ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 2012
ゴールデンウィーク恒例となった、国内最大級のクラシック音楽イベント「LFJ」。今年のテーマは『サクル・リュス』ということで、19~20世紀のロシアの作曲家による作品が取り上げられました。昨年は震災の影響で、行く予定だった全公演がキャンセルとなったため不参加でしたが、今年はコミティア原稿の合間を縫って、一日だけ有料公演を聴いてきました。
国際フォーラム周辺は、やはりどことなくお祭りっぽい雰囲気があって、わくわくしますね。行ったのは2日目の5月4日で、前日の悪天候とうって変わって、朝から気持ちのいい陽気でした。
ホールB7で、チャイコフスキーの弦楽セレナードと、プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番。ピアノはクレール・デゼール、指揮はアレクサンドル・ルーディン、オケはモスクワのムジカ・ヴィーヴァ。
プロコのピアノ協奏曲第3番は、個人的に特に思い入れのある曲で、今回初めて生で聴く機会を得ました。昔、友人に借りた、アシュケナージ/プレヴィン/LSO盤にハマってしまったことが、まともにクラシックを聴き始めたきっかけのひとつと言ってもいいくらい。
最近はクラシックはほぼ古楽しか聴いていませんが、20世紀の作曲家で唯一、プロコフィエフだけは好きで聴いています。綺麗なのになんか異物感があったり、ちょっと美しすぎて狂気を感じるところがいいですよね。
で、プロコも良かったんですが、初めて全楽章通して聴いた弦楽セレナードがすごく良かった。某人材派遣会社のCMのイメージが先についてしまったのは、イヤだなとは思いますが。チャイコフスキー、これを機にいくつか当たってみようかな。
コンサートのあと、屋台村のタワレコ物販ブースで、アルゲリッチの超安い4枚組協奏曲集と、小曽根真さんとゲイリー・バートンによるデュオアルバムを購入。アルゲリッチの4枚組はEMI Classicsから出ている輸入盤で、上のプロコのピアコン3番も入っています(指揮シャルル・デュトワ、オケはモントリオール交響楽団)。
ニコニコやYouTubeで聴いてはいましたが、アルゲリッチの演奏は異次元ですね。
私はコミティア原稿作業のために、今年はこの1公演のみでしたが、お祭りの一端は楽しめたかな。今回のLFJの問題点や、来年への展望について、プレス懇親会に参加された方の以下の記事が興味深かったです。
ラ・フォル・ジュルネ2012復習 来年の展望と記者会見編 - CLASSICA - What's New!
http://www.classicajapan.com/wn/2012/05/061655.html