e-Taxで初めて青色申告してみた
平成24年度分の確定申告を終えました。昨年こういう記事(「やよいの青色申告を使ってみた」)を書いて、ひと通り練習してはみたものの、いわゆる正式な青色申告は今回が初めてでした。結論を先に書いてしまうと、会計ソフトで日常的に帳簿をつけていれば、e-Taxによる申告自体はまったく難しくないです。帳簿をつけていれば...。
まずは事前準備
青色申告は事前申請が必要です。申告の対象となる年の1月何日かまで(つまり今年の申告なら去年の1月)に、税務署でペラの申請書を提出します。書き方は税務署の方が教えてくれます。
それから、電子証明書つきの住民基本台帳カード。これは区役所なりの窓口で申請します。私は住基カード自体を持っていなかったので、これを機会に作りました。証明写真なしのタイプで、印紙代500円で即日発行されました。
最後に、ICカードリーダライタ。手持ちの型落ちVAIOにFeliCaポートがついていて、これで行けるかなと思っていたんですが、ダメみたいです([VAIO_PC] FeliCaポートはe-Tax(国税電子申... | Q&Aページ | サポート | VAIO | ソニー)。ってわけで、RC-S380を買いました。店頭で2,980円くらい、初回のe-Taxの税額控除が3,000円なことを考えると腑に落ちないものの、ものは試しです。マニュアル通りにセットアップします。
そのうえで、国税庁の提供する「事前準備セットアッププログラム」を実行します。あと、WindowsはブラウザはIEでないとダメみたいです。ポップアップを切ったり、あれこれしましょう。
そもそも記帳をサボっていた場合
私です。しましょう。文字通り、ここが年貢の納めどきです。
自分の場合、案件の管理はExcel上のプロジェクトリストでやっていて、見積もりから納品、請求、入金確認までを連番でステータス管理しています。また、領収書・レシートの類は月ごとに封筒に入れて管理しています。ですが、これ以外の経理らしい業務をまったくやっていませんでした。
だいたい、銀行の預金通帳への記帳も、ちょっと目を離した隙に「合計記帳」になってしまっていて、これでは明細が分からないので帳簿がつけられない。渋々銀行に行ったところ、郵送で発行するのとことで、実は店頭まで行かなくても電話で発行が依頼できたみたいです(三菱東京UFJの場合)。通帳の表紙裏に書いてあるオペセンの番号に電話してねとのことでした。
さて、帳簿の作成は会計ソフトを使います。「やよいの確定申告」の出番です。
ちなみに購入時に有料サポートへの加入を電話で薦められますが、不要でした。メジャーな会計ソフトなので大概のことはググれば解決するし、そもそも最初についている「業務マニュアル」が実践的で良くできてます。
また、毎年出るバージョンアップ版も買う必要はないと思います。バージョンが古いと、いわゆる「申告書B」が出力できないようですが、決算書は作れるので、決算書通りにe-Taxの画面に入力していけば「申告書B」と同等のものが作成できるからです。次年度への繰り越し処理もできるため、法律があれこれ変わらない限りは使いまわせそうです。
記帳や仕訳の要点については、別の記事にまとめます。
e-Taxで申告する
公式で、ダミーデータを使ってひと通り申告手順をシミュレートできるデモがあるので、全体のボリューム感や流れを把握するにはおすすめです。
まずは、「利用者識別番号」ってのを取得します。要はe-Tax用のアカウントを作って、ICカードリーダライタを介して電子証明書と紐づけるわけですね。ここで取得する「利用者識別番号」と「暗証番号」(電子証明書の暗証番号とは別に、新たに設定するものです)は、申告手続きの途中で何度か入力を求められるので、メモっておく必要がありそうです。
あとは手順に従って、やよいで作った決算書を見ながら、数値を入力していくだけです。青色申告の場合、青色申告決算書→申告書Bの順で作成します。戻って修正したり、途中保存したりもできます。
申告書Bの画面で、肝心の「源泉徴収税額」が直接入力ができなくて少し迷いました。これは「収入金額等」の事業の入力画面(別ウィンドウが開く)の画面下の表に入力します。入力を完了すると反映されます。
ちなみにe-Taxを利用する場合、源泉徴収票(支払調書)の添付は免除されるそうで、だいぶ便利ですね。昨年税務署に提出したときは、別紙にノリづけして出しました。
というわけで、私は経理を怠っていたおかげで帳簿作りにだいぶ手間取ってしまったわけですが、それに関する話を次の記事で書きたいと思います。ほんと、e-Taxによる申告自体は意外にあっさり終わりました。