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ファミコン風バッハ

クラシック2011-03-31 03:06

2年くらい前、矩形波を変調していくとチェンバロの音色に限りなく近づく、ということに気付いて、ラモーの"Les Cyclopes"をアレンジしてみたことがあった。単にMIDIの音色を変えるだけだと思ってたんだけど、実際やってみると、上手く作るには意外とハードルが高いことが分かり、以来、ひそかにバロックとファミコンの相性の良さについて考えていた。

そもそも、対位法を強調して書かれたバッハの作品において、主旋律・対旋律・通奏低音の3要素は、ファミコンないしゲームボーイの3ボイス(同時発音数)にそのまま置き換えることができる。ヴィラ=ロボスの「ブラジル風バッハ」があるなら、というわけではないけれど、J.S.バッハの楽曲のいわゆる8ビットアレンジをYouTubeで新たに見つけたので、紹介してみます。

「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」より、プレリュードとフーガ ト短調(BWV 847)。これはかなりアレンジ入ってるけど、完成度がずば抜けて高い!通常とは逆にフーガから始まって、途中で展開が派手になって一気にコナミサウンドになり、2分過ぎからプレリュードに繋がる。よく練られていて何度でも聴きたくなるなぁ。原曲はこれ

「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」より、プレリュード ト長調(BWV 846)。平均律ならこれも。ちょっとリバーブがずるいけど、いいんじゃないでしょうか。原曲はこれ

「4台のチェンバロのための協奏曲 イ短調(BWV 1065)」より第3楽章。元々かっこいい曲が、音色がソリッドなためにより攻撃的になっていて痺れる。原曲はこれ。この動画をアップロードした方は、その名も8bitBaroqueというアカウント名で、他にも淡々と古楽を8ビット化しているみたい。ステレオのパンの振りかたが、声部ごとによく考えられていて面白い。

「管弦楽組曲 第2番 ニ長調(BWV 1067)」よりエア。原曲は「G線上のアリア」としてもおなじみ。聴いて分かるように、すぎやまこういちさんがドラクエシリーズのお城の曲で実践していた音楽って、まさしくこれだよね。知らず知らずのうちに、刷り込まれてきたのかも。

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