2007年09月29日
[ テクノ ]
9/28収穫
仕事帰り、3週間ぶりにレコ掘り。
- Hardtrax /Open Secret [Domestic Violence 1]
- Tomash Gee /Animal Trainer EP [Vendetta Sonore 8]
- V.A. /Turbulence Chapter 2 [Patterns 9]
- V.A. /Final Destination EP [P Rhythm 48]
- V.A. /deluxe #5 [Decomplex Deluxe 1]
- Echoplex /Classify as Unclassified [Synewave 54]
- Nils Danielsson /Center of Body EP [Placktown Sounds 20]
- DJ Misjah /Only Hits [Earresistible Musick 8]
上2枚はテクニークのプロモ。シュランツとはなかなか縁が切れないな。新譜の棚みて「Hardtrax出てる!しかも新レーベル」と思ってプロモとこみたら、あるし。相変わらずの暴力4トラックで満足でした。ダイナミックに歪ませててもハイがスーッと出てるところが、Tomash Geeなんかと比べてしまうと良くわかる。
スパイスでは色々と。PRhythmの48はLars、Skoog、Anxiousに、個人的にちょっと気になってるMartyn Hareという豪華な一枚。Echoplexのは、この前持ってると思ってスルーしていたやつ。帰って確認したら持ってなかった。3週間放置してたので、あるかなーと思ってたけど、まったく手付かずのままあった。
圧巻はHardcellの本名名義のPlacktown 20で、これは、Joel Mullばりの分厚い叙情的なパッドと深いキックが唸る超良作だった。Nils DanielssonではIllegal Stockholmの4番も良かったな。この名義では外してない。というか、Johan Bacto絡みでまだこんないいレーベルがあるの知らなかった。
- V.A. /Afro Disco [Läsk CD 1]
あとスパイスでCDを見つけた。Läskのレーベルコンピ!こんなの買うに決まってる。
LäskはSvekのサブレーベルだったはずだけど、たった6番までのリリースながら、自分の中では強烈に印象に残っているレーベルだ。もちろん全部買ってる。地味でモノトーンな音選びのなかに、独特の重さと空気感があって、アッパーでもチルでもなく、裏スウェーデン的なテクノ。いま上がってるミックス、"music for picniq"でもAlexi Delanoの5番を使ってます(45分くらいから)。
[ 日記 ]
伊集院本
発売日。買ったよ。
Amazon.co.jp: のはなし: 本: 伊集院 光 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4796660941/
ツーカーの携帯向けに続けていた連載の単行本化で、初のエッセイ集。序盤まで読んで、これはすごいと思った。
ラジオの伊集院は、「ダメ人間」を自称し、オーバーに、フィクションを散りばめた自分語りが目立つけれど、ここに出てくるのはちっともダメ人間じゃない。奥さんを大切にして、ペットの犬を溺愛し、たまに昔を思い出しては懐かしむ、面白い兄ちゃんの等身大の文章だ。そもそも、得意な仕事で成功して20年近くトップを独走し続け、幸せな家庭を持っている人が「ダメ人間」なわけがないんであって、その意味では今までで最もリアルな伊集院像なのは間違いない。照れて絶対にマイクでは喋らないようなことを、文章では意外なほど素直に書いている。もちろん笑いもいっぱい入っているけど、この本は、喋りをテキストに起こしたものとは全然違う。
伊集院のラジオが好きなだけなら、読まないほうがいいのかもしれない。ラジオパーソナリティー伊集院光の文章じゃないから。じゃなくて、人間・篠岡健に興味があるのなら、たぶん読んだほうがいい。巻末のスペシャルサンクスに奥さんの名前があるのにも頷ける、そういう本。
2007年09月25日
[ 日記 ]
三連休があっという間
連休で2曲同時アップ。ライブ用にハード機材のみではちょこちょこ作ってたけど、きちんとTDまでもっていくのは半年ぶり。案の定、勘が鈍りまくっていてTracktionのショートカットを忘れてたり、そもそもスケジュールが全然読めてなかったりというのはあったけれど。何はともあれ間に合ってよかった。
ESX-1でラフスケッチを描いて、ループを取り込んでDAWで組み立てという手順は以前から考えていたものの、実際にやってみたのは初めて。思っていたより手間がかかった。サンプリング時にハードから発生するノイズ(とくに真空管)に悩まされたり、ハードで完結していたミックスを結局見直さなければならなかったり。でも、ハードなしで作っていたときに比べると、完成までの道筋を描きやすくなったと思う。ESXでループ組んだ時点でイメージができてるから、途中で脇道にそれて迷子になることがない。
この成果は来月8日(祝日)のM3で。試聴版は用意すると思います。
そんなわけでPSPは封印中。
2007年09月22日
[ ゲーム ]
PSP-2000でDEPTH
買いました。なんだか発売日までもにょってたけど、昼くらいに、今までPS3必須だったPSアーカイブスのダウンロードがPCで出来るようになったという電撃的なニュースを知って、帰りに速攻でビック行ってきた。普通に全色あって、どれでも良かったけどシルバーにしてみた。ソフトは手堅く『リッジレーサーズ』と『MPO+』(安い!)で。あとメモステPRO Duo 1GB、3800円くらい。
PSPはいちいちリッチな感じがする。それでいてサクサク反応してくれるところがいい。本体に関して、旧型をほとんど触ったことがないので比較はできないけど、軽いは軽いんじゃないでしょうか。感覚的には、電池4本を抜いた初代ゲームボーイくらい。少なくとも、出がけに持っていこうか迷う重さじゃないと思う。
で!『DEPTH』なんですよ。このゲーム、当時は持ってなくて宮田くんに借りて遊んだんだけど、テクノへの憧れみたいな初期衝動が詰まった思い入れのある一作。Sweep Stationシリーズ続編の『グルーヴ地獄V』、『BPM』と比べても、シーケンサー周りはシンプルでいて良く練られていて、完成度が高い。この作品がPSアーカイブスで600円でダウンロード販売されているなんて知らなかったなぁ。PS3がないと遊べないものと思っていたし。
帰り道にローソンで「プレイステーションネットワークチケット」という名の紙ペラ一枚(Wiiプリペイドみたいにカード状じゃなくて微妙に不安)を買ってきて、PS Storeのアカウント作って、XP/Vista用ソフトをインストール。汎用USBケーブルで繋いでダウンロード購入できた。100MBそこそこ。
それにしても、WiiのVCで64ソフトが1000円前後なことを考えると、PSの名作が600円で携帯ハードで遊べてしまうのは凄いとしか言えない。アーカイブスに追加されるペースをみても、ほとんどチューニングが必要ないのかも。データで入っている説明書も、Wiiのようにテキストに起こされてもいなくて、当時の取説まんまスキャンだし。
とりあえず、DEPTHが最高すぎて他はなにも試してない。リッジはちょっとやってみた。PSPを迷っていた最大の理由は、リッジやりたいけど…(以下略)だったので本望です。『2』も買っていかないと。『MPO+』は落ち着いたら試してみる。
2007年09月18日
[ Web ]
組曲『ニコニコ動画』を聴いたよ
いまさらバカみたいだけど、ニコニコ動画がおもしろい。実は、私はあの周辺のムーブメントをまったく知らなかった。ようかくアカウント申請して、一ヶ月前にIDが開放されたときも、なんだかよくわかんなくて、というか、YouTubeとかに比べて「字幕がつく」ことの面白さがいまいちピンとこなかった。だからか、このへんの感じはなんとなくわかる。
ARTIFACT@ハテナ系 - 「ニコ動のアカウント取ったら負けかな団」が結成されていた
http://d.hatena.ne.jp/kanose/20070917/nicovideomake
でもまあ、薦められたものはポツポツと見ていって、普通に永井先生とかはすごい笑ったんだけど、極めつけが「組曲『ニコニコ動画』」だった。めちゃくちゃ良くできたトランス(コア?)のアレンジで、元ネタが全然分からなくても楽しめた。で、そこから派生した二次、三次創作(ラピュタ、参院選、チェロ、歌ってみた系)を辿っていったり、逆に元ネタ(おっくせんまん、エアーマンが倒せない)を遡っていくにしたがって、ニコニコ動画の足下に広がっている「マルチメディア系同人コミュニティ」の想像以上のスケールに気がついて、本当にめまいがした。
確かに、上がっているものが全てそういう作家性を持っているとはいえないし、そもそもが広義のオタクに向けたメディアではあるとは思うんだけど。この前tumblrに、たまたま思い出した雑誌「Tech Win」のCG/音楽系読者投稿コーナーの常連の話をメモったんだけど、10年前までは確かにそういう場所にしか"機会"はないもんだった。インターネットがあったといっても、個人サイトの影響力はたかが知れているし、せいぜいがその手に特化した小規模なコミュニティで話題になるくらい。
ニコニコ動画のすごいところは2つあって、ひとつは単純にそういう「場」を与えたというところと、もう一つはスタッフブログでも言及されている「非同期コミュニケーションによる疑似ライブ」を実現してしまったところだと思う。私がはじめ理解できなかった字幕みたいなコメントの仕組みの面白みもまさにそこにあって、時間軸を持った、映像とか音楽系のコンテンツに対して「今まさにその箇所に対してリアクションする」のは、本来は自然なことなのかもしれない。
という具合でざっと見ていって、結局また「組曲」に戻るんだけど、ほんと良くできてるな。取り急ぎアカウントがなければYouTubeでも見れます(聴けます)ね。コメントと一緒に見て初めて、これがニコニコ動画じゃなきゃ生まれなかった意味が分かるものだとは思うのだけど。
2007年09月16日
[ 日記 ]
ちょこちょこ動きが
gatearray recordings
http://gatearray-recordings.net/
10/8のメディアミックス即売会「M3」で、フミアキさんが主宰するgatearray rec.よりリリースされるコンピ2枚に、ジャケとトラックで参加します。参加しています。というか、今まさに作ってるわけなんですが。
おいおい情報が解禁になると思いますが、ちょっとすごい、意外なメンツで、4人揃ってガチのDJツールを用意しています。これ、普通にDJとして楽しみ。CDJ買おうかな。いや、ない人買っておいたほうがいいかもしれません。
So-net blog:FLYING COW - DJ Q'HEY blog:ヨーロッパツアー part3
http://blog.so-net.ne.jp/qhey/2007-09-16
Q'Heyさんのヨーロッパツアーの写真が豪華で楽しげ。part1,2もハードテクノスター集合な感じで笑える。ヨーロッパは盛り上がってるのかな。いいな。
作業の合間にYouTubeでアコーディオンのムービーを見て癒されまくり。Vアコーディオン欲しいなあ。電子楽器でここまでできるの見ちゃうとなあ。
[ 日記 ]
秋めいてきましたが
三連休はがっつり某作業で。今日は部屋を掃除して、がしがし絵を描いて夕方打ち合わせへ。いろいろ佳境に入ってきたっぽいことを確認した。頑張ります。
この件ですが、告知まではもうしばらくでしょうか。別件で動いている話が滞りまくっていて申し訳ない。。11月のコミティアの申し込みもしないと。
tumblr、一週間使ってみたけどわりとしっくりきている。私用ブログ(ここ)とも差別化できそうな感じ。単に気になる話題やリンクなんかは、日記と一緒くたにしてしまうと情報の意味合いとしておかしいと思うこともあるし。
バックアップとして何らかの形でログが吐き出せるとさらに良いのだけど。フィードを勝手に取得して自動保存、みたいなアプリなりなんなりって、あるのかな(と、一切ググらずに書いてみる。
クラニンの一部ポイントの有効期限が9末で切れるんだよね。いま1260ポイントある、、貢いだなぁ。初代DSを発売日に買ったとこから登録初めて、そこから任天堂ハード3台、GBA/DS/Wii/VCのソフトいろいろ。
会員サイトのポイント情報のページで買ってきたもののログが全部見れるんだけど、ざっと見ていくだけでなかなか懐かしい。一番ハマったのはなんだろ。なんだかんだでマリオ64DSかな?あのストラップ操作評判悪いけど、私はかなり好きだった。FFCCのナナメ入力しにくいのなんか、あれなら全然解決したのに。
FFCCといえば、開発者ブログから後日談とかtipsがぽろぽろ出てきていておもしろい。おすすめ。
ffccnews
http://www.ffccnews.jp/community/index.html
2007年09月11日
[ テクノ ]
Echoplex Works
http://www.epxstudio.com/r-9_echoplexworks.mp3
思いつきで、Echoplexばっかりのミックス録ってみた。30分くらい。Tracktion上のFinal Mixでざっくりコンプかけただけなので音的にはいろいろあれですが、基本的なニュアンスは変わってないと思います。ピッチはだいたい+3前後でかけてるんだけど、、早い。聴かせるだけのミックスにするはずが、中盤でテンション上がってきて、結局ガチャガチャやってたり。
使ってるのは03年から05年くらいの曲。でもこれ、明らかにハードテクノじゃなくて「ハードミニマル」だ。この時期に前者にシフトしたアーティストはいっぱいいるけど、こういう音をしぶとく作り続けてた人って、あんまり知らない。しかも焼き直しじゃなくて、いったん消化して自分の音になってるんだよね。
というわけで、昔ハードミニマルやってた人にはとにかく聴いて欲しいEchoplexなのでした。ていうか、公式に素晴らしいライブミックスが上がってるので、そっち聴いたほうがいい。63MBのやつ。昨日フミアキさんちで打ち合わせしながら聴いてて超あがった。
Peter ECHOPLEX Official website
http://www.peterechoplex.com/media.html
ところで。Tumblrだらだらと続けてるので、近況はこっちが早いです。Twitterとdel.icio.usのログがざっと見られるのと、よそから引っ張ってきたテキストとか画像がいろいろと。
EPX studio.clip
http://epxstudio.tumblr.com/
2007年09月08日
[ 日記 ]
買い出し
昨日は仕事終わりで、テクニーク経由でスパイス行ってみた。ハピコアのアナログが超入ってうはうはしているunaさんに遭遇。そのテンションで、わりとドカッと買ってしまった。
- Andreas Kauffelt & Toby Izui /Sabako [Karton 2]
- Paul van Dyk /In Between [Vandit 71]
- Cari Lekebusch /Space Suite [Railyard 10]
- Diego /Instant Reality [Kanzleramt 85]
- Echoplex /The World Energy EP [Soleil 1]
- Echoplex /The World Energy EP [Soleil 2]
- Echoplex /Live In Norway [Soleil 9]
- Echoplex /Sidereal EP [GFR 13]
- Ade Fenton /Purification EP [Wetmusik 10]
- Damon Vallero /Into The Deep [Electracom 18]
- The Anxious /Hostile Containment [Adverse 2]
- DJ Preach /Phonec EP [Edit 2]
- Umek /The Right Time EP [Jericho 11]
- Jan Liefhebber /Search And Destroy EP [Highland Beats 26]
- V.A. /Spread The Groove 3 [Kiddaz.FM 40]
- V.A. /Space Invaders Vol.1 [Taito / Sublime]
- Buckfunk 3000 /Systematic [Language 14]
- System F /Soul On Soul [Tsunami]
Tobyさんのやつは、各所で話題の「茶箱のテーマ」。ものすっごいシンプルかつ基本に忠実な、かっちりしたテクノで、茶箱らしいといえばそうかも。地に足がついている感じ。自分が使うかどうかは分からないけど、こういう縁起モノは手に入るときにゲットしておいたほうがいい。新譜のアナログ買ったのいつ以来だろう。PvDの"In Between"は最新アルバムだけど、プロモなので(ラッキーだった)。
Echoplexの欠番をがっつり補充できた。いやぁーいいわー。ハードミニマルは、これくらい音が詰まってて層が厚くないと物足りない。この人がやってることって結局、ハードテクノとは一線を画していて、明らかに01年くらいまでのハードミニマル全盛期の音の延長だと思う。また東京でライブやらないかな。
それ以外も概ね当たりだった。Highland Beatsは好きなレーベルじゃないけど、リミキサーがLars Klein(とRobert Natus)だったので。KiddazのはPre Modeloとか入ってるやつ。Damon ValleroのはPatrik Skoogのリミックスがあるけど、そっちはどうでもいいってくらい素晴らしい内容。この人は初期のAuto Union名義の変態地味ミニマルもいい。Electracomは、Beatport他で精力的にバックナンバーのダウンロード販売をしていて好感が持てる。11番の"Deep Drawl"が鼻血出るほどやばい。
2007年09月05日
[ 日記 ]
トレーサーとか
近況こまごま。
WIRE終わって気が抜けたような感じ。とも言ってられないので、コミティアのテンションを引きずりつつ、懸案だったトレス台を買ってみる。BANCOユーザーである宮田氏に資料をもらって検討した結果、マクソンのトレーサーLP-A4というのが良さげだったので、月曜に世界堂本店に行って見てきた。実はこの前に東急ハンズでもオリジナルのライトボックスを見てきたんだけど、こちらはあまりモノが良さそうじゃなかった。
さすがに世界堂には一通りのものは揃っていて、じっくり比較検討できた。で、マクソンのに。あんまり明るすぎないのと、タブレットのように薄いところが決め手。¥11,000とちょっとくらい。
初めて使ったのだけど、これはいいかも。変な話何度でもペン入れ失敗できるので、はじめからざくざく描いていける。適当な落書きからもどんどん起こせる。もっと早くから使ってればよかったな。あと、ACアダプタが思ってたより小さくて助かった。
FFCC続いてる。ストーリーモード普通に面白い。シリアスとコミカルをゆるーく行き来する、FF世代直撃の演出かもしれない。アクションRPGなのでゼルダとかぶるかと思ったけど、全く違う印象だった。これが聖剣じゃないところが残念。
いきなりtumblr始めてみました。
EPX studio.clip
http://epxstudio.tumblr.com/
引用とかしまくれるWeb版スクラップブック的ななにかですか。Twitterとdel.icio.usでやってるポストを自動で突っ込んでいるほか、ブクマするほどでもないちょっとしたネタとか、メモ程度のこととか。思いつきでがしがしクリップしていこうかな。まだ様子見なので、続くかどうかは分からないけど。目処が立ったら、frontlineとかcarboncopyとも連携できるか探ってみよう。
2007年09月03日
[ テクノ ]
WIRE07
遅ればせながらWIREのメモ。今年も行ってきたよ。
うなさんとその友達と新横浜で合流して、揚州商人で燃料補給。まったりな感じで19:20くらいにアリーナ入り。とりあえず上までぐるっと回ってみて、スタンドで琉球見ていたら、ハーコーっぽい曲の演出で使われてた炎が舞台袖で延焼して、ちょっとしたパニックになっているところを見てしまった。何度目かの消火器でようやく鎮火していたけど、前列の客とスタンド席からしか見えなかったんじゃないかな。やばかったと思う。波乱の幕開け。
Spirit Catcherが始まりそうになったので、セカンドへ。良かった!プログレッシブハウスというよりテックハウスなのだろうか。最近このへんの区切りがあんま分かんない。こないだ買ったばかりのOffshore Funkのリミックスで知ったにわかファンなんだけど、キレイめなパッドとどことなくディスコノリのシンセベースがなかなか気に入った。パフォーマンスで見せるキーボードと、淡々とミックスするエンジニアの息がぴったりで、ライブの形式まで含めて考えさせられた。派手めの曲と地味めの曲を織り交ぜるような展開もいい。今度ちゃんと聴こう。公式サイトでミックス聞けるのね。
Jesse RoseとMichel de Heyの時間帯は何やかやでウロウロ。フードコートで、ジェシー抜けてきたフミアキさんと合流しつつ、Black Strobeへ。うけた。ジャイアンリサイタル!キックとシンセベースのオケにバンドが合わせていく?みたいな感じで、普通に踊れた。
続く卓球でフロアがどかーんと来て、ようやくWIRE来たなあ~と実感。DJの良し悪し以前に、毎年この感触はすごい好き。フードコートに戻ったところで、オザキさんやいんすぱさんと会う。
AFRA&IBBは去年聞きそびれたこともあって、興味はあった。が、思ってた以上にすごい!あまりのシミュレートぶりに、笑うしかなかった。声で踊ったのは初めてだ。ヒップホップノリのMCに客がついていけてないところは逆におかしかった。そのあとのバムへのバトンタッチも楽しめた。
ケンイシイライブ。中盤、"Iceblink"のイントロからのおいしい所で、音が完全に止まってしまったときも、冷静に対応していたなぁ。立ち上がるところで、スクリーンに大写しになったカメラに向かって、指でカウントダウンして見せるあたり、かっこ良かった。そのあと、予定外だったんだろうけど、引き続きブース内が映りっぱになってて、フロアのテンションが上がっていくのを感じた。テクノのライブは機械見せないと、やっぱ!
ただ、内容には色々思うところもあり。"EXTRA"をやってくれるのには全く異論はないけれど、"Sunriser"が最後にイントロちょろっと流れただけというのは納得できない。"Butter Bump"をやるんだったら、新しい曲をどんどん出してほしい。古いスタイルにしがみつかないと宣言したのは、イシイさん自身じゃなかったっけ。トラブルの一件も、原因はいざ知らず、本人のモチベーションの低さが引き金になっているような気がして。。
そんなモヤモヤを抱えつつのDave Clarke、これが最高だった。正直言ってそこまでのDJの音は、フミアキさんの言葉を借りれば「悪くはないけど、俺の知ってるテクノじゃない」っていう、まさにそんな感じだったんだけど。Dave Clarkeは、音の詰まってる、裏が走ってる、ひたすら手数の多いハードミニマルDJで、心の声を読まれたかのようなプレイに完全にやられた。
お祭りDJはわかる。WIREみたいなレイヴでそれが定番なのもわかる。けど、そもそも4つ打ちが基本のテクノのDJで、(ブレイクといえど)キックが止まるって、よっぽどの事だと思うけどなぁ。今年のWIREはブレイクごとに気持ちがブツ切りにされるようなDJが多くて、あまり気持ちいいとは思えなかった。
そこへ来て、これ。これが私の知ってるテクノDJだと思った。
再びのフードコートで、VHのミスさんフノウさんと会う。かき氷食べてまったりしたあと、Renato Cohenを聴く。bpmはだいぶ落ちたけど、ハードかつ終始ゆるやかに上下するDJで、聴いてて次に欲しいと思う音を、確実に次で出してくれる感じ。素直に上手いと思えた。
Joris Voornはイメージとかなり落差があって、、"Incident"の印象ばっかりだったので、音数が少なくて(あくまでも個人的には)物足りなかった。
で最後、Felix Kröcherですか。前半は要らなかったよね。あれだけの前評判だったんだから、というか呼んだ側の意図が伝わってなかったのか、あるいは他のアクトを見て空気を読みすぎたのか、、卓球ばりの大箱仕様のセットが始まってしまって、気が抜けて座り込んでしまった。その後、だんだん上がってきて巻き返しにかかったあたりは良かった。ブロックの真ん中に突入してって、浴びた。Chris LiebingかはたまたTobyさんかという、パフォーマンスの派手さは好き。ハードテクノDJはああであって欲しい。ラストの"Schranz Slippy"は去年セカンド聴けなかった人へのサービスかな。
まあやっぱり残念なことに、ネタものの誘惑には勝てなかったみたい。マリオネタはどうかと思う、というのはunaさんの弁だけれど、私も同じ意見。その意味では、アンコールの一番ラストにかけた、ネタなしのドSchranzは痛快だった。フロアの半分以上は棒立ちで、完全に引いてた!逆に私は、あれがあったことで救われた。DJスキルに関して卓球が買いかぶりすぎなんじゃないかというのを差し引いても、Kröcherがバカなのは間違いないと思った。
メンツも装飾も集客も、何から何まで小粒だった今年のWIREだけど、なんにせよあれだけの人がテクノで踊ってるのを見るのは楽しい。来年は10周年だし、というような期待もぼんやり抱きつつ、よほどの事情がない限り参加するつもり。とりあえずは、お疲れさまでした。
2007年09月01日
[ テクノ ]
WIRE行きます
03、05、06ときて、4回目の参加。そりゃもちろん、予算とスケジュールの都合がついてたら全部行ってるはずなんだけど(メタモも)。予算もスケジュールも問題ないのであれば、テクノのお祭りなんだから、行かない理由がない。というわけで。
WIRE07|2007年9月1日(土) 横浜アリーナ
http://www.wire07.com/front/
WIREコミュに、恒例の携帯タイムテーブル上がってた。これ、そろそろ公式で用意してくれてもいいのにね。Zカードは広げると結構でかいし、暗くてよく見えないことがある。
今年はメインフロア率高そう。ケニシー以降は張り付きかな。Eブロックが好きなので、だいたいそのあたりに居ると思います。大抵空いてるし、、フードコードも階段も近くて、カベ側の出入り口がガラガラで出入りしやすいので、まったり楽しみたい感じのときはおすすめ。
当日の連絡は、mobile(あっとまーく)epxstudio.comまで。楽しみましょうー。