the next game EP
MySpaceでリクエストを頂いたANという東京発のレーベルの新譜で、asagaoaudioさんという方のトラックが凄かった。硬派で直線的なハードミニマルトラックで、思いっきりストライクゾーン。
で、MySpaceに居るようなので速攻でリクエストを送ってコンタクト取ってみたら、実はものすごい近くにお住まいの方でした。フミアキさん、オザキさんに知り合った時以来の衝撃。こんな狭い範囲に住んでいてこんな狭い音楽をやっていて、出会っていないほうが不自然!
と思ったら、案の定、Presenceのアツシくん繋がりだったり、他にも色々ニアミスしてそうなルートで繋がりのある方でした。今、町田AtoZでのtektekというパーティーにレギュラーで出演されているそうです(このパーティーも、以前からフライヤーはチェックしたりしてたけど未体験)。
このANレーベルからの新譜、実質デビューシングルということみたいですが、既にインダストリアル/ハードテクノ界隈では話題になっていて、Audio Assault/ArmsのボスBas Mooyのチャートに入っていたり、去年8月のPHUNK!!!にも出演しているUSのBrad Leeが強力プッシュしていたりなど、まだまだ今後の動きが楽しみな感じです。
ってことで、微力ながら、サポートに代えてこちらでもレビューしたいと思います。
asagaoaudio /the next game EP [AN 2]
- ring and portrait
- archerfish
- the next game
- the next game (PERSISTENCE remix)
The Next Game EP by ASAGAOAUDIO at Juno Download
http://www.junodownload.com/products/1380743-02.htm
タイトルの大小文字の表記については、レーベルの公式リリースに準じてます。
"ring and portrait"はキレのいい硬質なハードミニマル。特徴的な金属ノイズがブレイクでフランジャーがかかって変質していくあたりが気持ちいい。展開も適度に。イントロかなり上がります。
続く"archerfish"は、クリッピングノイズをフィーチャーした、一転して温度の低いトラック。低音の層が厚くて隙間がないあたりが、ミニマルとは違ったアプローチで面白いです。
タイトルトラックの"the next game"はやばい!これは、最近のインダストリアルを聴いてなくても、Counterbalanceとか20番台のDrumcode、Shufflemasterとかをリアルタイムで買ってた人はマスト。ドライブする骨太のパーカッションに、刻んだシンセパッドが不規則に被さってくる。空間系エフェクトを使ったブレイクまでの波の作り方も絶妙で、ホワイトノイズが弾けるブレイクは定番ながら熱い。ピークタイム用ハードミニマル。
同曲のリミックスは山形のハードテクノパーティー、かつ2人組ユニットのPERSISTENCEによるもので、原曲の幻想的+退廃的な雰囲気を生かしつつ、よりキックを立たせたハードめの仕上がり。このPERSISTENCEというパーティーは、昨年暮れのOscar Mulero初来日(行けなかった!)の時もしっかり山形に招いていたりしてすごいです。イトウさんの仙台といい、Sudoさんの函館といい、東北・北海道のテクノ熱はほんと最高。
という感じで、全体的なクオリティの高さからもかなりおすすめの作品です。
せっかく近いみたいなので、ぜひお会いして制作の話題も含め色々聞きたいなぁと思いました。asagaoaudioさんの公式サイトはこちらから。
asagaoaudio.com
http://www.asagaoaudio.com/