Abe Duque@Galaxy
毎週金曜日に、神宮前のGalaxy 銀河系で開催されている"Experiment"シリーズに、8月ラストの31日、NYアシッドの重鎮Abe Duqueがライブセットで登場とのことで、行ってきました。先に書いてしまうと、ライブでは今年一番の衝撃でした。素晴らしかった。
なんというか、音的に新しいことをやっているわけでは全然なくて、むしろ様式美を頑固に守っているんだけど、その中での発想が自由なんですよね。次に何が来るかまったく読めなくて、釘づけになってしまうというか。
この日使っていた機材は、PCが2台、パイオニアのDJミキサーを中心に、MIDIコンが大中小と3種類、エフェクタがおそらく2種類(謎のジャイロ搭載グリッド型EFXとたぶんMINI KP)、あとMonotribe。どういう接続になっているのか見当もつかなかったけれど、これらを1人でオペレートしていました。2時間のセットで、一瞬もダレることなく、難しいことを軽々とやっていた感じ。
あと、自らマイクをとってMCというか、煽っていました。普通なら興醒めになりかねないのだけど、これがトラックにハマっていて激かっこいい。あんなの初めて見た。
もうなんか、とにかく、ダンスフロアに向けたテクノ・ハウスのソロパフォーマンスにおいて、あれ以上のものはもう無いんじゃないかなぁ。すごいものを聴いてしまった。で、帰ってから早速ライブ音源がないか探してみたのだけど、Mixcloudにあった2009年のこれくらいしか見当たらなかった。
korynna - Abe Duque - Live @ Rote Sonne Munich 04-04-2009 | Mixcloud - Re-think radio
http://www.mixcloud.com/korynna/abe-duque-live-rote-sonne-munich-04-04-2009/
でもニュアンスはほぼこんな感じです。マイクも使ってるし。一部シンクがヨレているところがあるけど、今回はそれもなく完璧でした。新しいセットでの音源が欲しい!
Galaxyに遊びに行くのは3回目。回を重ねるごとに音が良くなる印象で、この日も残響こそきついものの、しっかりとボディソニックが感じられつつもハイが耳にやさしい、いい感じのバランスでした。相変わらず全面禁煙だし、DJのブッキングやツイートからも一貫した哲学が感じられて、ますます応援したくなりますね。21日のDan Curtinも楽しみです。