年初のあれこれ
あけまして…ってのが許される時期では全然ないけど、新年一発目の記事です。
というか今年は散々で、暮れからの風邪を大いにこじらせてしまい、おかげで年末年始は一切どこにも行けず静養していました。インフルでもノロでもなく、単に風邪。たまの外出といえば病院くらいなもので、それでも3週間以上も咳が収まらないという有り様!
とはいえだいぶ良くなっては来ていて、お仕事などは普通にこなしておりますのでご心配なく。
もともと大晦日は特に決まった予定もなく、それがかえって気を抜いてしまったというか、良くなかったのかも。30日の冬コミまでが公私ともにけっこう詰まっており、気を張っていただけに、終わった途端に。
冬コミのことはサークルのほうのブログに書きました。今回は自サークル参加ではなく、いくつか寄稿したのでそのお手伝いで。夏コミは申し込み予定です。
『ニンジャ学会誌 895号』に寄稿しました - R-9のおでかけ修行ハウス改善
http://epxstudio.hatenablog.com/entry/2017/01/06/002009
年初の休養のなかでハマっていたものについて、いくつか書きます。
Netflixの連続アニメ作品『トロールハンターズ』。ギレルモ・デル・トロ監督総指揮のアニメ作品で、シーズン1の全26話の配信が1月から日本でも始まりました。夜と影のなかでしか生きられない地下の生命体「トロール」たちを、邪悪なトロールから守る「トロールハンター」に指名されてしまったフツーの少年ジム・レイク・ジュニアと友人たちの冒険物語です。
子供やファミリー向けの作品として企画されたという本作は、とにかくオーソドックスな導入部から、ぐいぐい(いつもの)デル・トロ節の暗黒ゴシックファンタジー世界に引き込んでいく流れが見事で、毎晩2話くらいずつ進めて、先日ようやく完走しました。面白かった!太っちょで、いつもおどけている相棒のトビーのキャラクターが最高。トロールたちのデザインも幅が広く、愛嬌があって、味方・悪役問わずどいつもこいつもキャラが立っている。
でもこれ、26話も使って結局のところ大きな問題が全然解決していなくて、そこだけがものすごい不満。シーズン2の制作が前提なのだろうけど、もう少しちゃんとオチをつけてほしかった。1話1話は申し分なく楽しめるのだけどね。
トロールハンターズ : Netflix
https://www.netflix.com/title/80075820
他に観た映画…Netflixにわりと観たいものがちょこちょこ追加されていて、随時消化しています。劇場で観たニール・ブロムカンプの『チャッピー』も、ソフトで買おうと思っていたところに追加されていたり。きちんと観直すと、SF的にはめちゃくちゃ大雑把な作品なんだけど、アンドロイドものの基本を押さえているし単純にエンターテイメントとしてカッコよくて好きだ。WOWOWとかで放送されていたのと同じ規制版(ソニー編集版)だったのがいただけないけれども。
『デンデラ』は噂には聞いていて前から観たいと思っていたのが、ようやく観れた。もう開始30分で壮絶!姥捨て山伝説の先の物語という、ある意味シチュエーションありきのドラマなので、入口はぐいぐいと、最終的にどっちの方向に持っていくのかという点に注目していたら、意外な方向に進んでいった。復讐譚としては必ずしも完璧な作品ではないけれど、そういう結末にしたかったのか、というのはよく理解できるし、私はやはり観て良かった。これは語り草になるわけだ。
『ベルリン・コーリング』は2008年に公開された映画。主演はベテランテクノDJのPaul Kalkbrennerで、ドラッグに溺れてボロボロになっていく主人公のDJ Ickarusの「役」を現役の本職DJが演じたという「フィクションの」作品です。とにかくKalkbrennerの体当たりの演技がすごいし、ベルリンのクラブシーンをめちゃくちゃリアルに切り取っているんだろうなーというのは分かりました。
でも強く感じるのは、東京はこれとまったく違う環境でよかったなあということ。ドラッグと音楽が完全に分離していて、若者が道を踏み外すことなく安全にテクノにのめり込めることがどれだけ幸せなことか!ベルリンのクラブに対する憧れは全然なくなりますね、こういうのを観てしまうと。
主人公がレーベルのオフィスでめちゃめちゃに暴れて、ターンテーブルを投げつけてぶち壊すシーンが一番心が痛んだ。ドラッグと、そこから脱却するための薬、という2つの薬に翻弄され続けた主人公が最後に頼るものは…そこのところのオチへと向かう流れを思い返すと、テーマは明確です。あと、主人公の父が教会の牧師兼オルガニストで、いいところでバッハの曲が流れるんだ。これは意外な驚きで、嬉しかった。
同じ日に観た『レジェンド・オブ・メキシコ(Once Upon A Time In Mexico)』は、ロバート・ロドリゲス監督の『デスペラード』の続編。前作からスケールアップして、キャラもお話も複雑になっただけに、いまひとつストーリーに乗り切れなかった。でも、例によって音楽とアクションのカッコよさだけを追求した、IQゼロのバカバカしいメキシカンなアクションが楽しめて大満足。ロケランギターケースがありえない方向に進化していて笑えた。サービス精神だなあ!
なんか、映画の話ばっかりになってしまいました。
今年もこんな感じで、興味を持ったことなどについての雑記を書き連ねていきます。