ループとツール
来週末15日のPresenceに向けてざくざく曲作り中。
今回はライブというか、30分間自分の曲でDJをやる予定で進めています。それにあたって11~12曲くらい必要になるので、短いループを量産しているところ。
この前のGo HiyamaさんやRegis、Takaaki Itohさんなんかもそうだけど、ハードミニマル/インダストリアル界隈では、Ableton LiveでDJやる人が多い気がする。で、そういう人たちはちまちまピッチを合わせる必要がないので、いわゆる繋ぎ用のイントロ・アウトロが短くて、曲自体の尺がすごく短い。以前Olga+Jozefの記事でも触れたように、3分そこそこでロクに展開もない曲とかがよくある。
Abletonでないまでも、1000とかみたいな最近のCDJって、もう再生する前にトラック読み込んでBPM検出していてくれたりするから、事実上、DJがピッチ合わせに手間を取られることはなくなった。理屈だけで言えば、DJはそのぶん手が空くはずなので、アイデアでいろいろ展開が作れると思うんだよね。それこそ、エフェクターだって種類増えてるし、外部入力で音を足してもいいし。
なので、まあメロディーがあったりみたいなハウスとかではなくて、あくまでツールライクなトラックを使うDJの場合の話だけど、極端にミニマムな形態のリリースでもいいかなぁと思っている。1小節だけとか。ライドシンバルとか使う人が勝手に足して、みたいな。
それでもう圧縮しないでwavで。
私の場合、作曲のプロセスには2つの段階があって、1小節とかのループを作るってのと、展開を作るってのがあるんだけど、本当に楽しいのは前者だけで、できれば後者はあんまりやりたくない。部屋でシーケンサーと睨めっこしながら、ここでキックにEQかけてフィルター開いていって…みたく、頭で考えるのが苦手。楽しくない。
これは恐らく、もともとがMC-303みたいなループシーケンサー使いで、しかもライブの時も、ソングを組まずにリアルタイムに展開を作っていたからだと思うんだけど。現場で、その場の思いつきでフィジカルにツマミをいじったほうが楽しい、という体験の積み重ねがあるんだと思う。
そういうことで、今回のライブで使う曲に関しては、事前に展開をほとんど作らずにループ単位で作り込んでおいて、その場で繋ぎつつ展開を作っていきたいと思ってます。今、130bpmのトラックを11曲くらい同時進行で詰めてる段階。上手くいけば、このやりかたでなら制作ペースを上げられるかも。
今回は出番が前のほうになる予定なので、早い時間からお越しください。Presenceは15日の16時スタートです。
Presence
http://gatearray-recordings.net/presence/