東レ パン・パシフィック・テニス 2014
先週の17日水曜日、3年連続の東レパンパシ観戦に今年も行ってきました。開催が危ぶまれていた今年の東レ、どうも大会のランクを下げて出場選手数も半減という、規模の大幅縮小を経て実現に至ったようです。毎度誘ってくれるうえに、チケットの手配もしてくれる友人に感謝。あいにくの雨に見舞われた昨年とはうって変わって、暑くもなく寒くもなくという、絶好の屋外観戦日和でした。こうなってしまえば、自由席でも最前列で試合が観れるというわけ。
今年面白かったマッチは、何と言ってもダブルス第1試合、カーラ・ブラックとサニア・ミルザ組とデラクワ/レイモンド組の試合!
実はダブルスをちゃんと観るのはたぶん初めてで、ルールもあまり把握していなかったんだけど、基本は2セット先取で第3セットは10ポイント先取したほうの勝利だとか、デュースになったらアドバンテージなしでレシーブ側がサイドを決められるだとか、いろいろあるんですね。この前の全米の錦織の4時間超えの試合とか、観てるほうもしんどいので、速い展開で1時間そこそこで決着がつくのはおもしろい。
この試合も6-3、3-6で第3セットまでもつれ込む接戦で、最後は10-8とかなり競った。ダブルスは、サービスのフォーメーションとか、どのタイミングで前に出るかとかの駆け引きの要素が多く、見応えがありました。第1シードのブラック/ミルザ組、素人目に見てもほんとに理想的なコンビネーション。ミルザが後ろで強力なストロークでラリーを繋いで、前線でチーターのような瞬発力を活かしたブラックが相手の意表を突く。とにかく、超人的な反応速度!ボレーにボレーを返すようにして前線でラリーが続くのは、まるでバトミントンの試合のよう。誘ってくれた女子テニス通の友人も、この内容には感心していました。
続く対戦は同じ第1コートで、クルム伊達/ザフラホバストリコバ組の試合。本来なら、観客数的にはセンターコート規模が見込まれるマッチングで、なぜか全自由席の屋外コート。しかもこれが、対戦相手ペアのチブルコバがセンターコートで15時前の時点まだ試合中というので、開始時間が未定となってしまい、観客の間ではちょっとした混乱がありました。この過密スケジュールだとなかなか大変だね。我々はそのまま席取りで1時間半粘る。
で16時半にスタートした伊達さんの試合。スコアだけ見てしまえば3-6、5-7のストレート負けとはいえ、かなり健闘していたし、いいプレーもたくさんありました。特に、第2セット第11ゲームは伊達さんのサービスゲームで、この試合のクライマックスとも言える分水嶺で、手に汗握って応援した。取られてしまったけれど、真剣勝負に対する観客からのエールとしての大拍手が印象的でした。
この日、結局ダブルス3試合をフルに観戦。今年も日が暮れるまで満喫しました。
すっかりカーラ・ブラック/サニア・ミルザのファンになってしまい、翌日、翌々日はスポーツチャンネルのGAORAで観戦。そのままの勢いで土曜日に優勝を決めたようですね(決勝戦だけは用事で観られなかった)。いやほんと、あんな試合ならもっと観たいなあ。
東京で世界レベルの女子プロテニスを観戦できる機会って東レしかないようなので、今回の規模であっても、ぜひ来年以降もなんとか続けてほしいと思います。テニス観戦おもしろいですよ。