Mixxx 1.7.0レビュー
オープンソースのDJソフトウェアとして以前話題になった「Mixxx」の最新版1.7.0が、8月6日にリリースされています。実は少し前から1.7.0-beta2を試していて、正式アップデートしていたのはさっき知りました。なので、スクリーンショットおよび以下の使用感はbeta2時点のものです。
Mixxxは、昨年9月に初めて使ってみたときは、動作も不安定だしBPM検出も怪しくて、まだまだ使い物にならないかな、という印象だった。以来しばらく放置していたのだけど、久しぶりに公式を見たら、地味にバージョンアップを重ねているようだったので、その時点での最新1.7.0-beta2をインストール。前回試したときはまだ0.9くらい?だったような。
で、結論から言うと、かなり使えるようになっていた。特にBPM検出の精度がだいぶマトモになってて、キーボードショートカットと、外部のMIDIコンを組み合わせれば、ほとんどストレスなくミックスできるようになった。コントローラーのアサインも、今風のウィザードでさくさく終わる。キーボードだけでできなくもないけれど、ボリュームとEQとゲインくらいはツマミのほうがやりやすい。
モニターの設定に関して、うちはオーディオインターフェース(SH-201)がパラで出せないので、ヘッドフォン出力はPCのサウンドカードから出して、インナーイヤーでモニタリングしている。若干レイテンシーに差があるけれど、慣れれば平気というレベル。
設定でスキンを変えると、全画面表示でライブラリを広く使えたり、レイアウトそのものがガラッと変わったりして面白い。そのライブラリの使い勝手も向上しているようで、カバーアート(ジャケ)表示こそないものの、インクリメンタルサーチでざくざく選曲できる。
ってわけで、遊びで使うには十分すぎるレベルになっていた。wav録音もできるし。私は、まだしばらくはCDJをメインに使っていくと思うけど、選曲するときはより自由度の高いMixxxを使っていこうと思います。
ただ、実用面で厳しいかなというのはタイムストレッチ時の「音質」で、特に、オリジナルのピッチの近くで調整しているときは激しくデジタル的に劣化する。こればかりは、プロ仕様のソフトには至っていない感じ。現場で使う気にはなれないなぁ。
PCDJも、だいぶ安くなったとはいえそこそこの初期投資が必要なので、こういうものから試してみる価値はあると思います。PCにいっぱい曲を眠らせておくのも、もったいないし。
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