H-Productionsのオンラインストア
Cari Lekebuschが主宰するレーベル、HybridことH-Productionsのオンラインストアを利用する機会があったので、インプレッションを書いておきます。
先日、楽しみにしていたカリレケの最新フルアルバム"You Are A Hybrid Too"がリリースされて、Beatportで買おうと思っていたんですが、よくよく調べてみたらこちらのサイトでダウンロード購入したほうが条件がいい。全曲が320kのmp3とwavの両形式で無期限でダウンロードできて、未発表曲が2曲、アートワークなどのおまけがついて価格が10ユーロと、Beatportの12.99米ドルよりも安い。他にも、気になる限定リリースがあるようだったので、会員登録してみることにしました。
I'm A Hybrid
http://www.h-productions.se/hybrid/
I'm A Hybridは、2012年1月に公開されたレーベルファン向けの公式オンラインストアです。詳しいリリースはこちらの記事にありますが、要するに一般的な音楽ダウンロード販売サイトでのリリースと並行して、限定トラックやおまけ要素を加えたデジタルコンテンツを発表していく方針のようですね。
現状は英語のみですが、機能的には非常にシンプルで、メールアドレスを登録してアカウントを作成すると、Storeページから各タイトルを購入することができるようになります。決済はPayPalオンリー。一度決済が完了すると、ログイン後の「I'm A Hybrid」のページに購入したタイトルがリスト表示され、「Generate Download Link」ボタンを押すことによって生成されるユニークなリンクURLから、各タイトルの購入者向けページに遷移します。認証のためとはいえ、ここの手続きだけはちょっとだけ煩雑に感じました。
各タイトルのページには専用のプレイヤーがあって、ブラウザ上でビデオや楽曲がフル再生できました。このページには、mp3、wav、おまけコンテンツ、アートワーク各一式をzipでダウンロードできるボタンもあります。サーバが重く、ダウンロードには多少時間がかかりました(時間帯にもよると思いますが、1.0GBのwavファイルパックのダウンロードに約1時間)。
なかでも注目のタイトルが、"Archeology Exc.1 Compilation"。過去の初デジタル化音源、未発表曲を集めたコンピで、BeatportではDJミックス形式でしか購入できないものが、バラで20曲買えます。お馴染み"Ej Till Forsaljning"やPhunkey Rhythm Doctor名義の"Mad Poet"の未発表版、MissileからのFred名義や、Oliver BondzioのレーベルJakpotから出たRubberneck名義のトラックなどなど、90年代の濃い作品がいっぱい。もちろん、いい加減な音質ではなく、ばっちり使えるようにマスタリングされていました。これは本当にすごいなぁ。
先のリリーススケジュールによると、今後も毎月1タイトルが新作として追加されていくそうで、6月にはThe Advent、9月にはAlexi Delanoのアルバムなどが控えているようです。
こうした試みは、レーベルやアーティストにとっては、Beatportなどの配信サイトにマージンを取られないとか、ファンへのアプローチがしやすいとか、いろいろメリットがありそう。またファンにとっても、少額決済の投げ銭的な投資は理にかなっているというか納得しやすいし、今後もっと広がっていくんだろうなと思います。
最近のあれこれ
5月はあんまりブログ記事書いてないかな、と思っていたけど、前半にわりと書いてるので、月平均ではほぼ同じペースですね。7~10件くらいってところ。ブログという形では、2006年5月から始めているので、ちょうど丸6年を迎えました。
SNSなりミニブログ(マイクロブログ)なりといったサービスは常に併用していますが、ブログ本体の運用方法や記事内容がそれに左右されることは、私の場合はあまりなくて、現在の体制はわりとしっくりきています。しばらくはこの形で。
そういえば、月曜日は金環日食でしたね。ちょい早めに起きて見てみましたが、横浜では日食にあたるほとんどの時間帯は曇っていて、運よく環になっている状態のときにちらっと見えました。
がっかりだったのは、よく金環日食って真っ暗ななかにぼうっと金のリングが浮き出ている写真があるけれど、別に最中は大して暗くならないんですね。当たり前だけど、NDフィルターを使ったりして極端に露出アンダーの状態にしているだけで。あれだったら、夕日なんかのほうがよほどドラマチックだし、この前の皆既月食のほうが好きだな。
とはいえ、何百年ぶりとかいう天文現象に際して、世の中がどんな雰囲気というか空気になるのかは体験できて面白かったです。話のタネとしてね。
話のタネっていえば、スカイツリーにも行ってみたいな。2010年8月に行ったとき(Flickr)は、まだ408メートルで、完成してからは近くまで行ったことないんだった。
以前見つけた、建設時からスカイツリーの写真を撮り続けているアマチュア写真家の方のブログがすごく面白いです。過去記事が540件以上あって、全部読むのは骨が折れますが、大変読みごたえがありました。
Category : 東京スカイツリー - div id="photo"
http://512colors.blog120.fc2.com/blog-category-13.html
とにかく建築過程についての写真が細かく、どんどん巨大建築に興味が湧いてきます。「建築現場に興味があるのでクレーンがなくなってしまったスカイツリーには興味が薄く、誰が撮っても同じ姿になってしまったのでさらに撮影意欲は減る。」とか、「自分は登ることに興味がないのでいつもどおり仕事。建築物は外から眺める派。」とか、一貫したスタンスでカッコイイです。
話は変わって、最近また少しずつ、曲作りを再開しています。ハード機材のラフな質感を残したトラック作りに興味があって、ミキサーやラックのデジタルリバーブの設定の組み合わせを、いろいろと試しているところです。DAWで、頭で考えて展開を作るのとは、また違う楽しさがありますね。
ただ、長く使っているフリーのVSTiでTweakbench Pressureというシンセが気に入っていて、似た使用感のハードウェアシンセを探しています。パッドを重ねたい。ループシーケンサーがあって、MIDIクロックで同期できたら言うことないですね。
Electribe Aはちょっとギラギラしていて、少し違うというか。仕方なくSH-201で作った音をサンプリングして、ESXなりで鳴らしています。
ちょい前はヤマハとかRolandも色々出してましたね。ずっと気になっているのはRolandのSH-32で、どうもアルペジオを組んでMIDIで同期させることができるっぽい(すごく面倒そうだけれど)。ヤフオクでそれなりに安価で出ていて悩ましい。Monotribeよりはもっといろいろできて、安くていい感じの機材って、今はあんまりない。
カシオのXW-G1ってステップシーケンサーついてるんですよね。MS2000Rみたいに、これのラック版というか鍵盤ないやつ出たら面白いなぁ。買うかは微妙だけど!
SBCDNB4、ありがとうございました
日曜日、茶箱での「SBCDNB4」に遊びに来て下さったみなさま、ありがとうございます。今回もゲストDJの方々の会心のプレイで、音的には質の高いパーティーになったと自負しています。5時間半、ドラムンベースの音の多彩さと、DJの選曲にそれぞれ一本筋が通っているところが素晴らしいと思いました。楽しんでいただけたでしょうか。
写真はFlickrのセット「2012-05-20 SBCDNB4」にアップしました。なかなか設定を追い込めず、暗い写真が多くなってしまったので後から補正しています(右の写真はナイスな感じで締めてくれたkoumeさん)。今度、PENTAXからDA 50mm F1.8という手頃で明るい単焦点レンズが出るようなので、試してみたいな。
自分のプレイリストはこちらに。中盤の音数が少なくなったあたりに、懐かしのPhotekの五輪書をかけましたが、世界観的にDub Phizixとは近い気がしています。あと、佐野電磁さんの新曲が使いたかったので、最後に持って行けて良かったです。
ってわけで、まだ次回は未定ではありますが、「SBCDNB5」でお会いしましょう。
「Portal 2」のPerpetual Testing Initiative
やっと出ましたね!
本編の発売から1年、簡易マップエディタを搭載した「Portal 2」の無料追加DLCがリリースされました。アップデートは特に操作不要で、単にSteam上での自動更新を待って起動するだけ。追加実装されたメニューや、ボイスの字幕などはまだ日本語化されていませんが、肝心のエディタのUIが単純明快で、迷うことはなかったです。
マップのエディット部分は、Aperture ScienceのボスCave Johnsonが社員に作らせるという体になっていて、世界観にもハマっています。よくデザインされているなぁ。
マップのエディット自体はこれまでも可能でしたが、ツールがかなり専門的で、自作はおろか読み込みや共有ですらも手順が煩雑でした。
今回のエディタは、ちょっと感動してしまうくらいシンプルに出来ていて、しかも作成したマップをSteamアカウントで共有する手順も簡単です。気に入ったマップを登録(サブスクライブ)すると、ゲームを起動したときに自動的にキューに読み込まれるようになっていて、次々プレイできるという流れ。
早速ですが、2つほどテストチェンバーを作ってみました。
Steam ワークショップ :: Courage
http://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=68549875
高低差のあるごく短いマップ。簡単ですが、いくつか罠もあります!フリングを使ってすいすい進めます。
Steam ワークショップ :: The Cave
http://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=68574221
洞窟探索のようなイメージで作りました。序盤でタレットがひどい目に遭うところがあります。これも複雑な仕掛けはないので、気軽に遊んでみてください。
コツとしては、わりと意識して光源(Observation RoomかLight Strip)を置いていかないと、暗くなりがちになってしまうことと、あと何度もテストしないと、意外に思い通りの仕掛けにならないってとこでしょうか。プレイするためには、都度Rebuildする必要があって、これには少し時間がかかります(20秒程度)。
主要なオブジェクトや仕掛けは、ほぼ本編の通りに使えますが、細かい部分のエディットには従来のAuthoring Toolsを使ってね、ということみたいです。パネルのパターンが単調なので、もうすこし色々選べるようになるといいなと。
期待はしていましたが、考えうる最もスマートな作りになっていて感心!Portal 2を持っている方はぜひ試してみて、いじわるなテストチェンバーができたら教えてほしいです。
あと、今Steamでは例によって、66%オフで6.79米ドルとかになっているので、未プレイの方、本編も超おすすめです。
Steam で 66% オフ:Portal 2
http://store.steampowered.com/app/620/
ゲイリー・バートン、小曽根真、ピアソラ
先日行ったLFJの会場で、ヴィブラフォン奏者ゲイリー・バートンとジャズピアニスト小曽根真さんのデュオによる「Face to Face」を購入しました。オリジナルは95年リリース。ずっと聴きたくて探していたもので、実は昨年の暮れにユニバーサルからベストとして廉価盤が出ていたという。ってことで、価格も1800円とお手頃でした。
Amazon.co.jp: フェイス・トゥ・フェイス: ゲイリー・バートン, 小曽根真: 音楽
気になったきっかけっていうのが、YouTubeでこの曲のライブの映像を見てしまったからなんですが。ピアノとヴァイブの息がぴったりで、互いに前に出たり一歩退いてみたり、絡み合いながら駆け抜けていく感じがカッコ良すぎて。というか、まずはマレットの動きが目に見えないくらい早くて圧倒されますね。
でこの曲、YouTube上に詳細がないので、ずっとタイトルが不明だったのですが、上記のアルバムに収録されていました。小曽根さんの作曲によるもので、タイトルは「弁当箱(Bento Box)」というものでした。弁当箱...。
そもそも、普段ジャズを聴かない私がなぜゲイリー・バートンを知ったかというと、ピアソラ経由なんです。写真右上のアルバムがそれで、86年にスイスのモントルーで行われたフェスでライブ録音された作品。ここに収録された楽曲は、アストル・ピアソラが自身の(後期)五重奏団とジャズ・ヴァイブ奏者ゲイリー・バートンのために書き下したもので、タンゴの文脈にヴィブラフォンという楽器を取り込んだ意欲的な作品群(ジャケットには"Suite for vibraphone and new tango quintet"と書いてある)です。
このアルバムは本当に良くて、ほとんどの曲が自作自演はこの一枚にしか収録されていないこともあって、すごく聴きました。"Vibraphonissimo"と"Nuevo Tango"が特に好きです。バンドネオンとヴァイブはこんなに相性がいいのか、と思いました。考えてみれば、どちらの楽器も音が出る部分で金属を使っているんですね。
残念ながらこのアルバムは音があまり良くなくて、ミックスもさることながら、ノイズやテープの継ぎはぎ箇所?が目立ちます。その点を差し引いても、熱気がビリビリ伝わってくる名盤なのですが。YouTubeには、別のラヴェンナでの超レアなライブ動画も上がっていますが、これはもっと音がひどいですね(とはいえ映像が残っているだけでも嬉しい)。
ピアソラ没後、98年にバートンが発表したのが、写真左上の「Astor Piazzolla Reunion」です。これは、旧五重奏団のメンバーに加えて、バンドネオンにビネリ、ニシンマン、ピアノにレデスマ、小曽根真らをゲストに迎えたアルバムで、ピアソラ自身もやらなかった、五重奏団の代表曲をかつてのバートン+五重奏団の編成で再現した夢の作品。アレンジャーはギターのオラシオ・マルビチーノ(一部はビネリによるもの)で、もちろんヴァイブ前提で書き下ろされた曲とは趣が異なりますが、聴きやすいですね。
さて、小曽根さんとのデュオには、ピアソラがバートンのために書いた"Laura's Dream"も収録されていました(ラウラはピアソラの奥さんの名前)。大胆なアレンジながら、忠実なところは極めて忠実で、後半の熱いバンドネオンのフレーズもピアノで完全になぞっていて、素晴らしかったです。
連休まとめ
ゴールデンウィークのあいだ、バタバタしていて都度書けなかったことをまとめておきます。という自分用の覚え書き。メモっておくと、あとでググれて便利なんですよね。
そういえば連休前は、『ファンタシースターオンライン2』のクローズドβテストに参加したりしていました。一連のネットワーク不具合騒動なんかもありましたが、ゲーム自体は(アークス・キャッシュもまあ含めて)概ね支持できる内容で、たぶんこのままオープンβ以降も遊ぶと思います。もうちょっと武器やマップのバリエーションが増えると楽しいかな。
それにしても、酒井さんの言う「ゲームの面白さの根本に関わる部分はお金をいただきません」というのは、どうしても不健全に映ってしまうな。その面白さへの正当な対価であれば、むしろ積極的に払いたいのであって、そこはファンとしては全然出しますよと。確かに将来的には、音楽や映像作品をはじめ、クリエイティブな商品のやりとりには、少額決済の投げ銭的なシステムのほうが相応しい気はしますが。敢えて時期尚早のように思われるところを行ってしまうのが、セガですね。
30日、東京流通センターで開催された「M3-2012春」に行ってきました。音楽中心のマルチメディア系即売会。Presenceで参加していたころとはまた違う立場で、純粋に買い手として遊びに行きましたが、やはり面白かったです。すごく創作意欲を掻き立てられました。
佐野さんのsanodg名義の新アルバム"Gradation"が買えて、大満足。これの1曲目、"Hand Your Hand"が超かっこいいドラムンベースで、機会があればDJで使いたいと思っていたので。ほかに楽天斎くんのroamers audio新譜や、本間本願寺さんの未発表曲を収録した3枚組CD、それにフミアキさんのqualia 2の現物をゲットしました。コミティアもそうだけど、みんなの作品にかける情熱がすごいのと、その熱がダイレクトに伝わってくるところが、場としての即売会の醍醐味だな。
同じ日、移動して新宿駅の東南口を歩いていたら、ふとタワレコの前で看板に目が留まり、あれこれってひょっとして、と思ったらやっぱり「修悦体」でした。なんとこの4月末にリニューアルしたタワレコ新宿店のメインビジュアルに、佐藤修悦さんの例のガムテ文字が起用されたんですね。修悦体も最近はほとぼりが冷めたのか、消費者庁のロゴ以来話題に上がっている様子がなかったので、なんだか嬉しくなりました。
相変わらず超絶にかっこいい出来栄えで、クラクラします。写真だと見にくいけれど、タワーレコードの「ド」の濁点とか、ものすごいですよね(横棒の中にあるの)。
その夜はアルタ裏の洋食屋「アカシア」に初めて行きました。ロールキャベツが有名なお店で、確かにスパイスの効いたクリーミーなスープと一緒に食べるロールキャベツは絶品でした。安いしレトロな調度品も気に入ったし、また行きたいな。
連休後半は、ずっと部屋に籠って漫画描いてました。野外ではリアニやReVO、クラブではSurgeon@Club MuseumやFrank Kvitta@Adrenalineが気になっていましたが、どれも行けず。
コミティア明け、連休最終日の6日になってようやく、ベップさんらのEXTREMAの主要メンツによるハード系4つ打ちパーティー「Tokyo Hard Groove Session'12」@Club Asiaに遊びに行ってきました。実はAsiaは初めてだったけど、予想外に音量もうるさすぎないし、タバコの煙もきつくなくて、居心地良かったです。ハードテクノからハードダンス、UKハード、ハピコア、ドラムン何でもありみたいな感じで、楽しかった!音的には、古臭いというか懐かしさを感じてしまうんだけど、ブレイクがダブステ風味だったり、割とちょいちょいBPMが半分になったりするあたり、今風だなと。むしろ昔より大胆なジャンルの横断ができるようになって、楽しげですね。
連休はそんな感じで過ごしました。いろいろ、やりたいことが増えてきたな。
まずは今月20日の「SBCDNB4」に向けて、頑張ります。
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 2012
ゴールデンウィーク恒例となった、国内最大級のクラシック音楽イベント「LFJ」。今年のテーマは『サクル・リュス』ということで、19~20世紀のロシアの作曲家による作品が取り上げられました。昨年は震災の影響で、行く予定だった全公演がキャンセルとなったため不参加でしたが、今年はコミティア原稿の合間を縫って、一日だけ有料公演を聴いてきました。
国際フォーラム周辺は、やはりどことなくお祭りっぽい雰囲気があって、わくわくしますね。行ったのは2日目の5月4日で、前日の悪天候とうって変わって、朝から気持ちのいい陽気でした。
ホールB7で、チャイコフスキーの弦楽セレナードと、プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番。ピアノはクレール・デゼール、指揮はアレクサンドル・ルーディン、オケはモスクワのムジカ・ヴィーヴァ。
プロコのピアノ協奏曲第3番は、個人的に特に思い入れのある曲で、今回初めて生で聴く機会を得ました。昔、友人に借りた、アシュケナージ/プレヴィン/LSO盤にハマってしまったことが、まともにクラシックを聴き始めたきっかけのひとつと言ってもいいくらい。
最近はクラシックはほぼ古楽しか聴いていませんが、20世紀の作曲家で唯一、プロコフィエフだけは好きで聴いています。綺麗なのになんか異物感があったり、ちょっと美しすぎて狂気を感じるところがいいですよね。
で、プロコも良かったんですが、初めて全楽章通して聴いた弦楽セレナードがすごく良かった。某人材派遣会社のCMのイメージが先についてしまったのは、イヤだなとは思いますが。チャイコフスキー、これを機にいくつか当たってみようかな。
コンサートのあと、屋台村のタワレコ物販ブースで、アルゲリッチの超安い4枚組協奏曲集と、小曽根真さんとゲイリー・バートンによるデュオアルバムを購入。アルゲリッチの4枚組はEMI Classicsから出ている輸入盤で、上のプロコのピアコン3番も入っています(指揮シャルル・デュトワ、オケはモントリオール交響楽団)。
ニコニコやYouTubeで聴いてはいましたが、アルゲリッチの演奏は異次元ですね。
私はコミティア原稿作業のために、今年はこの1公演のみでしたが、お祭りの一端は楽しめたかな。今回のLFJの問題点や、来年への展望について、プレス懇親会に参加された方の以下の記事が興味深かったです。
ラ・フォル・ジュルネ2012復習 来年の展望と記者会見編 - CLASSICA - What's New!
http://www.classicajapan.com/wn/2012/05/061655.html
コミティア100お疲れさまでした
今回も無事に終わりました。まずはブースに足を運んでいただいたみなさん、そして作品を手にとってくださった方々、ありがとうございます。
記念の回ということで、当初それなりに意気込んでいたはずが、結果的に普段通りのコピー本になってしまいました。売り上げ的にも今回はボロボロで、付け焼刃だとはいえ、最後のスパートだけは頑張ったつもりだっただけに、けっこう応えました。
制作中も、自らの力不足を実感する場面が多く、もう潮時かなとも何度も思いました。が、かえって、この程度の作品で終わるわけにはいかないとの思いもあり、複雑です。少なくとも、コミティア参加をやめたらもう漫画描く動機はなくなるだろうし、そのタイミングがあるとすれば、自分のなかである程度やりきったという納得なり実感ができたときなのかなと。というわけで、まだしばらく、ずるずると描いていくことになりそうです。
しかし3ホール開催、広すぎる感じはありましたね。ジャンルの目星をつけて丹念に零細サークルをチェックしていく、いわばローラー作戦が通用しなさそうな規模でした。他サークルさんの様子を見ていても、今回さほど新刊が動いているような雰囲気ではなかったです。大手は別として。
近くで、みうらじゅんさんがサイン会をやっていてドキドキしました。わー本物だ、みたいな。
コミティア100に参加します
まだまだ作業中ですが、なんとなく目処が立ったので先に告知だけ。
明日、コミティアに参加します。100回目ですか、早いですね!
新刊は12ページコピー本、オリジナル漫画作品です。スペースはい51a「B2B」でお待ちしています。
他にも100回企画でいろいろあるようですが、チェックしている余裕がありません...。ペーパーラリー企画は面白そうだから、最悪徹夜してでもなにか作ろうかなぁ、とか。
ともあれ、遊びに行かれる方、ぜひ現地でお会いしましょう!けっこうな確率でブースに居ると思いますので、面識ない方も気軽に声かけてくれるとうれしいです。