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野兎『箱舟』

テクノ2012-09-06 18:51

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かつての、大学のテクノ・ハウスサークルの後輩であるところの「野兎(のと)」さんのファーストミニアルバム『箱舟』が発売されました。実店舗では、タワーレコード各店およびヴィレッジヴァンガードなど、オンラインではAmazonなどで購入できるようです。
私は昨日、タワレコ渋谷店の2Fで購入しました。奥の壁の試聴機にも入っています。

街の様子 - blog 野 兎 座
http://nousagiza.blog68.fc2.com/blog-entry-4.html

作詞・作曲をこなし、ライブではAbletonでバックトラックを流しつつKORGのMS-2000を手弾きしながら歌うという彼女のスタイルは、在学中からちょっと非凡なものがありましたが、インディーズ・デビューとしてのCDリリースは、遂にという感じですね。最近だと、Maltine Recordsのリリース([MARU-086] 芳川よしの - Lovely Rainy Day)に、ヴォーカルで参加されたことを覚えている方もいるかもしれません。
収録されている全6曲のクロスフェード・デモは、SoundCloudで聴くことができます。

このうちインストの『桃色郷愁』は、自分の覚えている限り、大学1年のころから演奏していたし、いくつかは高校時代に作った曲もあるそう。今はもう社会人の彼女ですが、表現したいことが一貫しているというか、ずっと同じことを続けて、最終的にこういう風にカタチにしてしまう力は素直にすごいなぁと思います。

ライブでお馴染みの曲の歌詞も、言葉の選びかたが独特なのと、譜割りが難しいこともあって、あまりうまく聴き取れなかったのですが、ジャケに記載されているものを読むと、改めて味わい深い。どの曲もいいのだけど、『電波塔の繭』が、タイトルや冒頭部分を含めても一番好きですね。オリエンタルなファンタジーのよう。

オスタンキノから東方明珠まで 塔の繭は1000以上歌を知っている
扇芭蕉のかさ 風向きに合わせて その歌を受信する 一夜毎
天の幕を打ちつけている 待ち針ひとつ 盗んだ
そうして今も続いている労働
―『電波塔の繭』

先日のライブの記事で触れた、ヤング・フラッテリィズのヤマノイさんもMCで一曲参加されています。一部店舗では売り切れか入荷待ちになっているようですが、見かけたらぜひ。おすすめです。

Amazon.co.jp: 箱舟: 音楽
http://www.amazon.co.jp/%E7%AE%B1%E8%88%9F-%E9%87%8E%E5%85%8E/dp/B008L0O606/
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