フランチェスコ・トリスターノのコンサート
昨日だか、新聞の公演情報で、若手ピアニストが来日してオール・バッハ・プログラムでコンサートやるっていうのを見かけて、やるんだー、くらいにしか思ってなかったのに、いろいろ調べていて俄然行きたくなってしまった。ので、即電子チケットぴあで購入。
新世代の奇才ピアニスト、登場!~フランチェスコ・トリスターノ・シュリメ~|白寿ホール
http://www.hakujuhall.jp/top/tristano_schlime/index.html
バッハのみの回は平日だったので諦めて、来月21日の白寿ホールを取った。バッハの4つのデュエットBWV802-805とフランス組曲第6番BWV817、それにハイドンとストラヴィンスキー、さらに自作曲というプログラム。
私は、ふつうにバッハ弾きだと思って興味を持ったんだけど、実はこの人、思いっきりテクノ寄りの活動をしているらしい。らしいっていうか、有名だけど知らないだけだった。単にThe BellsやStrings Of Lifeをピアノで弾いてたりとかってだけではなく、Carl CraigとMoritz Von Oswaldと組んでツアーやってたりとか!
また、ピアノ2台+ドラムセットという構成のプロジェクト"Aufgang"では、Juno DownloadやBeatportからもリリースがある。ちょうど2月に国内盤が出るとかで、今回の来日ツアーは完全にピアニストとしてのソロ公演だけれど、そのプロモーションも兼ねているっぽい。うわーなんだこれ、かっこいい。
調べていると、インタビューで語っていることも面白くて、あくまでもバロック音楽と20世紀の音楽、そしてテクノを、進歩性と身体性っていう2つの文脈において並列に扱っているようだ。
私のプログラムは、二つの大きなレパートリーに焦点を合わせています。ひとつはバロック(バッハ)であり、もうひとつが現代音楽(ストラヴィンスキーと私自身の作品)です。さらにもうひとつの重要な要素がダンスです。(バッハの組曲はそれぞれ異なる舞曲の楽章によって構成されていますし、ストラヴィンスキーのペトルーシュカはもとはバレエ曲でした。)ハイドンの変奏曲は古典であり、前半は中断なしで続けて演奏されます。これは2つのターンテーブルとミキサーを用いて演奏するDJのような感じです。 http://www.hakujuhall.jp/top/tristano_schlime/interview_vol03.html
私の場合、(共通点は多々あるものの)テクノとバロックはまったくコンテクストの異なるものとして聴いてきたんだけど、初めてその交差点に立っている人を見つけた。これはすごいなぁ。
白寿ホールはキャパ300人の小ホールなだけに、かなり濃いコンサートを期待しています。