ホーチミンをうろうろ
午後、一息ついてホテルの部屋でTwitterを流し読みしてたら、満月がきれいだという話題が出ていた。時差2時間遅れのホーチミンでも見れるかと思い、夕方から夜にかけて、一人で市内を散策してきた。
聞いた話では、治安はイメージほど悪くはなくて、いかにもカモみたいな感じで油断して歩いてなければ、平気とのこと。実際、薄暗くなってからもわりと何ともなくて、たまにバイクタクシーの客引きとかが声かけてくるくらいで、大丈夫そう。そういう意味では、都内の夜の公園とかのほうがよっぽど怖いよね。
道を渡るのだけがやっぱり大変で、横断歩道とか信号があるところはともかく、バイクの流れを読みつつ、自己判断でズカズカ渡らざるをえない道も多い。『グルーヴ地獄V』のキノコ or dieみたいな感じ。それでも、バイクが整然と流れていればまだ良くて、対向車線出たり、どこでもUターンしたり、イレギュラーな動きをするのが普通なので、そんなの読めるかっていう。
街には若者が圧倒的に多くて、事実、対人口比では20代が一番多いらしい。でいて、欧米とかみたいにでっぷり太っている人をほとんど見かけない。みんなスマート。これも受け売りだけれど、最近は多少裕福になって太めの子供が増えてきたほか、ちょい太めのほうがモテるんだって。お金持ってそう、という意味で。
昼間バイクで案内してもらった、教会や郵便局のあたりをぐるっと回って北上したあたりで、陽が落ちてきた。本当は夕焼けが見えたらいいなと思ってたんだけど、あいにく時々小雨がパラつく程度に曇っていて、今日はダメ。
そこから再度南下して、トンドクタン通り沿いにサイゴン川に出たところで、低い位置に満月が出ているのが見えた。バイクの往来が延々と途切れない大通りの向こう、サイゴン川に停泊している客船の、さらに先。この日一日、散々市内を見て回った後だったけど、ここの風景もまた強く印象に残った。別世界ってのも大げさな表現じゃないと思う。こりゃ、しばらく居たら世界観のひとつも変わるよね。