飛蚊症との付き合いかた
あまりポジティブな話題でもないので、書くのもどうかなと思ったんだけど、おそらくこういう話こそ不特定多数に向けて、検索可能な状態で共有できたほうがいい気がするので、いくつか。
2月アタマの記事「眼科に行ってきた話」のなかで、突然左目に黒いドットのような影が現れて、病院で検査を受けたことを書いた。結果これは「飛蚊症(Floater)」というもので、とりあえず検査では異常はないということ、加齢や強度近視によって起こりやすい症状であること、それから、治療することはできないので慣れるしかないということ、が分かった。
この時は、とりあえず病気でないことが分かっただけでも御の字で、まあそんなもんかってところで落ち着いた。制作も普段通りガリガリやって、この間コミティア出たり、曲作ったり、ブログとかメール書いたり、ふつーに遊んだり、飛蚊症のことを100%忘れて日常生活を送ることができることを自ら立証できた。
ただあれから2ヶ月経って、はじめ1つだった点のような影が、2つ3つと増えてきていて、ここ数日珍しく風邪気味だったこともあってか、否応なしに不安感を煽られている。メンタルはわりと強いっていうか、相当鈍い自信はあったんだけど、これは結構きた。
この、浮遊物が増えたりするのも、症状として避けられないってのは聞いていて、理屈では分かってるんだよね。眼球のなかの濁りが引き起こしている現象なので。でいて、影といっても像としてピントが合っているわけではないので(メガネを拭いてないときのような具合)、ものを見ること自体に支障があるわけじゃない。
けど、明るいところとか、白いものを見ていると、どうしてもフワッと映りこんでしまうのが"分かる"。個人的にはPCのモニタに向かうにも紙に向かうにも、もはや白いものに直面するのは避けられないわけで、そうすると、忘れていても、あ、まただって感じで、気付いてしまう。
それでも、少なくともここ2ヶ月、飛蚊症を忘れて今まで通りに作業できたっていうのは、確かに自信にはなっている。なっているんだけど、今後このまま進行したらどうなるのかってのは、実感としてはまだイメージできないし、漠然としたナーバスな感じはどうしようもない。
「気にしないようにする、ってことを意識的に実行する」のは難しいなぁ。
とはいえ、たまたまひいてた風邪が治ってきたからか、気分的にもだいぶ復調してきた。
ひとつずつ結果を積み重ねて、別に大したことないんじゃないの、っていう身体感覚を自ら覚えさせていくしかないんじゃないかな、とは思う。仕事と遊びと、毎日忙しく充実してればっていうか、そんなの、ちょー当たり前のことかもだけど。考えかた、付き合いかたひとつでクルッと裏返るような、結局はそんな類のもののような気はしている。へんに避けようとしないで、白い画面に向かい続けようと思います。