ラストeleven&初リキッド
だいぶ(2週間近く)間が空いてしまったのですが、記録として。5月17日の夜、elevenでの"The Awaiting rural 2013"と、恵比寿リキッドルームでのFunctionのアルバムリリースパーティーをハシゴしてきました。どちらも楽しかった。
前者は行く予定ではなかったんだけど、前の日にDommuneで観たゲストのBrando LupiとNeelのプレイが良かったので、早い時間に入ると安いということもあって、急遽行くことに。というか、この時点でeleven閉店の知らせは聞いていたので、個人的ラストという思いもあって。
実は私は前のYellowの時代を知らなくて、elevenに行きだしたのも、多分ここ1年くらいなのです。なので、常連さんのような感慨はないんだけど、音と雰囲気が抜群に良いクラブであるという認識ではいたので、閉店に関しては単純にすごく残念に思います。
ここで聴いた2度のDVS1のセット、Dino SabatiniのライブとSighaのDJはとりわけ印象深い。そういえばこれもブログに書きそびれたけど、3月末のRebootの15周年パーティーも、レジデント4人のサービスたっぷりのプレイが楽しかったな。
この日、時間的にPrologueのNeelのプレイは諦めていて、Brando Lupiだけでもと思って行ってみたら、Dommuneでのディープなセットとは一転して、バキバキの縦ノリテクノセット。elevenの個人的ラストに、最高の環境で、骨の髄までテクノを叩き込まれて幸せでした。
このパーティー自体は、7月13日から3日間にわたって開催される野外レイブ「rural2013」のプレ・パーティー的な位置づけで、ちょうどフルラインナップが発表されたところでした。注目しているのは、Berghain / Panorama BarのレギュラーDJで初来日のRødhåd。以前RAでのインタビュー記事を見て(そしてヴァイナルオンリーでリリースされている彼のレーベルDystopianの作品を聴いて)、すっかりファンになりました。
RA: Breaking through: Rodhad - Interview
http://jp.residentadvisor.net/feature.aspx?1778
rural本編、どうしようかなあ。まだチケットは買っていないけれど。
さて、この夜は2件め、雨も降っていないようなのでリキッドへは徒歩で移動することにしました。恵比寿のリキッド、初めて。新宿時代は何度も行ったのに、移ってしまってからはなんだか縁がなく、一度だけ上のロフトでのフリーパーティーに遊びに行ったきり。入って納得、ああいう作りになっているんですね。
Functionのアルバム"Incubation"は、CDで買うかデータで買うか悩んで、結局Beatportで買いました。これくらい作家性の強い作品はCDで欲しいのだけど、倍以上価格差があるのと、手軽さを考えると。
Nobuさんのこの日のセットはかなり派手め。最後のほうはAcid Stormとかも。リキッドの演出もハデハデで、レーザーがんがん飛び交う感じで、elevenとはある意味で好対照でした。
FunctionはTR-909を交えたセットで、最近ずっと同じ感じなのかな。去年RegisとSandwell Districtで来た時も使ってたし。ただ、909の使いかたがけっこうクドくて、私は早めに飽きてしまい。アルバムのトラックは適度に深くて、ツールっぽい曲もハマり系なところが良かったのですが、そういう曲は全然なくてかなりアッパーでした。別に悪くはないんだけど、この日はelevenが良すぎましたね。
ASUS ZenBook UX31Aを買った
中古ですけども。
仕事用ノートをそろそろ新調しないとと思っていて。最後に買ったのが07年秋のVaio TZなので、もう5年以上も前。あれこれ情報収集してみて、そんなに選択肢がないことが分かり、なおかつタイミングよく店頭で気に入ったものを見つけてしまったため、即決でした。
要件としては、
- 出先で作業が発生しても安心な仕事用ノート
- 予算4~6万円
- ソフト資産を生かしたいのでWindows
- Windows 8でもいいけど、じゃなくてもいい(なのでタッチ機能も不要)
- Core i5以上
- メモリは4GBで十分
- できればSSD
- DVDドライブいらない
- ディスプレイは11インチが小さすぎたので、13~15インチで
- 画面解像度、品質はこだわらないけど、グレア液晶はイヤ
そして、Nexus 7ですっかりASUSのファンになってしまったので、せっかくならASUSのノートを買ってみようと検討したところ、今だったらZenBookかVivoBookなのかなあと。悩ましいのが最後の点で、店頭で扱っているノートPCのほとんどが反射テカテカの液晶なんですね。あれ、部屋の照明とか窓からの外光がちょー反射して、どう考えても不便だと思うんだけど、どういう理屈で主流になっているんだろう。
ノングレア(非光沢)液晶のノートPC 2013 | ねじ式メモ
http://neji.awe.jp/2013/02/24010018/
で、これでいうともうほとんど選択肢ないんですよね。SSD、安くなったとはいえそれでもまだ割高だし、あれこれ考慮すると予算超えてしまうし、ってところで、たまたま近所のPC DEPOTで中古のZenBookを見つけてしまいました。2012年6月発売のUX31A-R5128Sで13.3インチ、Core i7、128GB SSD、Windows 7。付属品なし、Officeなしで59,700円。
実は中古でPCを買うのって初めてで、懸念もなくはなかったのですが、ものは試し。メインマシンのリプレースではなくて、あくまでサブ機ということもあって、ある程度は割り切って使うつもりで決めました。
さて、セットアップして一通り触ってみて、特に問題ない感じです。SSDいいですね、速い。128GBだと決して余裕があるわけではないけれど、自宅ファイルサーバとクラウドストレージをやりくりしてなんとかします。ライセンスを余らせていたOfficeを入れ、CS5は旧ノートのライセンスを解除して移行(どちらも各2台まで)。
ディスプレイにはもともと期待していませんでした。とはいえ、だいぶ青みがかっている印象で、これでデザインはできないかな…。設定で少し補正して、日常使うレベルではまったく問題ないけど、デザイン仕事はこれまで通りメインマシンでやることにします。
レビューを読んでいると、キーボードの品質が不評のようですが、個人的には気にならないレベルでした。やー、こんなものでしょう。動作音は静か。うすーく特定の周波数域の音が鳴っているようにも聞こえるけど、耳を近づけてもよく判別できないくらい。
いまのところは快調です。というかこのクラスのノートパソコンがこんな価格で変える時代になったことに、今更ながら感動しています。しばらく使ってみて、また何かあれば。
バーエンドバーとグリップ交換
自転車、普段乗っていて特に停車中などに無意識にハンドルバーの両脇に手を当てていることが多くて、これってバーエンドに取り付けるバーがあると楽になるんじゃないかと思い。そういったものを使ったことがないので、どんな使い勝手なのかはまったくの未知だけれど、想像の範囲では、漕ぎ出しとかに力を入れやすくなるんじゃないかと。
もともと、Escape Airのマットブルーには黒のサドルとグリップを付けたくて、サドルは先日変えたとおりなので、いよいよグリップというわけです。
パーツに特にこだわりはないので、なるべくニュートラルなものがいいと思い、エンドバーはGIANT純正のCONTACT AL(の長いほう)を、グリップはロングセラーらしいOGKのMTB PRO CX-Rを買いました。前者は近所のスポーツオーソリティー、後者は新宿ワイズロードで。
Escape Airについているグリップはシリコンゴムっぽい、シンプルなもの。ただこれが外すとなると一苦労で、隙間にドライバーなどを差し込んで、ルブリカントを注してみたものの固着していてなかなか外せず。使わないので切ってしまってもよかったのですが、頑張って両サイド外しました。
ブレーキとシフトレバーをエンドバーの幅ぶん(2cm弱)ステム側に寄せて、グリップとバーを装着。CX-Rグリップは水で濡らして、前後に捻りつつ押し込んだら割とすんなり入りました。
ほかのブログを見ると、ハンドルバーをカットしている方が多いですね。確かに多少長いような気もしていて、ここは追々調整するかもです。先に切ってしまうと元に戻せないので。
さっそく近所を少しだけ走った感じでは、確かに力を入れやすいです。あと、すぐにシフターに指が行かないこともあってか、坂を上るときに変にギアのことを考えずに、ペダルに集中できる感じ。腕も楽な気がします。
グリップも、素材こそスポンジに変わったけれど違和感なく。振動で痺れるかどうかは、もうちょっと長く走ってみないと分からないです。
というわけで徐々にカスタマイズしています。しばらくこれで頑張ってみたい。
Body Inform、次の日曜日です
“Body Inform”
2013-05-19(Sun.) 15:00-21:00
door: 2,000yen (incl.1d) / discount: 1,500yen (incl.1d)
@音楽喫茶 茶箱 (早稲田) http://sabaco.jp
DJ:
iz (izmix)
wat (THRUST/秋葉原重工)
Fumiaki Kobayashi (gatearray recordings/秋葉原重工)
R-9 (EPX studio/Body Inform)
というわけで、M3でのアルバムのリリースに続き、同名パーティーの第4弾をやります。前回から10ヶ月も空いてしまいましたが、その前は半年空いているし、まあそんなペースで長いスパンでやっていこうと考えています。1回1回の内容の濃さを重視したい。
M3合わせでサイトもリニューアルして、以前乗せていたコラムなどの記事もまるまる移行しました。そのうち、テクノDJのプレイ時間について書いた記事を、Twitterでwatさんに触れていただいたところ、けっこうな数のRTをいただいたようです。
この記事そのものは、第2回のパーティー(ひとり100分ずつプレイしました)に関連して言及した内容ではありますが、プレイ時間の長さはBIの基本コンセプトのひとつですので、今回も変わりません。
テクノにおける「体験」の重要性は既に何度も述べているとおりで、あんまりくどくど書くのもどうかと思いますが、BIに関しては、説明しすぎるくらいしたほうがいいと考えています。黙して語らず、みたいなカッコよさが理想ではあるのですけどね。
詳しくは、公式サイトにあれこれ書いていますのでそちらを。
Body Inform
http://bi.epxstudio.com/
ただ、なんかほんと中堅・古参ファンならではの「押しつけがましい」感じになっていたらイヤだなとは思います。もしそう感じることがあったら、遠慮なく指摘してください。BIで主張していることは、あくまでもこれが正解というようなことではなくて、(これも再三書いていることですが)星の数ほどあるパーティーの選択肢のひとつとして捉えていただけるようにしたいのです。私が良いと思ったことを、できるだけ理想に近い形で伝えたいというだけで、それがその先どう扱われるかは、私にとって直接はどうでもいいことです。
だから、言ってしまえば、テクノにおいては聴いておくべきレコードとかも別にないし、知っておくべき前提知識も、まして作法?のようなものも一切ないと思います。私は10代のころ、そういうふうにして押し付けられたデトロイト・テクノが嫌いになってしまったし、本当に好きなものを好きなように聴いていいと思う。だけど、興味がある人にとって「それ」が届くようなところにないといけないし、そういう場所なり作品を継続的に作っていきたいと考えています。もちろん、自分が楽しいからやっているのが第一なんですけど、せっかくやるなら、という意味ですね。
どうも話が逸れてしまうのですが、簡単に今回の見どころをまとめます。
izさんは茶箱では久しぶりのDJ機会で、私も楽しみにしています。普通は思いつかないような組み合わせを自由な発想で聴かせてくれる、知る限りで他にいないタイプのDJです。ロングセットでこそ生きてくるストーリーを、ぜひ、初めから体感してください。オープンの15時から、90分のプレイをお願いしています。
2番手のフミアキさんは、たぶんBIのコンセプトを最も深く理解してくださっている方のひとりです。硬くてダークな世界観は、かつてのアナログ中心のハードミニマルという地盤のうえに築かれたものですが、近年の作品ではダブ、インダストリアル、さらにオリエンタリズムなどの多様なレイヤーが複雑に重なって、より幅広く深いものとなっています。
watさんは、以前からBIに招きたかったDJのひとりで、今回初めて実現しました。「リアニ」や「秋葉原重工」では(それぞれのパーティーコンセプトや持ち時間などによって)なかなか聴くことができない、密度の濃いピュア・テクノセットの魅力を、久しぶりに茶箱で存分に体験していただけると思います。
ラストは自分です。アルバムの曲を積極的に取り入れたセットになりそうですが、流れ次第でどうなるか。新旧問わず、テクノとしか言いようがないようなテクノを取り上げていきたいと思います。
ところで、今回は演出面でも新しい要素を導入する予定です。上手くいったら、継続的に採用していきたいので、当日をお楽しみに。また、今回もUstreamなどによるストリーミングは行わない予定です。ご都合が合わないかた、遠方のかたはぜひ次の機会に遊びに来ていただけると嬉しいです。
イベント前日まで(つまり明日土曜日いっぱい)、Tweetvite経由でのディスカウント申し込みも受け付けます。手順は簡単で、Twitterアカウントでログインして「Yes」を押していただくだけ。当日は私がキャッシャーをしていますので、直接面識がないかたはアカウント名をご提示ください。
以上です。
最後に、eleven閉店の報を受けてのある方のブログ記事が印象的だったので、一部引用します。BIでもこういう場所が作れたらいいなと思うし、茶箱でならきっと実現できると思っています。日曜日は、日常のあらゆることから離れて、黙々とテクノに没入できる空間を用意してお待ちしています。
音楽が良くて、盛り上がって、
その2つがあれば、確かにパーティとして
成立しているのかもしれません。
けれども、クラブには
「寂しくて暗闇に逃げてきたひと」や
「盛り上がるだけではない、深い部分で聴く音楽」を
求めてやってくるひとも沢山居ます。
elevenには、そういうひとも受け入れる土壌がありました。
5月4日有難うございました。そして、eleven閉店について。 | *COMMON*
鶴見川源流、一ヶ月点検、初パンク
相変わらず、慣れるためにちょこちょこ近所で乗っています。納車から一ヶ月弱で走行距離は260kmほど。とにかく、自転車を買うまでは運動もまったくしていなかったし、完全にゼロからのスタートなので、無理せずマイペースに。
日曜日は、思い立って鶴見川を上流に向かって走ってみることにしました。ずうっと行った先、とはいえさほど遠くないところに、「鶴見川源流の泉」があるというのは以前ブログで読んでいて。
週刊ADIXXION:鶴見川の源流までサイクリング | CyclingEX
http://www.cycling-ex.com/2012/08/24_adixxion.html
天気のいい日曜日の昼ごろなので、サイクリングコースは人が多いかなと思いきやそうでもなく、川沿いはひたすら走りやすかったです。ただ、下流と違って一般道との交差がアンダーパスになっていないため、車止めがいちいちめんどくさい。ほとんど川と並走する上麻生線と鶴川街道を走っても、大差ないかもしれませんね。
並木交差点近くの鶴見橋で、いったん川沿いの道は途切れます。鶴川街道に出てそのまま少し西進、図師大橋交差点で都道155号へ右折。このあたり、道も広いし舗装もきれいで走りやすい。だけど、風景はどんどん田舎になる。都下とは思えないほどの山奥で、なんというか…のどか。どこで道を間違えたのか、ぐんぐん坂道を登って行き、気がついたら小田急の唐木田駅を見下ろす丘の上まで来ていました。人っ子一人いない。
そのまま、山沿いの遊歩道を散策、再び都道155号に出るのだけど、この道が車一台すらすれ違えない完全な山道で、ぐねぐね曲がるわ急勾配はあるわで、GPSを疑ってしまった。辛うじて舗装はされていたので、クロスバイクで下るぶんにはまったく問題なかったけれど。こんな道もあるんですね。
そして、当初の目的地の「鶴見川源流の泉」が見当たらない。Googleマップにも出ていないし、それらしき標示が出ているわけでもなく、川筋を追いかけようにも、この近辺は暗渠めかして見え隠れするばかりで。結局、この日は見つかりませんでした。まあ、雰囲気は分かったのでこの辺のどこかかなと納得することにして帰路へ。
帰りは鶴川街道で町田に出て、ぐるっと大回りするルートで走ってみました。47km、3時間半のサイクリング。先週横浜に行ってみたときと距離的にはさほど変わらないのに、疲れが少なかったのは、少しは慣れてきたのかなあ。
あの一帯、思っていたよりもあまりにも田舎で、しかもすいすい行けてしまったので、気分転換にいいかも。また行ってみることにします。
翌月曜日は、GIANTストアに行って購入後一ヶ月の点検・メンテナンス。ついでに日々のメンテで気を付けることや注油箇所も教えてもらった。もちろん無料で、こういうとこはストアで買ってよかったなと思います。
そして今日、片道7kmくらいのところにあるIKEAに買い物があったので、3日連続で自転車で出かけたところ、ついに初パンク。落ちてた古クギを後輪できれいに踏み抜きました。川和町の貝の坂交差点付近、このへん(Googleマップ)の車道からサイクリングコースに入る、2mくらいのちょっとした荒れた路面に落ちてた。すぐに分かったので、その場でぶっすり刺さったクギを抜くと、プシューという悲しい音が。
予備チューブとタイヤレバーは買ってあったのに、運悪く持ち歩いておらず、サドルバッグを買っておけばよかったと後悔。いや、それ以前に、タイヤの着脱もチューブ交換も本で読んだだけなので、練習なしでできたかどうか…。
仕方なく近くの自転車屋を検索して、1kmほど先の鴨居駅近くのダイエー系列のサイクルショップまで、押して歩く。おりしも5月としては異常なほどの気温、午後2時はまだ日差しがジリジリと暑い。半泣きになりそうでした。
そのあと無事復帰して、買い物を済ませて帰ったのだけど、パンク修理くらいは自分でできるようになりたいです。今度練習しよう。
横浜ポタリング
バッグを買ったのです。deuter Tommy Sのブラック/オレンジのほう。はじめ、どんなバッグが必要なのかもぼんやりしていて、要はバックパックを背負うほどではないにしろ、一眼とか、ちょっとしたサイズのあるものを収納できて、かつ、さくっと取り出せるようなもの。カメラバッグ方面からも、スポーツ用バッグ方面からも検討した結果、タスキがけできるいわゆるスリングバッグ・タイプのものがいいのではないかと。
このdeuter(自転車屋でよく見るブランド)のTommyは、MとSがあって、Mのほうは東急ハンズなどあちこちで見かけたのですが、もう一回り小さいほうがいいなと思っていました。ネットで買おうかと思いつつも、あれこれ当たってみると、新宿南口の降りたところにある、Victoria系列アウトドア専門店「L-Breath」で発見。ここ、バッグに関しては品揃え豊富ですね。
で、さっそくこのバッグでお出かけしてみたくなり(あずまんがのゆかり先生メソッド)、特にアテもなく横浜あたりまで自転車で行ってみることにしました。
行きのルートは、仲町台を経由して新横浜から小机に出て、そこからは上麻生線をまっすぐ東神奈川まで。出身高校がこのあたりにあって、3年間バス通学をしていたので、道路の具合もなんとなく把握しているのです。朝9時過ぎに出発。
そういえば、バックミラーも買いました。ゴム製ベルトでどこにでもつけられるZefal SPYというお手軽ミラーを。値段なりといえば値段なりで、あると少しだけ安心できるという感じです。フラットバーには向かないというレビューもありますが、場所を工夫すれば、少なくとも用は足りるのでは。私はハンドルの内側につけたところ、走行中に、右後方の車1台分くらいは見えています。必要な場面では振り返って目視が基本とのことなので、この程度で。
横浜、難なく行けてしまいました。自転車すごいですね。辺境の横浜市民としては、ちょっと遠いところというイメージがあったのですが、距離にして16km程度。新横浜の第三京浜入り口付近は、大型車両が行き来するため少し危険を感じたものの、そういうときは無理せず歩道に上がって、その区間だけ押して歩けばいいのだし。
横浜では、ベタに山下公園をぶらぶらし、中華街からぐるっとみなとみらいエリアに戻って、みたいな、普通に観光っぽく。連休最終日は、どこも人でごった返している。ワールドポーターズの回転寿司屋で昼食。チェーン店ながら、なかなか美味しかった。『ニンジャスレイヤー』にハマってから、異様に寿司が食べたくなっていたのです。
「ヘボン式ローマ字」にその名が残るヘボン博士(綴り的にはHepburnなのでヘプバーンだ)の住居跡に立つ碑を眺めたり、大桟橋に停泊している豪華客船を遠目に観察したり、赤レンガ倉庫で開催されていたドイツビールフェスをチラ見したり。コンデジ(Ricoh CX4)で撮ったフォトセットはFlickrにアップしています。
帰りは、帷子川、というか国道16号づたいに西進、相鉄線の上星川駅を過ぎたあたりで北上して鴨居に抜けるルートで。地図で見て、一度試してみたかった道です。リサーチ通りほとんど上り坂もなく、むしろゆるやかに下る道が続いて、気持ちよくスピードに乗っていたら案の定、派手に道を間違えました。かなり、遠回りをしてしまった。
ほうほうの体で鴨居に戻り、ららぽーとでひと休み。ふらっと入ったアメリカンチーズケーキの店がすごく美味しかった。身体が甘いものを求めていたのかもですね。
ららぽーとからは、上麻生線を北上して家路へ。昼過ぎには帰ってこようと思っていたのに、結局、一日がかりになってしまいました。そして、帰宅して自転車にシートをかけるなり、突然の雷雨。5月にしてはじりじりと暑く、太陽が恨めしい天候ではありましたが、最後のこのタイミングにはだいぶ救われました。
あ、肝心のバッグの使用感、なかなかいいです。鍵やら小物やらあれこれ入れていたけど、さほど左肩ばかりに重さを感じることもなく、一日中持ち歩いても変な疲れはないみたい。あとタモさんばりのなで肩のため、以前のボディバッグはするっと落ちてしまうことがあったのですが、そういったこともなく。これなら、次は一眼を入れて出かけても大丈夫そうかな。
この日の走行距離50km。運動不足にはそこそこ応えたけれど、サドル問題が完全に解消したのも実感でき、あとはスタミナ作りです。まあ、もとが体育会系じゃないので、あまり根詰めない感じでやっていければ。
にしてもこの連休は、振り返るとクラシック音楽祭、CD即売会、マンガ即売会、クラブ、自転車と趣味全開でした。
コミティア104
5月5日はコミティア。今回はサークル参加はお休みして、一般参加、つまり単に遊びに行きました。M3が春秋なので、今後はコミティアへの参加は夏冬にしていこうかなと考えています。交互に。
朝イチで行こうと思ってたのが、前日、自転車で40kmくらい走った後にヘビゼロのasetでに行き、夜は旧友と飲み会とさんざん遊んでしまったために、起きられず。着いたのは12時過ぎくらいだったかな。特に事前のサークルチェックもしていなくて、今回は青年少年まんがジャンルの島を回って、気になった本をピックアップできればいいかなと。
細かいやりとりははしょって、購入したサークルさんリスト。敬称略、順不同です。
- thrust
- おしゃれ団ひとり
- にこらてすら
- 村の緑を守る会
- まんぼう通信局
- 惑星家
- 125
- studiobullet! & appleorchard
- 新しい水着
- ナオイ旭
- タンテキ屋
あと、新刊がなかった友人知人の作家さんと世間話をしたりとか。
気にして見ていたせいか、コミティアって自転車を題材にした本、けっこう多いんですね。旧作とのことですが、125の高田桂さんの『銀輪の海』は描き込み、展開ともに完璧で、ラストの演出が特に良かったです。そのほかのサークルの本も今回、力作ぞろい。
外から見てみると分かるけど、やはりティアは作家のレベルが高いですね。へたな商業誌よりも全然。別に作家さんがプロを目指している人ばかりではないというのもありますが、描きたいものを描いて、届く人には届くというサイクルが、いい感じで回っている。で、良い作品を描いてる作家さんは、やっぱりいい顔をしている(たとえ疲れていても)。とりわけ、作品の感想を伝えたときはね。
15時くらいまで、目当ての島をぐるぐると巡回していたところ、前日の疲れがどっと出てきたため離脱しました。体は疲れたけれど、やる気はもらったなぁ。作家のみなさん、お疲れさまでした。
サドル問題の解決
ESCAPE AIRを買ってから2週間ほど、乗るたびに悩まされてきたのが「お尻の痛み」。要はサドルなんですが、お尻の坐骨が当たる部分の両サイド、骨が直接当たる感じがしてすごく痛くて、しかも乗ってから2、3日は痛みが引かないという状態でした。
サドルと骨盤の関係。 : 晴れ、ときどきくもり。
http://lemond.exblog.jp/9994061/
上記のブログ記事で、まさに図解されている箇所。
自転車に関して完全な初心者である私としては、まず、サドルが合う合わない以前に、高さだったりフォームだったり、あるいは漕ぎ方や重心の掛け方のほうが間違っているのだと思いました。あらためて調べてみると、「骨盤を立てる」という座りかたがあるとのこと。
骨盤を立ててサドルに座ると痛みが消える [自転車] All About
http://allabout.co.jp/gm/gc/207759/
これ、実際にやってみて理屈がわかりました。たとえサドルの高さが適切だったとしても、ママチャリ感覚で普通にサドルに座ると、ここでいう「骨盤を立てる」座りかたにはならないんですね。なんというか、猫背にして前傾にはなるんだけれども、骨盤は傾けず垂直になるように、腹筋を使って気持ちおへそを引き気味にする感じ。なるほど、確かにこうするとサドルの座面と接触する面積も広がるし、ペダルも漕ぎやすい。
しかし、この方法でしばらく練習してみると、だいぶ痛みは軽減したものの、やっぱりまだ痛い。このまま、慣れるまで粘ってみてもいいけれど、しばらく遠出は不安だし…ってことで、デフォルトのサドルを交換してみることにしました。
試したのは、VELOのPlush VL-3135というもの。たまたま寄った、有楽町ビックカメラの自転車コーナーに売っていました。ただ、このメーカーを選んだのは理由があって、スタパ齋藤さんが初めてロードバイクを買ったときに同じ問題に直面して、VELOのサドルに変えたところ、途端に痛みが解消したとの話から。私はモノを買うにあたって、(一部の宣伝記事を除いて)スタパさんの記事には絶大な信頼を置いています。いや、かなり。
もともと、このマットブルーのフレームには、デフォの白よりも黒のサドルのほうがいいなと思っていたので、この青黒のカラバリも決定打になりました。まあ、それほど高い買いものでもないし。
で、さっそくこれで乗ってみると、すごい、痛くない!もちろん「骨盤を立てる」フォームも意識してはいるのですが、それよりも座面の微妙な曲線がフィットして、横幅も硬さも対して変わらないのに、座り心地がまったく違う。これなら、体力の続く限り乗れそうな気がする。
いつものサイクリングコースをしばらく走ってみて、いけそうだったので、進路を変更して町田まで足を延ばしてみることにしました。多少のアップダウンはあるにせよ、すいすいと1時間ちょっとで町田。いつも電車で、往復600円かけて来ているところに、自転車で来れてしまった。
ギアが入って、ひと漕ぎで驚くほどすーっと進んでしまう気持ちよさ、走っているときに風を切る音で周りから切り離されていく感じ(でも視界では周りがよく見えている)、少しずつですが、話に聞いた自転車の面白さが分かってきたかも。
途中、相模大野に寄って例の新しいショッピングモール「bono」を見学、少し離れた祖母の家に寄りつつ、帰りは、中央林間を経由して環状4号線と246を使うルートで帰ってきました。この日でほぼ40km弱、以前この半分そこそこの距離で感じていた痛みがまったくなく、これからはもっと行動範囲が広がりそう。最近、地図を眺めているのがすごく楽しくなりました。
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 2013
今年も日本版「ラ・フォル・ジュルネ(以下LFJ)」へ行ってきました。有楽町の東京国際フォーラム一帯で、毎年ゴールデンウィークの3日間にわたって開催される、国内最大規模のクラシック音楽フェスですね。私は、震災のあった一昨年を除いて、5年ほど前から遊びに行っています。
そろそろ、LFJのコンサートにも友人知人を誘って行きたいのですが、相変わらずチケットの争奪戦が厳しくて。今年も結局、事前にフレンズ登録の先行抽選に申し込んだり、一般発売の当日10時にチケット販売サイトで延々F5押したり、みたいな(昔ながらの)あの手この手が必要でした。どうにかならないのかなぁ、これ…。当日ふらっと行っても、いい公演のそこそこの席が残っていないんじゃ、誰かを誘うにも誘いづらい。
さておき、今年の有料公演は、初日の2公演のみの参加。テーマが<パリ、至福の時>とあって、19世紀後半から現代までの、フランス・パリを中心に活躍した作曲家にフォーカスした演目が中心でした。主に古楽・バロック音楽を聴いている私には馴染みのないものばかりでしたが、なかでも興味のあったコンサートを。
まずは、フィリップ・ピエルロ率いる古楽アンサンブル、リチェルカール・コンソートによる「パリのバロック」。今回のテーマに至るフランス音楽の源流となったラモー、クープランによる作品が取り上げられました。今回、出演が予告されていたソプラノ歌手が急遽来日できなくなったとのことで、一部演目を変更して器楽のみの選曲でした。基本はヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴァイオリン2、フラウト・トラヴェルソ2、チェンバロの6人編成で、楽曲によって編成を変えつつ。
ヴィオラ・ダ・ガンバって、生でちゃんと聴いたの初めてかも。2010年にリチェルカール・コンソートのヘンデルを聴いたけど、大きいホールの後ろの方だったので。形は似ていても、チェロとは全く違う音がするのですね。力強くも軽快な低音を刻んでいて、印象的でした。
また、コレットの編曲したラモーの「未開人(Les Sauvages)」は初めて聴きました。チェンバロ曲として親しんでいたので新鮮!この曲はもともと大好きです。ムジカ・アンティクワ・ケルンの演奏がYouTubeにありました。
次に、ヴォックス・クラマンティスの「聖なるパリ」というプログラムを。これは、すべての教会音楽の(というか西洋音楽の)原形となったグレゴリオ聖歌と、それと対応する節に基づいた20世紀の宗教曲を、交互に演じてゆくという趣向が凝らされていました。取り上げられたのは、デュリュフレの「グレゴリオ聖歌による4つのモテット Op.10」と、プーランクの「悔悟節のための4つのモテット」、それにメシアンの「おお聖なる饗宴 (O Sacrum Convivium)」。
これは本当に素晴らしかったです。心の底から感動した。まず、両サイドからメンバーが1人ずつグレゴリオ聖歌を歌いながらステージに上がるという演出、続いて、揃って"Ubi caritas et amor"が歌われたときの、広がり、奥行き、立体感。単純でプリミティブな合唱が、数百年を一瞬で飛び越えて、これだけ複雑に豊かに進化するものかと思いました。
人間の声ってすごいですね。生で空気を振動させて伝わってくる、澱みない響き。聖書の節は理解できなくても、有無を言わせず迫ってくるものがありました。以前から興味のあったメシアンの作品も、協和音と不協和音を行き来しながら駆け上がっていく昂揚感を体感できました。やはり宗教音楽と声楽曲、バッハ以外ももっといろいろ聴いていきたいな。
外の広場も、例年通り賑やかでした。屋台の印度風タコライスが美味しかった。また来年!
M3-2013春、ありがとうございました
まずはブースに来てCDをお買い上げいただいた皆さま、ありがとうございます。何も分からずで出た前回とは違い、前作を踏まえたうえで、そこそこの準備期間を経ての今回なので、地味な作品ながらも一定のご支持をいただけたことが実感でき、感謝しています。また、お手伝いくださった各位にも感謝です。
再三書いている通り、純粋なDJツールとして作った本作ではありますが、楽しめる方には普通に聴いて楽しんでいただけるようにも作りました。というのも、私自身も90年代(DJを始める前)、完全DJツールのハードミニマルのレコードを、延々と1台のタンテで聴いていたもので。そして逆に、分からない人にはさっぱりだというのも、また事実だと思います。
当日、試聴なり手を取っていただいた方には、できるだけ声をかけるようにしていたのですが、普段こういう音楽(=テクノ)を聴かないという方も結構いらっしゃいました。にもかかわらず、どこかが引っかかったのか、旧譜ともども買っていかれたり。ありがたいことですが、不思議です。
また、この日はこんなこともありました。試聴したうえで、上手い、上手いとしきりに言ってくださる方がいて、話をすると自身も曲を作っているという。CDを買っていただき、しばらくあとのこと、全然遠くにいる大学時代の仲間からTwitterでリプライが。なんとCDのことをツイートしてくれたその方が、その友人の同僚だったのでした。事前の紹介とかもなく、まったくの偶然!こんなことあるんですね。
作品に関して、ひとつ種明かし的なことを書いておくと、1曲目の"Desolation"はタイトルのみ、小説『ニンジャスレイヤー』3部の「キリング・フィールド・サップーケイ」の登場人物から借りました。
それは人力テクノめいた背筋が凍るほどのシステマティック殺人術であった。彼はただひたすら、最も効果的な弱点を容赦なく狙うだけだ。平安時代に封印されたというこの魔技を振るう者は、あらゆる良心と人間味と敬意を捨て去ることを要求された。そしてデソレイションとはそのような男であった。
— NINJASLAYER (@NJSLYR) 2012年9月22日
このエピソードの最後に、この人物の心の中の世界がある経緯で克明に描かれるのですが、その描写がこの曲とクロスオーバーしました。自分としても、曲タイトルの命名にあたってこういうケースは稀なので、メモしておきます。
さて、M3後はizさんの車で、お手伝いくださったぽてきちさんと、Sangoさん、フミアキさんを迎えて某所のバーミヤンで食事。楽しく打ち上げできて良かったです。
Body Informとしては、5月19日に茶箱でパーティーが控えています。一方、レーベル的には秋のM3を次回作の焦点として、その間も別の企画を考えています。フライヤーの隅でも告知している、例の動きですね。
それから今回の作品に関しては、何かしらの形でフィードバックいただけると嬉しいです。
ともあれ、引き続きBIをよろしくお願いします。