M3-2013春、ありがとうございました
まずはブースに来てCDをお買い上げいただいた皆さま、ありがとうございます。何も分からずで出た前回とは違い、前作を踏まえたうえで、そこそこの準備期間を経ての今回なので、地味な作品ながらも一定のご支持をいただけたことが実感でき、感謝しています。また、お手伝いくださった各位にも感謝です。
再三書いている通り、純粋なDJツールとして作った本作ではありますが、楽しめる方には普通に聴いて楽しんでいただけるようにも作りました。というのも、私自身も90年代(DJを始める前)、完全DJツールのハードミニマルのレコードを、延々と1台のタンテで聴いていたもので。そして逆に、分からない人にはさっぱりだというのも、また事実だと思います。
当日、試聴なり手を取っていただいた方には、できるだけ声をかけるようにしていたのですが、普段こういう音楽(=テクノ)を聴かないという方も結構いらっしゃいました。にもかかわらず、どこかが引っかかったのか、旧譜ともども買っていかれたり。ありがたいことですが、不思議です。
また、この日はこんなこともありました。試聴したうえで、上手い、上手いとしきりに言ってくださる方がいて、話をすると自身も曲を作っているという。CDを買っていただき、しばらくあとのこと、全然遠くにいる大学時代の仲間からTwitterでリプライが。なんとCDのことをツイートしてくれたその方が、その友人の同僚だったのでした。事前の紹介とかもなく、まったくの偶然!こんなことあるんですね。
作品に関して、ひとつ種明かし的なことを書いておくと、1曲目の"Desolation"はタイトルのみ、小説『ニンジャスレイヤー』3部の「キリング・フィールド・サップーケイ」の登場人物から借りました。
それは人力テクノめいた背筋が凍るほどのシステマティック殺人術であった。彼はただひたすら、最も効果的な弱点を容赦なく狙うだけだ。平安時代に封印されたというこの魔技を振るう者は、あらゆる良心と人間味と敬意を捨て去ることを要求された。そしてデソレイションとはそのような男であった。
— NINJASLAYER (@NJSLYR) 2012年9月22日
このエピソードの最後に、この人物の心の中の世界がある経緯で克明に描かれるのですが、その描写がこの曲とクロスオーバーしました。自分としても、曲タイトルの命名にあたってこういうケースは稀なので、メモしておきます。
さて、M3後はizさんの車で、お手伝いくださったぽてきちさんと、Sangoさん、フミアキさんを迎えて某所のバーミヤンで食事。楽しく打ち上げできて良かったです。
Body Informとしては、5月19日に茶箱でパーティーが控えています。一方、レーベル的には秋のM3を次回作の焦点として、その間も別の企画を考えています。フライヤーの隅でも告知している、例の動きですね。
それから今回の作品に関しては、何かしらの形でフィードバックいただけると嬉しいです。
ともあれ、引き続きBIをよろしくお願いします。