2作目のアルバムを作りました
さて、連休ですね。29日(月・祝)に東京流通センター(TRC)で開催されるマルチメディア系即売会「M3」に今回もサークル出展します。ブースはう-30b「Body Inform」。
M3 - 音系・メディアミックス同人即売会
http://www.m3net.jp/
昨年秋に制作した前作同様、今回もハードウェア機材を中心としたセットアップで、シンプルで実用的なトラックを7曲作りました。制作期間はほぼ3月いっぱいで、茶箱での年越しライブセットや、また最近聴いた様々な楽曲からのごく個人的な影響を、作品にフィードバックさせた形です。
「無印のテクノ」が作りたいなと、近頃よく考えていて。ミニマルテクノとか、ハードテクノとか、インダストリアルテクノとか…頭に「なんちゃら」が付くテクノ、みたいな細分化って、00年代の顕著な動きだったのではないかと思います。
ところが、最近のリリースを追っている方の多くは実感していると思うのですが、テクノにおいてはここ数年、ジャンルの越境が激しいですよね。それは子ジャンル孫ジャンルの飽和なのかもしれないし、00年代後半の大きなテックハウス的潮流を乗り越えてきた副次的効果なのかもしれない。あるいは、近年幅を利かせているEDMへの反抗?なのかも。
ともかくこのカオスな状況って、かつての、90年代のテクノに似ている。折しも当時のトラックの再評価は進んでいるように見え、リマスターなりリメイクというような話題にも事欠かない。"Pontape"に"Red 2"に、枚挙にいとまがないわけです。
そしてそして、ハードウェア回帰に至っては、KORGのアナログシンセ「volca」の発表に代表されるように、確実に来ていますね、流れが。
素のままの、アタマに何もつかない「テクノ」の良さを見直したい。大きな本質があれば、それ以上の細かい枠組みはいらない。そういった意味合いで、今回の作品には「Organic EP」と名付けました。
そしてまた、この語に「有機物の、有機的な」という意味があるように、楽曲に生物的な生々しさが残るように気を配りました。それは、そもそも「Body Inform」というパーティーのネーミングに込めたコンセプトと、ほとんど同一のものでもあります。
ジャケットは、去年、たまたま近所に散歩に出かけたときに撮影した写真を使いました。雑草と古ぼけた切り株、青みがかった非現実的な空気感が、今回の作品のイメージに合いました。
製品版が上がってきてから、何度かDJの練習のなかで他の曲とミックスしてみましたが、なかなか面白い感じで響くと思います。単体で聴くときとはまた違う。意外な音が引っかかって前に出てきたり、マスタリングのクセはあるものの、これはこれでという感じに。パツパツの「海苔波形」には敢えてしていないので、ちょいゲインを大きくしてもらったほうがいいかと思います。
ついでに、「Body Inform」のサイトをリニューアルしました。Tumblrを利用しているので、ユーザーの方はフォローしてみていただけると嬉しいです。もちろん、普通のサイトのように閲覧もできます。
Body Inform
http://bi.epxstudio.com/
来月には、4回目のパーティーも控えているので、そのお知らせも既に掲載しています。こちらのブログでのフォローは、またM3のあとにでも。