Pioneer DJM-250に買い替え
DJミキサーを買い替えました。パイオニアのDJM-250です。検討しているときに、たまたまイケベ楽器さんのポイントカード還元セールの情報が流れてきたので、渋谷のPower DJ'sに行ってささっと買ってきました。
ついこの前まで、特に買い替える予定はなかったんだけど、今まで使っていたNumark DXM06の左chの縦フェーダーにガリが出始めて、よくよく考えたらこれも長いなと。で、だらだら続いている当ブログのログを辿ってみると、2004年の5月に買ってるんですね。なので、じき10年。
そもそも初めてターンテーブル一式を買ったのが、2000年のこと。このときのミキサーもNumarkで、これは多分単体で1万円そこそこの、ものすごく低価格のシンプルなものでした。ただ私は初めがこれだったのは正解だと思っていて、あまり良くない環境下で練習したことで、余所のDJブースでもだいたい対応することができるようになった。どこへ行っても、家よりはましっていう。
次に買ったのがこのDXM06。これは、各chとマスターを選んで効果をかけられるエフェクターがついていて、特に「2xCOPY」というエフェクトが良かった。要は、再生中の音を指定の長さだけ遅らせてバックグラウンドで再生させて、フェーダーを交互に切ることでいわゆる"2枚がけ"みたいな効果が出せるというもの。EFXを重ねるディレイと違って、EFXだけを出力できる点が良くて、これを指定chごとにマニュアルで(しかもフェーダーで)使えるミキサーは他にあまりなかった。
Numarkだと、現行機のX6がまったく同じ仕様で、あとパクリのBehringerのNOX202とかもそうっぽい。ただ、エフェクトがモノラルになってしまうのだけが難点で、2枚がけと同じというわけにはいかないけれど。
で、私は3デッキ4デッキ使うスタイルではないし、概ね満足していました。というか色が気に入っていて、"濃い青"をキーカラーにいろいろ集めだしたのって、おそらくこのころからなんですね。
買って3年目に、クロスフェーダーにガリが出始めて、ここだけ交換パーツを買って交換しました。今回は縦フェーで、たぶん分解して基板の接点をメンテすれば直ると思うんだけど、いい機会なので買い替えを検討することに。10年間お疲れさまでした(Numarkなかなか頑丈だね)。
実は、以前から低音域はフィルターでミックスするスタイルに変えていきたいと思っていました。テクノではそのほうが良さそうな気がしていて、Traktorで試したとき(TraktorでBehringer BCR2000を使う | EPX studio blog)も好感触だったので。
加えて、チャンネル数は2つが必要十分で、かえってそれ以上だと置くスペースがなくなってしまうことを考えると、DJM-250しか選択肢がない。背伸びすればアレヒのXone:42なのだろうけど、4chもいらないし、なんというか方向性としては極力スタンダードでシンプルにしていきたい。
というわけで、速攻でDJM-250に決めて、買って帰って試してみた結果、とてもいい感じです。フィルターでミックスするといい理由もなんとなく分かって、つまりは本機の場合、HPFのレゾナンスのピークがEQのLOWのちょっと上、MIDよりも下の帯域なんですね。テクノでおいしい音が詰まっているのってだいたいその辺りなので、ここの切り換えにメリハリがあるほうがきれいに混ざる。中高域EQと併用すれば、もっとずっとスムースにミックスできる感じはします。
さてエフェクターはどうするか、考え中です。なければないでもいいんだけど、余裕ができたらKPとか、何かしらプラスアルファしたらおもしろいかもですね。