Vault feat. Mike Parker
金曜夜、久しぶりにUnitに行ってきました。DJ Nobuさんのレーベル「Bitta」と台北のクルーによるコラボパーティー「Vault」の初回。ゲストにMike Parkerほか。
個人的に、2012年はテクノにおいていろいろな発見があったけれど、とりわけMike Parkerの音との出会いは収穫でした。そのあたりのことは、7月にもブログに書いた通り(「Mike Parkerとハードウェア・テクノ」)。次に来日するなら絶対行こうと決めていて、意外に早くそれが叶う機会が巡ってきました。そもそも、Nobuさんはかなり昔から彼の曲やレーベルGeophoneのレコードをプレイされていたみたいですね。
1時ごろ着いたら台北のDJ、Diskonnectedがプレイ中。いきなりの硬いテクノ。繋ぎはいまひとつだったけど、選曲が良くて何度か持って行かれそうになりました。VJがなく、フロアが暗いのがハマっていて、風邪気味で体調はベストとは言えなかったものの、この時点でスイッチ入りました。来て良かったなと。
続く2人組ユニットLadaのライブも、音は良かった。機材は角度的にまったく見えなかったけれど、何を使っていたんだろう。DJブースの横に、ライブ機材だけを並べたブースを作っていて、そこで男女が並んでって感じで。展開があまり良くなくて、スタイルが多彩なだけに、上げるのか下げるのかはっきりしない感じで少々とっ散らかった印象を受けてしまった。トラックは興味あるので、あとでチェックしてみようかなと思いました。
2時半から5時半まで、Mike Parkerの3時間セット。超良かった!ディープな展開になるかと思いきや、序盤から結構がしがし上げていた。BPMも終始130を超えていたような。ズシンとくる太い4つ打ちに、覚醒系シンセのポリリズミックなシーケンスが重なる、彼らしいスタイルを貫いていました。声ネタや生音系サンプルがほとんどない曲ばかりなのに、どこか有機的というか生物的というか、アナログの生々しさが。
Geophoneには非4つ打ちのディープめな曲もあるけど、ストレートな4つ打ちの間に、アクセントとして挟んでくるような使いかたをしていました。ロングミックスではなく、次々繋いで全体として流れを作る、昔ながらのハードミニマル系のミックス。意識したことなかったけど、流れの中で使うと"Subterranean Liquid"は思いっきりハードミニマルですね。
昼間の用事のため、次のNobuさんまでは居られず5時過ぎには外へ。自分としてはかなりツボに入る熱いパーティーでした。今年のベスト3には入る感じで。