Cradle to Grave Vol.4の感想
まずは、お疲れさまでした。何人かの方に年始のご挨拶ができてよかったです。ありがとうございました。
で、ここから少し、オーガナイザーさんには厳しい意見を書きます。
DJ中にフロアを見たら、人はいっぱい居るのに誰もこっち向いてないし、誰も踊ってないのを見たときは、さすがに最悪の気分になりましたが、それはいいんですよ。自分の力不足かもしれないし、ジャンルの好き嫌いだってあるかもしれないし、何年もやっていれば往々にしてある話です。
でも、誰がやっても、ロクに聴いてもらえてなかった。ASSHIさんは初めて聴いて超かっこよかったし、NhatoさんのDJはハマり系のテックハウス~ミニマルで個人的には最高だったんだけど、全然、踊ってる人がいなかった。
オールでもないのに、あんなに客が寝てるパーティーは初めてです。心底うんざりしました。
もちろん、色々なパーティーがあってしかるべきだとは思うんです。バーカウンターで延々がなっているだけの奴とか、普通ならつまみ出していいレベルだと思うんだけど、そういう「宴会」ノリのクラブイベントがあっても別にいい。酒飲んで騒いで寝るだけのパーティーがあっても全然いい。ましてや今回は、世間的にも新年会のタイミングだったし、多少ハメを外すくらいが普通なのかもしれません。
ただ、私はC2Gのオーガナイザー個々人の才能と努力をすごく尊敬していて、それだけに、もう少し質の異なるパーティーを期待していました。ハコを押さえてDJとお客さんを呼べば、確かにパーティーは成立するんだけど、それだけでいいのかな、というのが正直な感想です。
お客さんが音楽を聴いてくれない、という事態そのものよりも、むしろ本質的な問題は、パーティーに明確なコンセプトやビジョンが見えなかった点にあると思います。少なくとも、私が遊びに行くなり出演するなりした過去2回と比較して、特に昨日は「こういうパーティーにしたい」という哲学を感じなかった。
今回はほとんどB2に居たので、B2のラインナップに限って言うと、ジャンルも、方向性も、流れも、バラバラでしたよね。なぜ、あの並びで自分が呼ばれたのか判りません。
敢えて幅広くショーケース的なラインナップにする場合もありますが(先月の同じ場所でのプレコミのように)、それならそれで、展開も含めた見せ方があるわけで。そして最低限、聴いてくれる(=興味のある)人をお客さんとして招くべきだし、そのようなターゲットに訴求する手段を考えるべきです。
繰り返しになりますが、彼らの取り組みは本当に見習うところが多くて、特に今回B2に採用された写真パネルの展示という演出は、準備までの労力を考えると、簡単には真似できません。また、メールベースでの行き届いた気配りやフォローには、相変わらずつくづく感心しています。
もし、あのパーティーに明確なコンセプトやビジョンがあるのであれば、もっと言えば、それをオーガナイザー間で適切に共有できているのであれば(というのは、オーガナイズで発生する問題のほとんどがコミュニケーション不全によって引き起こされるものだから)、次は、ぜひそれを具体的な形で表現してほしいと思っています。お客さんからの相応しいリアクションは、その後に付いてくるんじゃないでしょうか。
今後も応援していきたいので、頑張ってほしいと思います。