機動旅団八福神(10)
職場よりポスト。秋口から何回泊まってるんだろう…。椅子もマシンも良いし、居心地は悪くないんだけど、さすがに眼精疲労が蓄積している。
ここのところまた飛蚊症がひどくて(普通にモニタで作業していてチラチラ気になるレベル)、昨日出社前に眼科で定期検査してもらったら、ドライアイと診断されて目薬処方された。なんか、サンコバとかいう赤い目薬。眼底検査で異常はなかったものの、今後を考えるとあまり酷使したくないな。でもそういう仕事だしね。。
そういえば、昨日福島聡さんの『機動旅団八福神(10)』を発売日に購入した。最終巻。ざっくりとしたモチーフは「戦争ロボットもの」だけど、描いているテーマは『少年少女』同様、福島さんにとって普遍的な主題である「青少年期の生と死」そのものだった。これを全10巻のスケールで描き切ったのも凄いし、雑誌連載ベースで最後まで綴れたのは、変な話作家一人だけの力ではなくて、ビームっていう雑誌の懐の広さだと思う。つくづく感心。
福島さんの漫画で好きなのは、美しいものも醜いものもありのままに描いていて、ウソがないところ。それでいて、物語に救いがあるところ。『少年少女』の連作がそうだったように、セリフや擬音の細部までリアルに凄惨に描きつつ、なおかつ希望をにおわせて終わる、みたいな巧さ。『八福神』もまさにそういうラストで、1巻からずっと追ってきたファンとしては、とても満足できる最終巻だった。
で、そんな具合に福島さんの漫画に憧れる自分が、この最終巻に出てくる傍観者「友ちゃん」と重なったり重ならなかったり。すごいよこの漫画。
ちなみに、福島さんのサイト閉鎖するらしい。次回作を楽しみにします。
福島聡のホームページ
http://members3.jcom.home.ne.jp/breton/