「コミティア105」にサークル参加します
J-19b「鏡像フーガ」です。新刊たぶんあります。
個人サークルでは2回目の参加になります。そして、104は飛ばしたので半年ぶり。春秋はM3にCDアルバム制作で参加しているので、コミティアは夏冬にしようかな、と考えていたのですが、いま比較的マンガに対するやる気が結構あって(珍しく)、当日の日程さえ被らなければなんとかなるかな、という目論見もあり、今後は流動的になりそうです。
さて、今回は何を描こうかと例のごとく思い悩んだ末に、3年前に挑戦してうまく描けなかった作品を、イチから練り直すことにしました。『ソノコ×サウンドウェーブ!』というタイトルです。そもそも元の作品は、当時すごく苦手だった「少年マンガの王道的な冒険アクションもの」に、敢えて取り組んでみるつもりで描き始めたのですが、いかんせん準備不足で。いま読み返すと、プロットには自分らしい要素がいくつかありながらも、マンガとしてなんだこりゃ、という内容だった。
3年間、たいして数をこなしたわけでもないので、技術的には当時と大差ないとは思いつつも…ちょっと時間をかけたおかげで、自分のなかで整理ができた。ような気がする。
去年の暮れからKindleで『ドラゴンボール』の中盤くらいを読み始めて、それから『グレンラガン』とか『ニンジャスレイヤー』とか(後者は小説だけれども)、優れた王道アクション作品に触れて、改めて興味が沸いてきたというのも大きいです。今考えると、あのときは興味ないのに描いてたんだ。
自分が描きたいもの、描けるもの、(第三者からみて)描くのが向いてるもの、の3つって、似ているようで実はてんでばらばらで。これらの歯車が一致するのが、たぶん作品と作者にとって最も幸せなパターンなんだと思うのですが、自分の場合、おそらくまだこれが全然噛み合ってない。一生かかって見つかるかもしれないし、見つからないかもしれない。今回の場合でいうと、描きたい、でも描けるか分からない、向いてるかどうかも…うーんという感じ。
そういえば、以前漫画家の氷川へきるさんがTwitterで「マンガ描くの向いてない。向いていたかった。」というようなことを言っていて、この鋭敏な感覚はすごいなと。だって何年もそれで食べていて、絵を描く息抜きに絵を描いているような方ですよ。氷川さんは、自分の見立てではちょっといびつな天才で、マンガというか、何を描いても氷川さんっぽくなってしまう。SDガンダムを作った横井画伯、ビックリマンの丹後博士とかもこのタイプだと思っている。だけど、このように歯車が噛み合うというのはすごい幸せなことで、平凡な自分にとっては、こういうケースがいつか到達したい理想のひとつではあります。
ちょっと、だらだら書いてしまいそうになったのですが、こういうようなことをサークルのサイトに最近書いてます。珍しく、制作過程で進捗をメモったりしています。
鏡像フーガ
http://spiegelfuge.tumblr.com/
これだけ書いといて、新刊間に合わなかったら笑えないので、続きの作業がんばります。コミティアは今度の日曜日、有明の東京ビッグサイト5/6ホールですね。
それにしてもコミティア第105回ですか。ひえー。60なんぼの頃から参加しているので、そりゃあ歳もとるわけだよ。