Surface Pro 3でTraktorは使えるか
DJで使えるか動作検証してみました。結論としては、使えるけど…という感じです。三点リーダなのはつまり、実際に箱でプレイしたときにCPUのサーマルスロットリングが効いて、クロックが落ちたとしても安定動作するかが分からないからです。とりあえず簡単に報告を。
Windows 8.1なので、Traktor Scratch Pro 2のインストールと、Service Centerによるライセンスの登録は普通にできました。立ち上げるとやはりソフトウェア側が高dpiスケーリングに対応していないため、ボケて表示されてしまいます。なので、Traktor.exeで右クリック>プロパティ>互換性タブで「高DPI設定では画面のスケーリングを無効にする」のチェックをオンにすれば、OS側で150%ズームの設定になっていても100%で表示されます。
2160x1440という解像度だとさすがに広い。それと3:2なこともあって、下半分のブラウザー領域がかなり広々しています。デフォルトだとフォントサイズが小さいので、設定で最大値に。これくらいなら実用上の視認性は悪くないと思います。
さてLatencyMonで検証。Windowsマシン用のこちらの手順については、Sangoさんのブログ記事に詳しいのでぜひそちらを(Lost Arrangement Systems)。まず初期状態で5分ほどチェックすると、Highest reported DPC routine execution timeの値が3,000という危険水域で、原因がACPI.sysと出ています。で、デバイスマネージャーでバッテリ2項目を無効にしてみたのが、上のスクリーンショットの状態。これで560で、聴感上もノイズなどは乗らず安定しているように見えます。Wi-Fiは有効なままです。
ただ、LatencyMonの画面上部にアラートが出ていて、これはつまり、スロットリングが効いてCPU能力が落ちる可能性があるよということなのではと推測しています。Surface Pro 3のサーマルスロットリングの影響については、PC Watchの記事の通り(【Hothotレビュー】日本マイクロソフト「Surface Pro 3」 ~薄く軽く液晶が大きくなったWindowsタブレット - PC Watch)で、いまのところオプションで無効にしたりはできないようです。まだガッツリ何時間も回してないのであれですが、動作に影響が出てもおかしくはないですよね。
なので、もう少し長く使ってみて、様子をみる必要はありそうです。これメインの用途でSurface Pro 3を検討している方がいれば、もう少し待ったほうがいいのかも。もともとTraktorのタッチ操作は無理としても、ノートPCほどブースで邪魔にならないし、使えればいい感じのような気がするのですが。
付け加えるなら、USB3.0ポートが1つしかないうえ、バスパワーでは電力供給が足りないと思われるので、セルフパワーのUSBハブ必須です。念のため。