皆既月食とVISION
皆既月食に沸いた土曜日でしたね。
渋谷に出る用事があったので、せっかくなら少しでも暗いところでと思って、代々木公園に向かいました。駅に着いた頃は、ちょうど全部が影に入るというあたり。スクランブル交差点いっぱいの人々が、揃って空を見上げているのが、なんだか愉快でした。
人もまばらな深夜の代々木公園で、ごろんと仰向けに寝転がって見てました。皆既のあいだはほとんど見えなくなるのかと思いきや、薄ぼんやり暗くなる程度で、赤っぽく見える。ただそれも、さして赤いとは思えず、かつて茅ヶ崎のレイヴで見た、水平線から上がってくる満月のほうがよほど赤く感じて、こんなもんかなぁ、って感じ。
だけど、再び影から姿が現れる瞬間は、なかなか壮大でドラマチックでした。いわゆるダイヤモンドリングのような感じで、端から漏れ出てくる光が強烈に眩しい。そのころには0時を回ったためか公園の外灯も一部消えて、さっきまでかかっていた雲もほとんどなくなり、絶好のロケーションでした。
冷えた体を温めるべく、いったんガストでコーヒーを飲みながらスイーツなどを食べつつ、そのあと道玄坂のSOUND MUSEUM VISIONへ。初めてのハコ。
この日は「SOUND CIRCUS」というハウス中心のパーティーで、運よく誘ってもらう機会があったので行ってきました。場所、めちゃくちゃ分かりやすくて、マークシティの脇を上がりきる手前、建物自体に大きな看板が出ている。
さほど長くない階段を下りてびっくり、こんな場所にこんな空間が、というほどの不思議スペース。いわゆる大箱って感じでもなく、中くらいのフロア(GAIA)があって、あとはさながら小箱のフロアがいくつかくっついていて、そのあいだを回遊できる。迷路のような通路あり、鏡張りの壁ありで、"サウンド・ミュージアム"とは言い得て妙ですね。
各フロアとも特徴があって良かった。通路隔てて奥のDEEP SPACEは、スピーカーが壁に沿って並んで天井も低く、秘密基地のような雰囲気。その奥に部室のようなラウンジ。メインのGAIAの隣には、文字通り白で塗り尽くされたWHITE ROOM。すべてのフロアにバーカウンターがあって、お酒もまあ高くないというか、普通の値段。たぶん、DJがいい限り、どんなパーティーでも飽きずに遊べるんじゃないかと思います。ageHaのようなテーマパーク感もあり、小箱の没入感もあり、面白いクラブです。
朝まで遊んで、道玄坂のフレッシュネスで食べて帰宅。駅超近いし、あの時間でも開いてる店いっぱいあるし、ロケーションは最高ですね。長く続いてほしいな。