茅ヶ崎~鎌倉へ
昨年に続き、茅ヶ崎のライブハウスUTTA-pang!-pang!(ウタパンパン)でのTASKE氏主催のイベントに遊びに行くため、一泊で。台風一過のわりには日差しもそれほど強くはなく、総じていい感じの散歩日和でした。あいにく、連日の気温の乱高下からかノド風邪気味ではあったものの...。
今回は初めから泳ぐつもりではなかったので、茅ヶ崎では、海の家やサザンビーチを見下ろすカフェでまったりしたり。ウタパンパンは、相変わらず親しみやすい雰囲気のバー&ライブハウスで、のんびりイベントを楽しめました。
翌日は藤沢からJRで鎌倉入りし、鶴岡八幡宮でハトと戯れたあと、バスで大仏へ。子供の頃遠足やなにかで行ったはずなんだけど、全然覚えてなかった。あの大仏のなか、20円で入れるのね。いわば金属製の釜のなかなので、蒸し暑かったけれど、予想以上にカラッポというか空洞そのもので驚きました。
そこから、ちょっと歩いて行った長谷寺が良かった。ここはアジサイ寺として有名で、さすがに季節遅れだったものの、庭の花がきれいに手入れしてあって見応えがあった。しかも階段を上がっていった先からの眺望が素晴らしく、由比ケ浜が一望できる。本殿の観音像も大仏並に迫力あるし、おすすめです。
帰りは江ノ電でぐるっと藤沢に戻って、茅ヶ崎の小さなお店で焼き肉。駅近くの「ジンギスカン」という店なんだけど、めちゃくちゃ安くて美味しかった。
後日、録画していた『モヤさま』を確認してたらちょうど鎌倉の回があって、見たら逆に長谷から大仏、小町通りと廻っていたみたい。
新型Mac miniを導入
Lion搭載Mac mini、ストアで発表された直後に思わずポチってしまいました。仕事での必要性は前々から感じていて、タイミングを計ってはいたのですが。当面は制作に使うつもりもなく、検証用がメイン用途のため、i5の最小構成のにしてみました。確かにメモリ2GBは心もとないけど、増設も簡単みたいだし、とりあえずは。
さっそく接続。モニタは普段使ってるナナオのHDMIが空いてるので、切り替えて使う形にしようかなと。マウスとキーボードは注文しました。
15年間Windows一筋だったわりには、比較的すんなりと。iTunesとかiOSで慣らされていたからかも。あとChromeの同期機能もあるし、普段使いのWebサービスはそのままだし、思ったより全然違和感ないですね。ファイル管理に関しては、追々ローカルのファイルサーバも用意するつもりだけど、当面はSugarSyncを使ってみます。
ベンチマーク代わりにPortal2をインストールしてみたところ、ウィンドウモードで解像度を落とせば案外いける。というか、同じCore i5でもクアッドコアでメモリ4GBのメインマシンと比べても、大差ないどころか、多少快適な気がします。グラフィック性能が違うのかな。
本体を机の上に置いているのだけど、動作音はほとんど聞こえません。
しばらくは、慣れるまでいろいろ触ってみます。
この記事もMacで編集してますが、うーん、おすすめのテキストエディタがあったら教えてください。
Hardonize、リアニ、秋葉原重工
連休はイベント三昧でした。いずれのパーティーにおいても、「大人が本気で遊ぶと凄い」というのを実感する内容でした。プロとかアマチュアとか関係なく、理想を現実にする行動力こそ「実力」だと思います。関係者のみなさん、お疲れさまでした。
初手は、16日土曜日の茶箱での「Hardonize(ハードナイズ)」。ほぼほぼ皆勤ペースで遊びに行っている馴染みのパーティーですが、今回は連休の3イベント合同企画として通しチケットを販売するとのことで。今回は序盤からかなりお客さんが入っていて、いい雰囲気。短時間でしたが楽しめました。次回は10回目ですね。
その後、早稲田を離脱して九段下へ。靖国神社の「みたままつり」は噂には聞いていたものの、あんなにお祭りらしいお祭りとは思わなかった。参道の左右に、見渡す限り露店が連なっていて、あらゆるお祭りジャンクフードが網羅されていた。かき氷食べて参拝してから、牛串とたこ焼きで屋台ごはん。
脇にあった見世物小屋が面白かった。見るからに年季の入った怪しい昭和レトロなテントで、なんとも言えないB級テイスト。ショーについては見てのお楽しみってことで、あの雰囲気含めた文化遺産的な意味合いもあるからね。しかし、ヘビ女のインパクトすごかった。あれはテレビではできないわ。
翌17日日曜日は、旧新宿コマ劇場前の広場で、アニメとテーマとした野外パーティー「Re:animation」通称リアニ。前回冬に大成功を収めたというイベントの第2回で、楽しみにしていました。佐々木さんが昼前からのプレイとのことで、ほぼ開場時刻の11時過ぎに現地着。猛烈な暑さのなか、フロアにあたる場所には日差しを遮るものが一切なく、予想以上に過酷な環境でしたが、終始ハイテンションかつピースフルなレイヴのノリで楽しかった!
テクノありアニソンあり、共通言語が限られてても、分け隔てなく楽しめるかどうかは聞き手の姿勢しだい。リアニに来る人は、スタッフもお客さんもそのあたりをよく分かっていて、安心して楽しめました。
それにしても、冷たいお茶を地面に置いておくと一瞬で熱いお茶になるし、ガリガリ君は食べてるそばからドロドロ溶けてく。首から腕から、だいぶ焼けました。
その夜は、秋葉原MOGRAで「秋葉原重工」。今年1月に次ぐ第2回となる、硬いテクノを中心としたパーティーで、その名の通り、今回もハード&ヘヴィーなラインナップでした。全アクト素晴らしいプレイで、コンセプト的にも音楽的にも、前回よりも更に歯車がガッチリ噛み合ったような感じ。各人の持ち時間が短いと、どうしてもショーケースっぽくなりがちだけど、タイムテーブルも良かったのか、パーティー通しての流れができてました。
特筆すべきはアニキさんのガチのテクノセット。リアニからの連チャンで体力も限界だったのに、メリハリのある鋭いミックスで完全に持っていかれました。大物DJの凄味というか、オーラが出ている、ちょっと違う次元のプレイでした。
続くラストのフミアキさんのDJも凄かった。あのスタイルでの、ひとつの完成形を見るような思い。
そんな感じで、限界まで遊んだ連休でした。友達とたくさん話したなぁ。繰り返しになりますが、関係者のみなさんほんとお疲れさまでした。
ぼちぼち、パーティー仕掛ける側としてのモチベーションも上がってきましたよ!
最近のあれこれ
7月ですね。あっついけど何とかやってます。電気の力を借りてではありますが。
3日に、元たまの石川浩司さんの生誕50周年イベントを観てきました。吉祥寺MANDA-LA2にて。セッションということで、ホルモン鉄道やパスカルズのロケット・マツさんとのユニットのほか、いろんなバンドとの競演もありで盛りだくさん。素人でもわかるレベルの高い演奏と、尖ったパフォーマンス(とくにホルモン鉄道...)で、3時間強があっという間でした。人を楽しませる天才っているんだなぁと。あんな50歳にはなれないけど、できることとかやりたいことを貫くって大事なこと。それが腹太鼓であっても、100均のピヨピヨ笛であっても。
7日は、unaくんとKAZUHIRO ABOさん主催の平日イブニングパーティー「after7」へ遊びに。新宿OTOはすっごい久しぶりで、少なくとも10年は足を運んでなかったんだけど、あまりにも変わってなくて逆に嬉しかった。学生のころの遊び場って、クラブやレコ屋を筆頭に、ほとんど無くなっちゃったもんね。
実はこの日dommuneのフランチェスコ・トリスターノを観ていて出るのが遅くなってしまい、後半しか聴けなかったんだけど、guchonさんの懐メロテクノDJも、Kuroki KouichiさんのJuke祭りも楽しかった。雰囲気も音も、平日開催の本気のパーティーって感じで、応援したくなった。来月以降は、毎月第1木曜19時~23時とのこと。
ゲームの話。3DSのゼルダを買ったものの、ジャブジャブさまの体内あたりでいまいちやる気がなくなってしまい、iPadのMinesweeper Qばかりやっていたところ(iPadとマインスイーパの相性は異常!)、PSNのPlayStation Storeが復活との知らせ。アーカイブスの配信タイトルが急に増えていて、俄然ゲーム熱が高まってきた。「風のクロノア」に「クロノクロス」とか。3DSのバーチャルコンソールにも、地味に名作の「ゴルフ」が来ていたりして、手持ちが古い作品ばかりになってきたけれど。
ま、ゲームはともかく、仕事柄インドアになりがちなので(通勤すらなくなってしまったし)、体力づくりも兼ねてジョギングを始めた。といっても、今のところ2日に1回ペース。運動不足は自覚しているし、気持ち的には追い込みたいんだけど、あまり飛ばしすぎないようにしています。
6時過ぎに起きて早朝川沿いを走るのと、夕飯後の夜21時くらいに走るのを両方試してみて、やっぱ朝のほうが、一日のリズムを作りやすくていいかな。午前中が長すぎて、ふいに眠気が襲ってくるのをなんとかしたい。
先日、元職場の先輩デザイナーが急逝されたとの知らせ。まだお若いのに(というかほとんど同年代だったような)、残念です。当時自分はWeb業界に飛び込んだばかりで、デザインも写真もFlashもコーディングもできる、彼のようなマルチプレイヤーがいるのを知って、途方もない道のりを実感したのを覚えています。この業界にいる限り、いずれ仕事でご一緒することもあるかなと思っていたのですが。笑顔がとても爽やかな方でした。
ベータテスト中で話題のSNS、Google+を始めました。このへんに居ますので、よかったらサークルに入れてください。使い勝手は今のところ悪くないし、あとはどれだけ人が集まるかですね。
フランチェスコ・トリスターノ「BACH×CAGE」
30日、フランチェスコ・トリスターノの2度めの日本ツアーの最終日に行ってきた。場所は千駄ヶ谷にある津田ホール。最近リリースされたアルバム、「bachCage(バッハケージ)」と同様のコンセプトで企画されたもので、J.S.バッハとジョン・ケージのソロ鍵盤楽曲を中心に、自作曲を織り交ぜたプログラム。
昨年のコンサート(とUNITでのクラブ・セット)については、以前このブログに書いた通り。あれから、アルバム「イディオシンクラシア」が出たり、それのBen Klockなどを含むリミックス盤が出たりして、テクノ側にもより深くリーチしているように見えた。以来、次にどんな企画で来日するのかは楽しみにしていたけれど、まさか震災後のドタバタで多くの演奏家が公演をキャンセルするなか、一か月ものツアーを組むとは思っていなかった。ほんと、ありがとうって感じ。
始まりは、内部奏法を使った即興演奏による自作「イントロイト」。消え入るような弱い音と、ホールを埋め尽くすような巨大な打鍵ノイズのコントラスト、ピアノならではのダイナミクスの表現が、全体を通して、昨年よりも印象的だった。序盤、鍵盤上を除いてはほぼ真っ暗という、極端に照明を落としての演出効果も良かった。
同じ変ロ長調で、ペダルによる長い残響音を維持したまま、DJのカットインのようにパルティータ第1番。歯切れの良い音と、均一なリズムが生み出すグルーヴ!今回配布されたプログラムから、本人のインタビューの一部を引用させてもらう。
宮廷舞曲形式を用いたバッハの音楽は、要するに300年前に書かれたダンスミュージック。一方、21世紀のテクノは、アーバンライフという現代の生活様式に根づいた芸術表現ですが、バッハの音楽も、当時の生活様式から生まれた芸術表現であることに変わりはない。唯一異なるのは、300年の時空が介在することで生まれた音楽スタイルの変化。ぼくは演奏家として、その両方に血を通わせ、息づかせたい。言い換えれば、古典は古典、現代は現代と区別せず、過去と現在を自由に往来するのが真の創造行為だと思います。
休憩を除いて、すべての曲を繋げて弾く。
そして古典は古典の再現ではなくて、あくまでフラットな観点で弾いている。会場で購入したCD「bachCage」を聴いてみたら、さらにこの傾向が顕著で、普通はカットされるような楽器的なノイズが強調されていたり、ピアノの音色に聴こえるギリギリくらいまでリリースを削っていたり、大胆なことをやっていた。この作品は、純然たるクラシックの器楽曲のCDだけれど、プロデューサーがモーリッツ・フォン・オズワルド。
個人的にパルティータは、グールドの演奏に親しんでいて、方向性としては似ていなくもないかな、と思った。音はまったく違うけれど、方法論的なイミで。グールドが生きててこれを聴いたら、なんて言うだろう。
ケージの作品も良かった。でも、この人が弾くならバッハかな。4つのデュエットは去年も弾いていたし、演奏会で取り上げるレパートリーはそんなに多くはないみたい。イギリス組曲第2番みたいな、それこそタイトなダンスミュージックを弾いたらと思うと、考えただけでわくわくする。ライブ・エレクトロニクスを取り入れたチェンバロ協奏曲とか、誰かがやるとしたらフランチェスコ・トリスターノしかいない。
もちろん私は、オーセンティックでいかにも厳格な古楽演奏も大好き。実際には、たぶん各方面からは賛否両論なんだろうけど、あまりそういうところを見せない人だな。居場所が「そこ」だけではないので、気にしてないというか。
パルティータ第6番が終わって、いったん区切って再登場してから、ラストの自作曲「シャコンヌ~グラウンド・ベース~」。後半は、ほとんどパーカッショニストのように木の部分を激しく叩き、鍵盤は左手を大きく跳ねさせてリズムを作っていた。
アンコールはお馴染みの「The Melody」。これなんかはもう、デトロイトテクノそのものと言ってもいい。挨拶と曲紹介にあたり、トリスターノはこの曲を「これまで弾いた曲とは少し違うものだけど、音楽は音楽だから(music is music)」と言っていて、この表現に彼がやりたいことが端的に表れているなと思った。
フランチェスコ・トリスターノ BACH×CAGE
2011年6月30日(木)19:00@津田ホール
フランチェスコ・トリスターノ:イントロイト (Introit)
J.S.バッハ:パルティータ 第1番 変ロ長調 BWV825
ジョン・ケージ:ある風景の中で (In a Landscape)
J.S.バッハ:デュエット 第1番 ホ短調 BWV802
J.S.バッハ:デュエット 第2番 ヘ長調 BWV803
J.S.バッハ:デュエット 第3番 ト長調 BWV804
J.S.バッハ:デュエット 第4番 イ短調 BWV805
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ジョン・ケージ:四季 (The Seasons)
J.S.バッハ:パルティータ 第6番 ホ短調 BWV830
フランチェスコ・トリスターノ:シャコンヌ~グラウンド・ベース~ (Chaconne "Ground Bass")
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[アンコール]
フランチェスコ・トリスターノ:The Melody