フーガの技法
相変わらず余震が続いてますが、こんなときこそ平常心、ってことで。
先週土曜日に行く予定だった、オルガン松居直美さんによる「J.S.バッハ:フーガの技法 BWV1080」全曲演奏会が、会場のミューザ川崎シンフォニーホールの地震被害により、中止となってしまいました。なかなか、通してオルガンで聴ける機会はないので残念。
個人的にもっとも親しんだ盤がグールドによるオルガン演奏のもの(SRCR-2622)なのだけど、YouTubeを徘徊していたら、ムジカ・アンティクワ・ケルン(Musica Antiqua Köln)の弦楽アンサンブルの音源がとんでもなく素晴らしかった。とても深みのある音で、いまの気分にもハマったのかなぁ。2007年の解散直前の映像みたい。
鍵盤楽器ソロで聴くと、すごく内省的でストイックな曲のように聞こえるけど、こうして聞くと華やかで聴きごたえがある。さっそくAmazonで昔の音源を見つけたものの、いまは流通の問題もありそうなので、とりかえずカートに入れたところでストップしています。
グールドさんだったら「コントラプンクトゥス4」のピアノ版がいい。オルガンよりもずっと淡々と弾いてて、まったくよどみなく、しかも感情がこもっているところがすごい。