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『機動戦士ガンダムUC[ユニコーン]』を観た

日記2014-06-02 23:27

遅まきながら、最終話のepisode7を桜木町のブルク13で観ました。ガンダムまったく知らなかった私が急に観始めた経緯は前回の記事に書いた通りですが(『機動戦士ガンダム』を観た | EPX studio blog)、いやあもう本当に、ファーストガンダムを観ておいてよかったです。あれがなかったら、話の筋が最後まで見えなくてモヤモヤしたままだったかも。ってわけで、初心者なりに楽しめたし、1月から3月にかけてep1から6までずっとDVDで観てきたけど、最後に劇場で観ることができてよかった。

以下、核心に触れるネタバレはありませんが、ゆるい感じのはあるかもです。

私は前回のep6までを観終わった時点で、ファーストガンダムの筋書きを全然知らなかったこともあってか、正直に言ってお話…というか主人公たちの目指すところがよく分からなかったのです。固有名詞なんかはまあ、あとからサイトで読んだりしているんだけど、いかんせん「ラプラスの箱」という概念が抽象的すぎて。映像とかエピソードはすごい楽しめて、『キルラキル』も手掛けた澤野さんの音楽も劇的で、でも1話終わるごとに、で、どういうことなのというモヤっとしたものが。

ep7を鑑賞するにあたり、このモヤモヤが各話構成として意図されたものなのか、それとも私にガンダム知識が足りないが故のものなのかが不安だったのですが、結果、これはほぼ前者のとおりで、ちゃんと主要な謎はクリアになって、物語としてキレイに終わりました。もちろん、細かいところは全然拾い切れていないものの(マリーダさんの強化人間としてのシチュエーションとか、ビスト財団と連邦との関係とか、ネオ・ジオンの成り立ちとか、なんでリディさんがあんなになっちゃったのかとか)、まあ、まったくの初心者を一応納得させたというのは、過不足ない構成だったのだと思います。箱の正体がああいうものだったというのは。面白かったですよ。

映像としては、すっごい緻密なメカがギュンギュン動いてるのは単純にカッコ良かったし、特にクシャトリヤの造形にうおーってなりました。あと、ネオ・ジオングのラスボス感!あのあたりはなんか、ガンダムがというよりは90年代のRPGだとかを通ってきた私なんかの世代には共通のツボなのかなあと思いました。ニヤニヤしてしまった。

お話は、結局のところ政治、政治の話なのでちょっと疲れてしまったけれど。なんというか、理詰めで物語を組み立ててゆく感じが、ファーストガンダムを観たばかりの自分にとっては非常に現代的というか、00年代以降的に感じました。固有名詞・設定ありきというか。これは実は自分の好みではないんだけど、最後まで観た結果、定義を明らかにしない固有名詞の積み重ねで衒学的に煙に巻くようなタイプの作品(<これが本当に苦手)では全然なかったので、良かったなと。素直に、他のガンダム作品にも興味が湧きました。

そう、冒頭のepisodeEXで、大量に過去作品のクライマックスシーンの引用があったんですよね。これもあって、ガンダムをちゃんと43話まで観ておいてよかった。途中までだったら、あれ普通にネタバレだもんね。でいて、本編にもたくさん映像やモチーフの引用があって、徹底してオールドファンへのサービスを尽くした作品なのだなと、改めて理解できました。ガンダムのナレーターが永井一郎さんだと知らなかったら、このUCep7は単に「磯野波平ショー」として認識してしまっていたかもしれない。おそろしい。

アルベルトさんが、なんだかすっごい目がキラキラしていたので笑ってしまった。いいキャラでしたね。あと、カイさんがちょいちょい出てきたのが嬉しかった。

でなんか、モビルスーツの造形に改めて興味を持ってしまって、ガンプラがどれだけ出ているのかとか初めて検索して、へーみたいな。興味はある。あるんだけど、自分が超絶不器用でまるでプラモ作りのセンスがないのを知っているので、悩ましいところです。ぐりぐり動く完成品のやつ(これもいろいろ種類出てますよね)なら欲しいかもだ。

そんな感じで、いや、すごく面白い作品でした。次に観るのは、Zガンダムの劇場版三部作のつもりです。

機動戦士ガンダムUC[ユニコーン]
http://www.gundam-unicorn.net/

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