Voltage feat. Sandwell District
渋谷VisionのパーティーにRegisとFunction(David Sumner)のユニット、Sandwell Districtが出るというので遊びに行ってきました。昨年末で解散なんていう話もあったような、と思って公式リリースをよくよく見直したら、アナログのプレスはやめてライブは続けますという話だったようで、実際RAのアーティストページにも今年のライブ予定いっぱい入ってるし。
個人的にはこの2人の組み合わせだと、いまだにPortion Reformのイメージなんですよね。このユニット、Downwardsのなかでも特に好きで、最近また昔のアルバムをリッピングしてよくiPodでも聴いていたところ。Sandwell名義では、ついこの前アルバムをCDで買っていたんだけど、もっとダーティーでインダストリアルなのかと思ったら、普通にシンセパッドとかが綺麗でよくデザインされたサウンドだなって感じ。寝る前に良いですね。
さて、今回は1:30からの5時間DJ+ライブセットとのことでしたが、Sandwell名義の曲の印象とは裏腹に、激烈なハードミニマル&ハードグルーヴセットでした。開始から3時間はずっと上げっぱなしで、とにかくこまめに抜き差ししてスキを作らない、畳み掛けるような展開。大好きです。
立ち位置的には左にRegis、右にFunction。去年Sandwellで来日したときは交互にDJやったりしていたようですが、今回はずっと2人でやってました。それぞれにMacがあって、当日セッティング中の写真を見ると、それプラスUC-33e、Maschine Mikro、あとTR-909ですね。909は、ミックスに対してオカズ的にライドを足しつつピッチを上げ下げして盛り上げたり、スネアを並べてロールを作ったり、まあ、ありがちな使いかたでした。
笑ったのが、Regisがディープめのループを繋いでも、Functionがそれに16分のハットを足してハードグルーヴにしてしまうところ!なんかもう、全然下げる気配がない。それでも、BPM的には全然往年のハードミニマルほどでもなくて、行ってて130?くらいに感じました。遅いハードミニマル。
音はそこそこ良く、他のDJと比べて超爆音じゃないけど、たぶん仕込みでいろいろ整えてるんだろうなと。シャキシャキした高音域が、キックの裏ですごく立ってて気持ちよかった。
ただなんか、音に反してフロアが...これはVisionの構造上の問題なんだけど、メインフロアを挟んで両サイドに別々のフロアの出入り口があって、つまりフロアをずーっと客が行き来してる。通路で踊ってるみたい。混雑は全然いいんだけど、そうじゃなくて四方から人が来てはバンバンぶつかって、なかなか音に集中できない!あちこちクラブ行ってるけれど、過去最悪クラスに「踊れないフロア」でした。Vision行くの2回目だけど、前はメインにほとんど居なかったから、気付かなかったなぁ。あれ、本当なんとかしたほうがいい。
朝5時くらいまで遊んで、だいぶ音的にも落としてきていたので、充分と思って離脱。すごく楽しめたのに、本当はもっと没入したかったなという気も。ライティングやVJもチャラい感じであまり良くなかったね(ビカビカしすぎ)。
Sandwellのオールドスクールなパフォーマンス自体、これといって真新しい要素こそなかったけれど、確実にハードグルーヴ回帰の流れを実感できてテンション上がりました。