたので、以下覚え書き。
要するに、左ペインの「ショッピングカート」までは入れられたものの、ちょい上の「iTunes Store」をクリックしたら更新された規約の確認画面が出ていて、そこでOK押さないと先に進めないのだった。なにそれ!購入ボタン押したらそれくらい通知してよと思った。Appleのインターフェイスって全体的には感心するんだけど、部分的に不親切なことがある気がする。
ちなみにWindowsは全体的に不親切だけどもう慣れたから気にならない。

[ テクノ ]

Hobnox Audiotoolが超すごい件

ちょっと試してみるつもりがガッツリはまってしまったので、メモ。
303/808/909のソフトウェアエミュレータって聞いても、何をいまさらみたいな感じなんだけど、実際にブラウザの中で動かしてみたら超テンション上がった!きっかけは、diggで見つけたWIREDの記事。

Free Music Studio Means No More Excuses | Listening Post from Wired.com
http://blog.wired.com/music/2008/05/free-music-stud.html

どう見ても某R社とB社の製品の写真なんだけど、これ、JavaとFlashを使ったWebアプリ。チュートリアルもあるけど、見なくても全然使えます。303が2台、808、909と多数のエフェクターを直感的に繋いで、16chのミキサーに突っ込めばもう音が出る。機材はドラッグで好きなように並べられるし、ケーブルは勝手にいい感じに描画してくれる。これねー、燃えますよ。909とか普通にパラで出せるし。
とにかくデモですよ!下記ページの"Start Audiotool Demo"ボタンから。

hobnox.com :: Your Music, Film & Urban Culture - Audiotool Startpage
http://www.hobnox.com/audiotool-startpage.1046.en.html

プリセットパターンのクリアは各マシンのPATTERN CLEARとかCLEARボタンでできます。13日にリリースされた今バージョンでは、エフェクタが追加されたほかUNDO/REDOボタン、ズーム切り替えが実装されたということで、ファイルの保存はまだできないようです。

というか、実際にこれを使って何か作るかとかそういうことじゃなくて、Webアプリでここまでできる時代になってしまったことがすごい。WIREDの記事によれば、次のバージョンでは複数ユーザが同じファイルを共同作業できるようになるそうで、そこまでいくと本当、オフィスだけじゃなくDTMにもWebサービスが絡んでくる段階が来るのかな。

ちなみに、現状は技術的な理由でJavaを使わないといけないんだそうで、それに関わるFlashの仕様変更をAdobeに呼びかける運動もやっているらしいです。

Adobe, MAKE SOME NOISE
http://www.make-some-noise.info/

[ EPX studio ]

ちょっと時間できた

旅行から帰ってきてからの3週間はわりとドタバタしていましたが、少し落ち着きました。DJとライブやって、漫画描いて、曲作って、Web作って、ジャケ描いてとフル回転…。もちろん働いてないのでこの間まったくの無収入なわけですが、過去何年か振り返っても、この一ヶ月ちょっとは比較的充実しています。おかげさまで。

この先に計画していることはいくつかあるものの、直近の予定は来月14日のPresenceくらいで、少し手が空きました。ポートフォリオを更新したので、何かお手伝いできることがありそうでしたら気軽にご連絡ください。

ポートフォリオ : EPX studio
http://www.epxstudio.com/portfolio/

といっても、いつまでも無収入というわけにもいかないし、空いた時間で色々作りたいので、暇というわけでもないのだけど。飲みならいつでも行きますよ!

[ クラシック ]

自動演奏ピアノのためのサーカスギャロップ

表題の曲をニコ動で見て衝撃を受け、ほぼ中毒になったので、少し調べてまとめた。
とりあえずこれを見てください(アカウントフリーのはてブのほうにリンク)。

はてなブックマーク - 自動演奏ピアノのためのサーカスギャロップ【MIDI譜面】復活版!‐ニコニコ動画(SP1)
http://b.hatena.ne.jp/entry/http%3A//www.nicovideo.jp/watch/sm2109532

タグに「もうだめカンタービレ」ってのがあって爆笑したんだけど、これはマルカンドレ・アムラン(Marc-André Hamelin)作曲の『自動演奏ピアノのためのサーカスギャロップ(Circus Galop for Player Piano)』(1991-94)。この真っ黒な譜面をMIDIで打ち込むなんて考えただけでも発狂しそうだ。表題にもあるとおり、そもそもこれは人間が弾くための曲ではないんだそうで、自動演奏ピアノ=player pianoという耳慣れない楽器(ある意味そのまんま)で演奏することを前提に作られた曲なんだって。実際にplayer pianoが同曲を弾いている映像がYouTubeにあるので、こっちを貼っておきます。

そもそも、player pianoが何なのって話。Wikipediaにはまだ日本語の項目がないのでアレなんだけど、構造を比較的分かりやすく解説しているページがあった(ちょっとしたFlashで音が出ます)。

Player Piano Mechanism
http://www.koehler.me.uk/animation/piano_with_p.html
The Player Piano and Popular Music, November, 2007
http://parlorsongs.com/issues/2007-11/thismonth/feature.asp

穴の開いた、紙(!)の巻き物をセットして回転させると、穴の開いている部分から空気が入るタイミングでバルブが開閉して、ハンマーが動く、という仕組みらしい。引き続きYouTubeから、1916年製のplayer pianoの実機デモの動画を。もっと分かりやすいです。

これは文句なくかっこいい!巻き物ってのがすごいんだけど、そもそもシーケンサーの「ピアノロール」って言葉はここから来てるんだもんね。実際にその元祖ピアノロールの写真を見てみると、いわゆる「MIDIアニメ」そのものなのでよく分かる。

Adam's Pianola Page - PLAYER PIANO ROLL PICTURES
http://website.lineone.net/~agr/rollscan.html
はてなブックマーク - ニコニコ動画(RC2)‐【MIDIアニメ】レトロゲームメドレー【第6弾】
http://b.hatena.ne.jp/entry/http%3A//www.nicovideo.jp/watch/sm1544163

ところで、コンピューターミュージックとしてではなく、あくまでも「生音を機械を使って鳴らす」なんていうのは、例えば"Giant Steps"を演奏するロボットとか、Guitarbotとか、探すといっぱい出てくるんだけど、人間には技術的に演奏不可能な曲を機械に弾かせる、というコンセプトでplayer pianoのための曲を書いた人はどれくらいいるんだろう。少なくとも、前述アムランが最初ではないようです。コンロン・ナンカロウ(Conlon Nancarrow)が『自動ピアノのための習作(Player Piano Studies)』という連作を残しているようで、機会があれば聴いてみたい!

で、ここからがニコニコ動画の超すごいところで、『サーカスギャロップ』を初音ミクに歌わせた人がいました。

はてなブックマーク - ニコニコ動画(RC2)‐【初音ミク】 ネギギャロップ Ver.2 【つたない絵もあるよ】
http://b.hatena.ne.jp/entry/http%3A//www.nicovideo.jp/watch/sm1933945

さらに、歌った人もいました(なぜ歌った!)。

はてなブックマーク - ニコニコ動画(RC2)‐「全自動ボーカロイドのためのネギギャロップ」を全力で歌ってみた
http://b.hatena.ne.jp/entry/http%3A//www.nicovideo.jp/watch/sm1323856

テクノロジーやメカニズムっていうのはもちろんすごいんだけど、人間の想像力はその遥か上を爆走してるんだなと思った。アムランって人もそうだし、みんな狂ってる。

ちなみに『自動演奏ピアノのためのサーカスギャロップ』は、ドイツのMDGから初CD化?とのことで、4月にリリースされた"Player Piano 6"というコンピレーションに収録されているようです。この"Player Piano"シリーズでは、さっきのナンカロウの作品も多く取り上げているようで、Amazon経由で買えるみたい。

[ EPX studio ]

M3-2008春、お疲れさまでした

080511.jpg

まじで超お疲れさまでした。いやもー、とにかくものすごい混みようで、同人音楽の盛り上がりを実感させられました。オリジナル、ゲームアレンジ、ニコ厨、地下アイドル、その他(われわれ)がごちゃ混ぜになった感じ。あの熱量は現場にいないと分からないと思います。すごいわM3。

新譜として用意した003と004はきれいに売り切れ、バックナンバーも大いに売れました。ありがとうございます。事前にチェックして頂いているのか、前回同様、試聴せずに買って行かれる方が大半でした。ガチのテクノもまだまだいけますね。
"Presence"は、DJの自分から見ても使ってみたいと思う曲が多いんですが、それはフロアで特に映えるようにメンバーそれぞれが趣向を凝らしているからだと思います。気に入った曲があったら、ぜひ、セットに加えてみてください。

また、004のスリーブと簡易フライヤーにて告知がスタートした通り、"Presence"のパーティー第3回が来月6月14日(土)に行われます。ゲストDJはwatさんです!こちらの詳細はまた改めてお知らせすることになると思います。

途中で抜けて会場内をぐるっと回ったのだけど、やっぱり、ここうさんのブースは異彩を放ってました。まさに実演販売!EM-1とMINI-KP、それとお客さんが自由に触れるKP3を並べて、分配器でみんなでヘッドフォンで聴くっていう。本当は音をドカドカ出したいところだとは思うんですが、そういうわけにもいかず、それでも見栄えは十分キャッチーで、絶えず人が集まってました。

打ち上げは、Presence御用達の世界の山ちゃん川崎砂子店にて、茶箱まわりの面々も集まって総勢14人で盛大に。超楽しかった!お疲れさまでした!

[ 漫画 ]

B2B13R

先日のコミティア84のために作った無料配布本を公開しました。

B2B13R : EPX studio
http://www.b2b.dojin.com/b2b13r/

こんな感じです。マリオカートWiiおもしろいよ。

あと、明けて今日のM3の新譜のジャケを描きました。こちらも先ほど公開されました。

Presence
http://gatearray-recordings.net/presence/

3番までは女の子を描いてましたが、今回からおっさん投入ということで、むさ苦しさアップでお届けしております。今回のテーマカラーは黄色です。塗りも変えました。
おっさんにしてから売り上げ下がったとかなるとあれなので、よろしくお願いします。

[ EPX studio ]

M3でPresence 004が出ます

080508.jpg

なんかイベント告知とレポートが交互に来るブログになりつつありますが。

Presence
http://gatearray-recordings.net/presence/

今週日曜に蒲田で行われるメディアミックス系同人即売会「M3」に、gatearray recordingsとしてサークル参加します。コンピCDシリーズ"Presence"の新作が出るほか、バックナンバーも若干数ご用意できる予定です。上の告知サイトを更新していますので、詳細はそちらで。

Presenceの新作、4番について。告知サイトからmp3で試聴できるようになっています。今回もハイレベルな楽曲が集まり、テクノDJならガッツリ使える内容です。
自分は"Spin Clockwise"を書き下ろしました。普段よりbpm落として136で作ったんだけど、ウワモノがビキビキいってて相変わらずハードなお祭りトラックです。時報みたいなバカっぽいブレイクがうけるといいな。

ちなみに、今回のM3は茶箱の友人知人まわりでもサークル参加される方が多くて、超楽しみです。私も半年前に初参加して大いにカルチャーショックを受けたので、同人音楽をあまり知らないという方にとっても色々発見があると思います。ぜひぜひ!

[ 漫画 ]

コミティア84 お疲れさまでした

080507.jpg

帰宅直後から別の作業に入ってしまって、だいぶ間が空いてしまいましたが、ティアお疲れさまでした。82以来の復帰戦だったわけですが、用意したものはちょうど全部さばけて良かったです。ありがとうございました。
買ったり頂いたりした本のレビューは、前回同様別のエントリーにまとめます。

既に書いたとおり、今回の新刊は2日で描いた無料配布本。といっても、いちおー漫画の体裁で描いたものは一年ぶりくらいなので、少し頑張りました。これは、後日Webにも掲載する予定です。
宮田くんはといえば、例によって朝まで描いてて印刷に間に合わず、一部だけ作って午後イチで持ってきてました。読めた人はラッキーでした。次回は完全版かなぁ。

これまで、わりと積極的に他のサークルさんを訪れて本の感想を伝えたりとかって、ほとんどしてこなかったのだけど、今回はそこそこできた。すごく刺激になった。インプットとアウトプットのバランス、大事です。前回初めて買った本がすごく良くて、挨拶しに行ったら、うちのサークルを知っててくださったり、みたいな嬉しいこともありました。

珍しくゆりかもめ経由で新橋に出て、ケンタでミーティングのあと、うなさんつながりの打ち上げに合流。本を頂いてしまったので、こちらも後日レビューさせて頂きます。

で、次回は夏コミ(ティア)なわけですが、拡大開催の次の回は抽選になる予感がするので、あくまでも当選したらの話です。はい。いいもの作りたいです。

[ 漫画 ]

再掲:コミティア84に参加します

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そんな感じで出し物できました。8ページの鉛筆書きマンガ、無料配布です。
ブースはう04aでよろしくお願いします。例のごとく大井町で打ち上げやります。

なんだかんだと同人活動5年目なのに全然ペースが掴めなくて、もう。

Author:
R-9 (EPX studio)

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