Apple Musicいいかも
1日にサービスインしたApple Music、正直全然期待していなくて、そもそもどういう曲があるのかもサインインしないと分からないという時点で、えーっていう感じだったんだけど、実際にラインナップをひと通り見てみて考えが変わった。これで月980円というのは、私にとっては全然ありですね。というかリーズナブルすぎて不安になるくらい。
たとえば、55枚組ボックスが10万円以上するバッハ・コレギウム・ジャパンの教会カンタータ全集が全部あったりする。これ、聴きたくてもいっぺんに買うのは躊躇するし、ちまちま買い揃えるのも大変だしで、自分のなかでは保留にしていたんだけど、これで聴ける!55番に入っているBWV 30、YouTubeで聴いてすっごく気に入ったのだった。しかもあれですか、ダウンロードしてオフラインでも聴けるんですか。ヤバいよね。
あるいは、タワレコの新譜でいつもいつも試聴して気になっていた、ヘレヴェッヘのφレーベルのやつとかも普通に揃っている。ミサ曲ロ短調の新録音盤もある!ガラスケースの中を眺めているだけだったのが、知らないおじさんがポンと肩を叩いて全部買ってくれたような感じだ。
新しいの、たとえばついこないだ出たDeutsche Grammophonのソコロフのザルツブルク・リサイタルとかもあるし、一方でヴァルヒャのバッハの新オルガン全集みたいな定番ものの全集もあるし。
いやー、あまりよく知らないけど、ナクソスのNaxos Music Libraryとかは大打撃なのかも(そのわりに、ちゃんとApple Musicにも音源を提供しているナクソスは偉い)。この手のサービス、私の場合音質も人並みくらいには気にしているのだけど、256kbpsならまったく問題なし。というかCDとかで所有するということに関して別に全然こだわりがない。
で、あと、これが曲単位で購入する方式だったら、もし今後サービス終了や視聴デバイスの世代交代があったら、せっかくのリソースも一撃で無価値になるわけだけど、Apple Musicみたいのだったら、その時その時で適したサービスと契約すればいいんだもんね。仮にGoogleとかAmazonのアーカイブも同じ水準で、そっちのほうが自分に合ってれば、気兼ねなく乗り換えることができる。
気になるのは、あまりにも便利&安すぎて、作り手にちゃんと対価が届くのかということ。YouTubeほどではないにしろ、やっぱりCDとかの物理メディアで買うときほどでは全然ないのかな。そのへん知りたい。
iTunesでのApple Musicに関していうと、検索機能がまだまだ全然弱いなとは思う。少なくともBeatportくらいの使い勝手になってくれるといいな。リリース日ごとのソートとか、条件絞って検索とか。
古楽/クラシック聴くぶんにはめちゃくちゃ良いなと思います。これ、すごいよ。3か月ぶんのフリートライアルの期間、あれこれ試してみるとして、今のところはそのまま契約してみるつもり。テクノとかも、定番みたいなのは偏りはありつつもいろいろありそうなので、暇をみて探してみようかな。時間が全然足りないね!