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2008年09月24日
[ EPX studio ]
Tracktion雑記
いまさらだけどDAWの話を書いてみます。
いまひとつマイナーな、Mackie.のTracktionというのを4年前から使ってます。よくMackie.とかTapcoのオーディオI/Fを買うとバンドルされてたりするんだけど、私が持ってるのはバンドル版じゃなくて、04年の暮れにかけて一時期無償配布されていたフリーのVer.1.6.0.1。今は3まで出てます。
単体で買っても断然安いんだよね、これ。基本機能が揃ったT3 Project Bundleで、15,000円切るくらい。とっつきやすいし良い感じなのに、今までメインで使ってますって人に会ったことがない。雑誌のDAW特集でもほとんどスルーされてるし。
ともあれ、Tracktionのいいところは一画面でほとんどの操作が完結するところです。
上のスクリーンショットでいうと、右側の緑のエリアがミキサー画面にあたる。信号が左から右に流れるので、各トラックにVSTプラグインを挟んであげて(順番の差し替えも可能)、最終的に右下のマスターから出力するという流れ。
上のは1だけど、2も3も基本的には変わってないはずです。
私の作業は、TracktionとAcidの間を行ったり来たりする感じ。Acidは、サンプルを切り貼りしてループを作る用途で使ってます。要するにBattery代わり。
Acid上で作ったループをTracktionに突っ込んで、エフェクトかけたりMIDIでシンセ重ねたりしてオーディオに書き出して、それをAcidで刻んだり差し替えたりして、またTracktionで並べる、ということの繰り返しです。延々と。
というか、基本オーディオ書き出し派です。その都度、いちいち書き出して、MIDIデータは残しません。ってのは、Tracktionがオーディオ寄りってのもあるけど、CPUの負荷を気にしなくていいということと、性格的に「後戻りできない」ほうが作業が進みやすいっていうのが大きいかも。後戻りすると迷うし。
ついでに、制作の過程でうんざりするほどループ素材の山ができるので、次以降に制作するときはここから素材を拾ってきたりします。この素材フォルダは、うなぎ屋のタレですね。継ぎ足し継ぎ足し、やる感じです。
ちなみに、画面上はよく使うVSTプラグインです。赤いのはbreakdownで、cutoffとresonanceがステップ入力できるフィルター。ブレイクで使います。
緑のはpressureです。最小限の操作で病的にエグい音を作れるナイスなシンセ。ベースもリードもSEもこれで作るっていうか、ここ数年これ以外のソフトシンセ使ってません。無人島に1個だけVSTi持って行くならこれ!(そんな状況があるのかは知らない)
人の製作過程を見るのって、のびたさんがしずかちゃんのお風呂を覗き見るようなドキワク感がありますね。読んでて楽しかったです。
投稿者: ミス | 2008年09月24日 23:30