秋葉原重工 #3
今年7月の前回に続き、秋葉原MOGRAのテクノパーティー「秋葉原重工」の第3回に遊びに行ってきました。
例の高熱からじっくり静養して、体力を回復したうえで臨んだ土曜日の夜。新宿のGolden EggでTASKE氏主宰のライブイベント「歌舞伎町の詩人達の文化祭2011」を楽しんだあと、1時前に秋葉原着。先日BeatportでチェックアウトしたReedd /The Show (Echoplex Odyssey Remix) [Nitodrum]を聴きながら歩いていたら、人もまばらな深夜の未来都市アキバの、非現実的な風景に妙にハマった。この曲、遅いけどすごく良いですね。いかにもEchoplexな質感と、徐々にビルドアップしていくカッチリした構成が。
着いた途端に、AsetのフロッピさんがBells(の20周年記念盤だそう)をプレイしてて、ウェルカムベルズ状態。そういえば先日中野heavysick ZeroのAsetも初めて行ったのに、ブログに書いてなかったなぁ...。プレイヤーも音もお客さんも、めちゃくちゃ良質なテクノパーティーでした。
フミアキさんは、新譜『qualia 1』の世界観を織り交ぜたインダストリアルセット。時折アブストラクトなビートを挟みつつ、ひたすらモノトーンで詩的なサウンドが展開する。新譜ラス曲と、Blackest Ever BlackのRegisのやつが重なった瞬間、ガチッとハマってて気持ちよかったです。本人の自作曲は本人のセットの中で聴くのが一番いいというか、参考になりますね。
Go Hiyamaさんは相変わらず、This is Technoなストレートな選曲でとても共感します。古い曲を活かして、自然に溶け込ませるのって難しいと思うんですよね。3年近く前にColors Studioで初めて聴いたときも思ったけど。欲を言えば、この内容で1時間足らずの持ち時間はあっという間で、もっともっと聴いていたいと思いました。
続くtakaukeくん、何かが憑依したようなキレッキレのプレイで最高。前半のストイックな音選びと、ぐっとシフトアップしてからの、でも派手すぎないバランス感覚は見事でした。手数も多くて、かなり集中していたのがフロアからも分かりました。お疲れさま!
ダイチさんの時間はすみません、さすがに少し休憩していましたが、戻ってきたときに懐かしのHow's Your Evening So Far?がかかってて超上がりました。French Kissネタではいまだにこれ(の特徴的なブレイク)が一番好きだし、たぶん原曲よりも。学生のころ聴きまくったなぁ。
ラストのwatさんも、途中で少しは休もうと思ったけど、まったくフロアから離れられませんでした。ピークのテンションを保ったまま、少ーしずつ落としながら、最後に軟着陸させる素晴らしいセット。ものすごく気持ちのいい終わりかたでした。
Mograのサウンドシステムが、以前より見違えるように良くなっていて、初回の「秋葉原重工」で感じた若干の物足りなさは完全に払拭されました。スイートスポットは限られるけれど、身動きとれないほどの混雑でない限りはストレスもなし。良い箱になりましたねほんと。
パーティーとしても、DJの多様性はありつつ、同じ方向を向いている感じで結束を感じました。どうも、VJによって「秋葉原重工」のビジュアルイメージがクリアになったことが、(回を重ねるごとに)サウンドにも良い意味で影響してきているような気がします。関係者のみなさん、お疲れさまでした。
パーティー後はizさん車に便乗して、watさん、Sangoさん夫妻を送り届けたあと、私も駅まで送っていただきました。いつもどうもです!