Google Play Musicを試す
えらく急に発表されたので驚いたけれど、Googleによるサブスクリプション型の音楽配信サービスが今日から国内でも始まりました。前に記事を書いた通り、私は既に7月からApple Musicを利用していて(Apple Musicいいかも | EPX studio blog)、そもそもこのタイプのサービスに興味があるというのと、ChromeブラウザやAndroidを日常的に利用しており、どちらかというとGoogleびいきなこともあって、早速空き時間で試してみることに。
Google Japan Blog: Google Play Music を日本で提供開始します
http://googlejapan.blogspot.jp/2015/09/google-play-music.html
で、現時点での結論から言って、Apple Musicから乗り換えることにしました。と言っても試用期間が3か月、正式には9月末からの課金を前にした途中解約(というか契約自動更新の解除)なので、さんざん利用したAppleに対しては、後ろめたい気持ちもなくはないけれど。いやほんと、わりとバカスカとアルバムを突っ込んで、暇さえあれば聴いていました。それでなんか、改めてサブスクリプション型の音楽ストアいいなっていうか、自分に合っているなと。
ただApple Musicの一番の不満が、検索が弱すぎることだったのでした。例えば、私が聴くようなクラシックなんかだと、曲名で検索して出た奏者や指揮者を聴き比べしたりすることがよくあるのですが、iTunesの検索はモタモタしており、検索結果画面のUIの使い勝手がだいぶ良くない。「曲」単位の検索結果はどういうアルゴリズムに基づいて表示されているのかよく分からないし、アルバム名が分からないし、ソートもできないという。というかなんか、iTunesの操作感が全体的にニガテなんですよね。
そこでGoogle Play Music。とりあえず試用期間が1か月間ってことでPCから登録を行ってみて、ひと通りの機能を試してみたところ、さすがに検索に関してはかなり良くて。個人的に、iTunesの制約ゆえに窮屈な思いをしていた部分がほぼほぼ解消されているような感じで、これだけでガッツリ掴まれたのでした。YouTubeみたいな感じで使える。そもそもイリーガルでなく、音質も担保されているのがYouTubeより遥かにいい。
ライブラリのラインナップについては、自分が良く聴く範囲の音楽はだいたいApple Musicと同じような感じで、これは全然問題なし。プレーヤーの使い勝手が良くて、Chromeアプリのミニプレーヤーとの連動が良くできているなと思いました。キーボードショートカットはShift+?で確認できるようです。あと、地味にビジュアライザもついていて笑ってしまった。再生中に左下のジャケ画像にマウスオーバーで、「スモーク」を選ぶと表示されます。
それと、50,000曲までアップロード可能なクラウド機能は、今どきのクラウドストレージと同じような感覚で管理できて(つまり任意のフォルダを監視して自動で同期)、試しにBandcampで購入したflacファイルを投げ込んでみましたが、タグやジャケ画像も含めて普通に反映されました。ま、Bandcampの曲はそもそもアプリでストリーミング再生できるから別にいいんだけど、それにしても面倒くさいとこが全然なさそうでいいなと。唯一、アップロード(同期)中のステータスが分かりにくいところが課題かな。
月額費用でいうと、今だと課金開始後もアーリーバード価格で780円が適用されるそうなので、この水準でサービスが利用し続けられるのであれば、全然割安だと感じています。あとはまだ使いこんでないので、レコメンデーションの精度がどんな具合なのかに興味があって、iTunesがほんとに物足りないので…。YouTubeの視聴履歴とかもアカウントに紐づいて引っ張ってくるようで、そのあたり期待しています。しばらくあれこれ聴き倒してみます。