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小林道夫 チェンバロ演奏会

クラシック2012-12-24 22:31

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土曜日、千駄ヶ谷の津田ホールで、チェンバロ小林道夫さんによるゴルトベルク変奏曲を聴いてきました。年末の演奏会は氏が70年代から続けているライフワークで、既に40回を超えているそう。以前から興味はあって、念願叶っての初鑑賞となりました。小林先生のコンサートは2009年のLFJ以来。

演奏は、淡々と譜面に忠実に。これまで、チェンバロでは曽根麻矢子さん西山まりえさんの演奏を生で聴いたけれど、そのどれとも異なる「真摯」な音。
来年にも御年80歳を迎えられる小林さんは、若い人とは違って速いパッセージでは多少の乱れもあって、けれどテクニック云々では言い表せない円熟した渋みが感じられて、痺れた。何より、背筋を伸ばして悠々と第13変奏や第25変奏のような深い曲を弾くカッコ良さ!特に、後者は2回目のリピートでバフ・ストップ(リュート・ストップ)に変えていたのが印象的でした。

大好きなクオドリベットは力強く、アリア・ダ・カーポは繊細にまとめていて、余韻が素晴らしかったです。アンコールは平均律で、余韻を乱されることなくきれいに終わりました。これは、さすがの良いコンサートでしたね。

お誘いした先輩の杉山さんにも、あまり触れる機会のないチェンバロの音を気に入ってもらえて良かったです。近くのルノアールでひとしきり談笑のあと、新宿の中村屋本店でカレーを。

小林道夫 チェンバロ演奏会
―クリスマスをバッハの名曲で静かに過ごす―

2012年12月22日(土)14:00@津田ホール

J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988
主題
第1変奏~第15変奏
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第16変奏~第30変奏
主題復帰
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アンコール
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻
第1曲ハ長調 BWV846より「プレリュード」
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