2008年、今年の3枚
リリース年に関係なく、今年聴いたなかで印象的だった3枚を選びます。
05年、06年、07年と続けてきたけど、今年はいよいよ買うものの中心がアナログからデジタルに移った。レコードも去年227枚買ってたのが、今年は89枚。やっぱり、昨年末のスパイス1号店の閉店が大きく響いた。
そんなわけで、下記の「3枚」もレコードとmp3がごっちゃになってます。一応、アルバム/EP単位で購入したものは1枚と数えることにしました。
- V.A. /Hardsignal 5 [Hardsignal 5]
- 2005年。数年間探しに探した曲を、茶箱の中古レコード即売会イベントで発見!プロモ盤で盤面に何も書いてなかったし、私もアーティストも曲名も知らなかったので、試聴機の針落としたときは飛び上がった。こういう出会いはレコード/CDならではの楽しみ(盤にはあとで自分でペンで書いといた)。
A1のO.B.I."Life Suxx"ってのがその曲で、轟音シュランツの向こう側にシンセがキュンキュン走ってて、ひらすらガシガシ進むような真っ直ぐなトラック。そういえば、去年の「3枚」に選んだChris Noiseのやつも"Life Sucks EP"だったなぁ。なんとなく、シュランツのこういう(若い)メンタリティは、04~05年にはもう飽和状態になっていたような気がする。自分が知る限り、ネタものが多くなってきたのってこの後くらいからだし。 - Cari Lekebusch /Rawedge EP [Kaun Trax 6]
- 2007年。Beatportで購入。カリレケ初?のデジタル専売のEPで、個人的には、このあたりをきっかけにアナログからの移行を余儀なくされました。以前YouTubeで見た"Automatic Response"のPVがめちゃくちゃカッコよくて、どのレコードに入ってるんだろうと思ったら、これだったっていう。
今年に入ってH.Productionsもデジタル中心のリリースに移行したらしく、新作の発表ペースも急激に上がりました。結局、ファンとしてはそれが一番うれしいわけで。メディアはその次です。 - Radial /Deleted Scenes [Planet Rhythm LP1]
- 2008年。今年後半の、(自分のなかでの)インダストリアル系テクノの復権と、このアルバムの登場は大きかった。あちこちに散らかっていたピースが集まって、今後数年間の方向性が見えてきたような感じ。で、このアルバムと直接の関係はないけど、それを印象付けられたのがRegisのDJでした。
この作品の意味合いについては以前の記事「Radialと「消えた(テクノ)シーン」」に書いたとおりです。実はこれを書いたあとも、なかなかデジタルリリースされないのでやきもきしていたところ、今月の12日にようやくBeatportでも買えるようになりました。
今年はこんなです。