状況報告
おかげさまで無事です。
3月11日14時46分の地震発生時は、横浜市の自宅2階で作業していました。強い揺れを感じて、念のため1階の様子を見に降りたところで、電力の供給がストップしました。直前についていたテレビでは、緊急地震速報として東北地方の情報が出ていたので、まさかこちらまで大きく揺れるとは思っていませんでした。震度5強だったとのこと。
築30年の自宅は、自分が知る限りこれまでで一番激しく揺れましたが、幸い目立った損傷はなく。被害といえる被害は、食器棚の中で小皿が2、3枚割れた程度で済みました。とはいえ、PCの上の棚がすべて倒れたり、自室のレコードやCD群が軒並み崩れたりで、それなりに後片付けが必要な事態には至りました。
困ったのが停電で、結果的に最初の地震直後から、夜の21時30分に至る6時間弱の間電気が止まっていました。日が暮れるまで猶予があったため、懐中電灯やロウソク類、あるいは電池駆動のラジオを準備することができました。通信機器の充電が十分でなく、Wi-Fiが使えないなかで、Android携帯のバッテリー残量だけが気になっていました。
また、直後から各方面に電話したものの繋がらず、SoftBankの電話・メールはほぼ使い物になりませんでしたね。Willcomの端末から、相模原市内の祖母に連絡がとれて、次いで外出先から戻った彼女に連絡がとれた。都内勤務の父親(SoftBank)と妹(au)にはすぐに連絡がつかず、父は日が暮れてから自力で帰ってきた。社用車で送ってもらったそう。
妹は夜半近くに、わざわざTwitterアカウントを取得して連絡をくれた。やはり携帯が用をなさず、私のTwitter上の書き込みを見てくれたらしい。
Twitterは今回、状況把握のために本当に役に立つことを実感しました。電話・メールが使えないなかでも、3Gのデータ通信は安定して使用できたし、とにかく電気がない状況下では頼りになりました。
で、こういうときは、良かれと思っても伝聞情報はRTせず、自分の状況と、自分だけが知りえた確実な情報だけを淡々とポストするのがいいと思います。改めて、「いまどうしてる?」というのが、提供すべき情報とそうでない情報の閾値になるんじゃないかなと。
情報源としてラジオを頼ったけれど、やはりテレビの情報量には及ばない。意外と助かったのが、PSPのワンセグチューナー。そもそもがワンセグ電波の掴みが悪い地域のため、携帯のワンセグが使えない、かつ緊急連絡のために携帯は温存しておきたい。そのためPSPに室内用ロッドアンテナを接続して、バッテリーが持つ限りテレビを見ていた。ごく小さな画面のなかであっても、ライブ映像として町ひとつがみるみる波に飲み込まれていく場面は、あまりにも衝撃的でした。
さて、0時過ぎに一度就寝したものの、深夜4時近くの長野震度6の地震で目が覚めて、そこから朝までテレビをつけっぱなしにしていました。ひっきりなしに緊急地震速報とニュース速報の警告音が鳴っていて、時たま、近くを走る高速から救急車のサイレンが聞こえてきたりで、寝たような寝てないような。有感地震も何度かあり、今も続いているようです。
なにかと備えておいて損はないと思います。通信機器は常に満充電状態にしておいて、状況報告はTwitterを利用するようにします。皆さまもお気をつけて。