King of Thorn いばらの王
これも、行かなきゃと思って行ってなかった映画「King of Thorn」。横浜から移動して、川崎で宮田くんと合流して観に行ってきた。
原作は、コミックビームに連載していた岩原裕二さんの漫画「いばらの王」で、もともとアニメっぽいクッキリした線が特徴のあの絵が、どんな風に動くのか楽しみにしていた。これが、予告でわかるとおり、限りなくそのまんまで、ほとんど違和感がなかった!あくまでキャラについてはね。
ストーリーについては、、ネタバレにならないように書くのが難しいな。漫画に忠実なところもあり、設定から展開から全然変えてしまってるところもあり。いい点も悪い点も、終わってから宮田くんとルノアールでだらだら話してて出尽くしたので、フラストレーションはもうないです。でもなんかほんと、見ておいて良かった。
私は原作漫画がすごい好きで、というか岩原さんの作品についてはデビュー作の「クーデルカ」以来、(近作を除いて)ほぼ新刊出る度に買ってる程度には、ファン。「いばらの王」は、それ自体がB級パニック映画へのオマージュが散らばめられたような作品なので、逆に映画にするには絵的な見せ場がありすぎて、かなりダウンサイズして今の形になったんだろうなと思う。
さっき、改めて冒頭を読み直したんだけど、やっぱりシチュエーションが魅力的で、引き込まれる。映画ではこの冒頭部分が意図的に変わっているので、それだけでだいぶ印象が違うなぁ。漫画は、本当に絵が神がかり的な完成度なので、おすすめです。線に迷いがなくて、ほとんどベタだけで光と影を表現している上、生き物の描写が生々しい。後半の漫画ならではインフレ具合と、ラスト数ページで一気に伏線を拾っていく感じもすごい。
オチとラストカットは、漫画と映画で全然違った。賛否ありそうだなぁ。
余談だけど、スタッフロールで流れるMISIAの曲がハウスじゃなくテクノで意外な感じ。4つ打ちキックを聴くと一気に現実に引き戻される。曲はわりと好き。