AIRA TR-8とTB-3が届いた日
3月8日、ローランドの「AIRA」ブランドの第一弾製品としてTR-8、TB-3、VT-3が同時発売になりました。もう少し使い込んでから感想を書こうと思ったのですが、とりあえず最初に触ってみた印象などをいったん書いてみようかなと。追って別の記事で、あれこれ気づいた点や音源、それに動画を撮ったときはそういうものなどもまとめていくつもりです。以下はなんというか、取り急ぎ、的なあれです。
発売日当日の朝9時台に、予約していたイケベ楽器Power DJ's楽天市場店さんからヤマトで届きました。電子楽器関係はだいたいイケベさんで買っていますが、volcaのときもバッチリ発売日に届けていただいたし感謝です。今回のAIRAに関しては、店長の市原さんによるFacebook連動企画など、いろいろと新しい試みをされているようです。今は、次回入荷分の予約を受け付けているそうですよ。
Roland AIRA 本日発売!Roland AIRAを試奏する時にまず初めにやって欲しいこと。|PowerDJ’sBlogPlus+ - 店長の部屋Plus+
http://shop.plaza.rakuten.co.jp/dj/diary/detail/201403080000/
さっそく設置してみました。かっこいい…。ツマミとフェーダーとボタン、そして7セグ、これですよ。でいて、TR-808とTR-909、TB-303そのものの音が、電源入れて叩けばすぐに出る。90年代テクノ人間にとってみれば、これが長年の夢の実現でなくてなんなのかという。
家で普段使っているヘッドフォンで聴くと、TR-8の音の良さはすぐに分かって、とにかく労せずして欲しい音が鳴る。当然、ちゃんと作りたい曲を作るには、さらにパーカッションのバリエーションが欲しいのだけど、もう骨組みの部分はこれでいいかなと思える。特に808のキックと909のハイハットの組み合わせは、テクノ的にはすごく今風の音で、キックにコンプを強めにかければ普通に全然混ざる。パートごとにEQをいじったりしなくても、自然に混ざってくれるのは、一台で完結した楽器ならではかもしれません。
うれしい誤算がTB-3で、これ、とりあえずTR-8だけでいいかなと思っている人がいたら、多少無理をしてでもTB-3とのセットをお勧めします。すごい楽しい。なんだかもう、ただTB-303の音が出るだけのハコがこんなに楽しいのかという感じで、延々と遊べてしまう。
プリセットパターンだけで録ってみたテスト録音をTumblrに上げてみました(EPX studio.clip - TR-8 & TB-3 test)。こういうのも、USBで直で録れるのでものすごく簡単です。どうしてもパラメータ両端が知りたくてビキビキになりがちだけど、レゾナンス絞ったときの音の太さもたまらなくて、このあたりTR-8のサイドチェイン風エフェクトとキックのコンプ具合のバランスがハマると、いい感じにできそう。
どちらも、楽器としてはシンプルだと思うのです。かといって、別にこれだけを使ってアシッドハウスを作らないといけないわけでは全然ないし、どんどんアイデア次第で組み合わせてみるつもり。入出力がアナログ/USBと豊富で自由度が高いだけに、組み合わせのバリエーションが可能性としてかなりあって、自分なりの使いかたを見つけるまでには、様々な工夫のしがいがありそうです。
AIRAちゃん
すごく余談ですが、せっかくなので発売日当日の0時に合わせて記念イラストをアップしました。以前、AIRAが正式発表された翌日かなんかに、勝手に擬人化イラストを描いたところ、思いがけずいろんな方に見ていただいたようで…そのあとも断続的に4コマとか描いています。
実は描かずにたまっているネタが結構あるんだけど、発売されてしまったからには、時間があれば楽器のほうをいじりたいし、というジレンマに陥っています。どうしようかな。