東扇島東公園
自転車を買う前から、もし買ったら行ってみたいと思っていたポイントがいくつかあって、そのひとつが、自転車写真ブロガーのBlue-Periodさんの記事で読んだ東扇島でした。
クロスバイクと東扇島公園と大黒ふ頭と300円で安くてクソ美味い山盛り半チャーハンのこと - Blue-Periodさんの日記
http://d.hatena.ne.jp/Blue-Period/20120627/1340791753
なんでも、川崎の東側の工場地帯を抜けると、歩行者専用の不気味な長い海底トンネルがあって、その先の埋め立て地にあるのが、初回のFREEDOMMUNEをやるはずだった「東扇島東公園」なのだとか。ご存じの通り、その野外イベントは荒天のため中止になり、翌年から幕張メッセになったわけですが。その時ここにどうやって行けばいいのか調べたのが、東扇島を知った最初だったと思います。
前日の夜に予め行き先と大雑把なルートを決め、土曜の朝8時に出発。港北ニュータウンからは以下のようなルートで。赤が往路、青が復路です。
綱島までの県道102号はもう何度も走っていますが、道が広く見通しがいいので、幹線道路とはいえ比較的危なげなく走れます。いったん鶴見川サイクリングロードに出て、尻手の手前で140号に乗ろうとするも、細い道をコンボイみたいな大型トレーラーが行き来していたのでやめ。もうちょい先の第二京浜づたいに川崎へ出て、ここまでで20km弱、ジャスト1時間くらいでした。いいペース。川崎まで自転車で来たのも初めてだし、これからちょいちょい暇つぶしに来れるかなとか。
川崎からは、大きな歩道橋のある交差点から国道132号線に入って、そこからはトンネルの入口のある千鳥町までひたすら真っ直ぐ。途中までは、バス優先レーンが色分けされていて、自転車は主にバスに気をつけて走る感じで。バスレーンが途絶えてからは、楽しい楽しい工場地帯です。蛇のようにのたくった無数パイプが道の左右を支配する威容。ただ空気が悪い。
このあたりのスケール感は、へたな写真よりもストリートビューのほうが分かりやすいかも。
車道をそのまま行くと、自転車進入禁止の看板があるので、左の脇道に反れて「ちどり公園」へ。まったく人気がない、雑草の生い茂る公園内を案内板に沿って進むと、噂の人道海底トンネルの入り口がありました。
直線!全体の長さとしては1000mくらいで、めちゃくちゃ長いわけでもないのだけど、傾斜になっていることもあって、先というか、終わりが見えない。しばらく歩いていると、だんだん時間の感覚がなくなってきて、気が遠くなってくる。
遠ーくに見えた光のようなものが、ゆっくり近づいてきて、それが釣り人のおっさんがこいでるママチャリの前照灯と分かったのは数分後。さんざん「自転車は押して歩くように」という音声テープが流れているのに、そのあとすれ違ったチャリも、おかまいなしに爆走していました。私は行きも帰りも律儀に押して歩いた。
脱出。東扇島東公園は、トンネル出口からさらに少し東に行ったところにあって、ここまで千鳥町側から徒歩で行くのはさすがにキツいだろうなと。バスが出ているようなので、幻のFREEDOMMUNEがあったとすれば川崎からバスで行ってたはず。
公園の対岸に見えるのは、さっき走ってきた東京電力の川崎火力発電所と、浮島の精油工場群。インダストリアル。
朝10時の公園は、家族連れでそれなりに賑わっていました。ほとんど人気を感じなかったトンネルを抜けてきたので、ちょっと違和感。みんな当然のように、車で来ているわけですね。人工の浜で潮干狩りしていたり、犬連れの家族、少年サッカーチーム、バーベキュー集団、いろいろ。
城南島海浜公園ほど至近距離ではないにしろ、羽田を離発着する航空機も見える。公園の突端のずっと遠くには、アクアラインの換気施設。
もと来た道を帰る。また長いトンネルを抜けてちどり公園に出ると、そこは野良猫の王国だった。あとで調べると、なんだか有名な猫スポットらしいですね。
帰りは鶴見川をつたって、綱島のケンタッキーでお昼。ここは何度か来ていて、わりと空いてるので好きなんだけど、街中の路面店なのにソフトバンクの3G/4Gが全然入らないのが謎。
なんだかんだと6時間近くも乗っていたせいか(押して歩いたり休んでいたのも含めて)、綱島から家までの緩い上りは、いつになくヘロヘロでした。クロスバイクが軽快すぎて、たまに自分が運動音痴で体力全然ないの忘れそうになる。走行距離63km。行きたかった場所まで自転車で行くことができてうれしい。