« ちょこちょこ動きが | メイン | PSP-2000でDEPTH »
2007年09月18日
[ Web ]
組曲『ニコニコ動画』を聴いたよ
いまさらバカみたいだけど、ニコニコ動画がおもしろい。実は、私はあの周辺のムーブメントをまったく知らなかった。ようかくアカウント申請して、一ヶ月前にIDが開放されたときも、なんだかよくわかんなくて、というか、YouTubeとかに比べて「字幕がつく」ことの面白さがいまいちピンとこなかった。だからか、このへんの感じはなんとなくわかる。
ARTIFACT@ハテナ系 - 「ニコ動のアカウント取ったら負けかな団」が結成されていた
http://d.hatena.ne.jp/kanose/20070917/nicovideomake
でもまあ、薦められたものはポツポツと見ていって、普通に永井先生とかはすごい笑ったんだけど、極めつけが「組曲『ニコニコ動画』」だった。めちゃくちゃ良くできたトランス(コア?)のアレンジで、元ネタが全然分からなくても楽しめた。で、そこから派生した二次、三次創作(ラピュタ、参院選、チェロ、歌ってみた系)を辿っていったり、逆に元ネタ(おっくせんまん、エアーマンが倒せない)を遡っていくにしたがって、ニコニコ動画の足下に広がっている「マルチメディア系同人コミュニティ」の想像以上のスケールに気がついて、本当にめまいがした。
確かに、上がっているものが全てそういう作家性を持っているとはいえないし、そもそもが広義のオタクに向けたメディアではあるとは思うんだけど。この前tumblrに、たまたま思い出した雑誌「Tech Win」のCG/音楽系読者投稿コーナーの常連の話をメモったんだけど、10年前までは確かにそういう場所にしか"機会"はないもんだった。インターネットがあったといっても、個人サイトの影響力はたかが知れているし、せいぜいがその手に特化した小規模なコミュニティで話題になるくらい。
ニコニコ動画のすごいところは2つあって、ひとつは単純にそういう「場」を与えたというところと、もう一つはスタッフブログでも言及されている「非同期コミュニケーションによる疑似ライブ」を実現してしまったところだと思う。私がはじめ理解できなかった字幕みたいなコメントの仕組みの面白みもまさにそこにあって、時間軸を持った、映像とか音楽系のコンテンツに対して「今まさにその箇所に対してリアクションする」のは、本来は自然なことなのかもしれない。
という具合でざっと見ていって、結局また「組曲」に戻るんだけど、ほんと良くできてるな。取り急ぎアカウントがなければYouTubeでも見れます(聴けます)ね。コメントと一緒に見て初めて、これがニコニコ動画じゃなきゃ生まれなかった意味が分かるものだとは思うのだけど。