Torque 001@eleven
金曜夜、関西発のテクノレーベル「Torque」が主宰する、同名のレーベルナイトの初回に遊びに行ってきました。ゲストは2ヶ月ぶり(!)の来日となるDVS1、Angel Alanis、JAKそしてQ'Heyさんと盛りだくさん。ラウンジでさえ、ストイックな硬質テクノが夜通しかかっているという、何年か前のColors Studioの「PHUNK!!!」を彷彿させる、硬派で気骨のあるパーティーでした。しかも今後、東京・大阪2公演をマンスリーで開催していくらしい。超応援したい。
タイムテーブルが出ていなかったのでうろ覚えですが、1時からQ'Heyさん、2時から迷彩のパフォーマンスを挟んでDVS1、3時半からAlanis、4時半からJAKという流れでした。Q'Heyさんはいつも通りの安定感。最近聴けてなかったので、短いセットとはいえ上がりました。続く迷彩のダンスもすごいソリッドでかっこよかった。あんな間近で見たの初めて。
DVS1、この2ヶ月でDJ聴くの3回目というハイペースぶりですが、今回も激烈タイトなハードミニマルセットで最高でした。踊ったー。いま一番好きなDJかも。bpmはさほど早くないんだけど、波の作り方が間違いなく往年のハードミニマルDJのそれで、欲しいと思ったところに欲しい音が入ってくるっていう。それだけじゃなくて、予想の斜め上の音を重ねてきたり、微妙にずらしてくるのが熱いですね。あとあの風体とミックスのときの仕草が、昔のAdam Beyerを連想させる。
Angel Alanisはそこから少しテンションを落として、腰に来るグルーヴが印象的でした。と言ってももばりばりハウシーなベースラインとかじゃなくて、あくまでテクノに聞こえましたが。疲れてしまって、ゆらゆら揺れてました。欲を言えば2、3時間以上のセットでじっくり聴きたかったな。
JAKは一転、パンピンな跳ねたテクノで上げてました。アメリカの北西部ポートランドを拠点に、SubSensory Recordingsというレーベルを主宰するアーティスト。私も知らなかったんだけど、事前にクラベリアのインタビューを読んで勝手に共感していました。なんかアメリカのアンダーグラウンドシーンって、層は厚くないながらも「濃い」ってイメージ。
そんな感じで、朝まで100%テクノなパーティーで大満足でした。惜しむらくは集客で、内容的には素晴らしかったのに、ちょっと今後が心配になる客入りではありました。昨今のテクノを取り巻く状況を見ていると、あの内容でそんなにパンパンになるとまでは思わないけれども。
っていうか来月はAirでBen SimsとAudio Injection (Truncate)だって!これは間違いなく行きます。
11.09.2012 FRI. TORQUE - AIR WEB
http://www.air-tokyo.com/schedule/1168.html
ちなみに、「Torque」のレーベルのほうは10月25日にファーストリリースを控えているとのこと(SoundCloud)。リミキサーに件のTruncateやJAKも入っていて期待大です。テクノが元気になるとうれしいな。